ひざの痛み その原因と治療法

· 8月 20, 2015

階段を登ったり、歩いたり、走ったり・・・私たちが動きまわれるのは、ひざの関節のおかげです。動くために欠かせない体の部分であるからこそ、時として痛み・不快感・炎症・故障などの問題にみまわれます。ひざの痛みには、さまざまな原因が考えられます。今回はそれらの原因と、手軽にできる治療法とについてお話しします。

ひざの痛みは、年齢に関係なく起こり得ます。最も一般的な原因は、打ち身・ 靭帯(じんたい)の損傷・関節炎の初期症状などです。原因が何であれ、痛みがひどくなると、歩くのも難しくなり、生活の質に影響します。アクティブなライフスタイルとヘルシーな食生活とを通して、ひざの故障を防ぐことが第一です。けれども、いったん故障が生じた場合は、簡単な家庭療法を利用して、痛みを軽減することができます。まず、痛みの原因から見てゆきましょう。

ひざの痛みの原因って?

 

膝の構造1
ひざは、体の中でいちばん大きな関節であることを心に留めておきましょう。日々の動きのほとんどが、ひざ関節を使って行われています。ひざの屈伸がスムーズにできるよう、ひざ関節は、骨・軟骨・靭帯・筋肉・腱からなる複雑な構造をしており、これをいつもよい状態に保たなければなりません。では何がひざ関節に痛みを引き起こすのか、分析してみましょう。

誤った動きをしたあとに痛みが起こったら?

  • 私たちは時として、ひざをひねったり、打ちつけたり、むちで打たれたようにギクリと体を動かしたりすることがあります。急にひざをひねったのなら、半月板 を損傷してしまったかもしれません。ひざに疼痛があり、24時間後にいちばん激しくなります。
  • 靭帯の損傷も考えられます。痛みがあり、脚を地面につけられないような状態なら、ひざ関節にある4本の靭帯のうちのいずれかを傷めた可能性があります。その場合、治癒するまでに長い時間がかかります。
  • 腱炎や滑液包炎も、誤った動きや衝撃が原因のケガによく見られます。滑液包(骨と筋肉または腱のあいだのクッションの役割を果たす、液体がいっぱい入った小さな袋)の炎症が原因です。

特に理由もないのに痛みが起こったら?

  • 変形性ひざ関節症:ひざ関節の軟骨がすり減ったために起こります。骨と骨がこすりあうため、階段を登るなど、ごく単純な日常動作を行うだけで痛みます。この病気が原因のひざの痛みは、夜間にいちばんひどくなります。残念ながら、ひざ関節症は治癒できませんが、薬や自然療法で症状をやわらげることができます。
  • 関節リウマチ:これは関節を冒す病気で、疲労感・不快感・痛み・熱などを伴います。急に症状が現れたかと思うと、また消えたりします。幸いなことに、時間をかければ治癒することが可能です。薬や人工関節置換術などで、関節の機能を回復できます。ただし、あなたにとってどの治療法が最適であるかは、必ずかかりつけのお医者様の指示に従ってください。

ひざの痛みをやわらげる自然療法

植物性油

オリーブ油

オリーブ油は痛みをやわらげるのに役立ちます。抗炎症作用がありますし、血行をよくしてくれます。1日に2回、オリーブ油大さじ2杯を使って患部をやさしくマッサージしたあと、ガーゼでひざを包みましょう。

氷パック

氷2

氷パックは、炎症を鎮め、痛みをやわらげるのに効果的です。ビニール袋に角氷を詰め、ひざに20分間当てます(20分間以上当てていると凍傷になるので気をつけましょう)。

小麦粉とターメリック療法

ターメリック

牛乳・小麦粉・ひまし油ターメリックで、抗炎症ペーストを作ることができます。コップ半分の暖かい牛乳に、小麦粉大さじ3、ひまし油大さじ1、ターメリックひとつまみを加えてよくまぜます。なめらかなペースト状になったら、まだ暖かいうちにひざに塗りましょう。痛みにとてもよく効きます。

天然の抗炎症剤

クコの実

ひざの炎症を抑える働きをもつ食品があります。これらの食品を取り入れた、バランスよい食生活を実践すれば、ひざの痛みによい効きめがあります。オメガ3脂肪酸(サケ・ニシン・イワシなど)・チアシード・アマニ(フラックスシード)・ブロッコリー・クランベリー・クコの実・ターメリック・パイナップル緑茶などを、毎日十分に摂取するようにしましょう。

ひざの健康を守るその他のアドバイス

  • 体重が増えすぎないようにしましょう。肥満はひざに負担をかけます。
  • 水泳は、ひざを鍛えるのに役立つスポーツです。
  • 変形性ひざ関節炎にかかっている人は、長時間のランニングやサイクリングのような、ひざに負担のかかるエクササイズは避けましょう。鋭い痛みがあるあいだは、ひざを休ませるのがいちばんです。
  • 抗炎症剤は、さまざまな副作用を引き起こしがちです。どうしても薬を飲まなければならないときは、アセトアミノフェンを利用されるとよいでしょう。