45歳からの自然妊娠

様々な理由から、妊娠を遅らせる人が多くなっています。
45歳からの自然妊娠
Mario Benedetti Arzuza

によって書かれ、確認されています。 医者 Mario Benedetti Arzuza.

最後の更新: 06 12月, 2022

多くの女性が妊娠を遅らせており、妊娠可能ぎりぎりの年まで待つ人もいます。妊娠する可能性は様々な影響によって異なりますが、そのうちの一つが年齢です。

しかし、最近では先進国の多くで45歳を過ぎて自然妊娠をしているという新たな現象が浮かび上がってきました。女性が妊娠時期を出来るだけ遅らせたいのは経済的事情や仕事や勉強のキャリア、社会のシステム、そして他にも数多くの要因が関係しています。

45歳以上で妊娠するケースはあっても、周囲はそれが自然妊娠なのかどうかは知らないことが多いでしょう。今回はその年齢で自然妊娠する可能性について見てみます。

 

女性の生殖

年齢によって妊娠する確率は変化します。女性の生殖器は青年期の排卵と月経から始まります。これは14歳頃に始まると言われていますが、人によってその発達には違いがあります。

しかし、そんな生殖活動にも終わりがやってきます。一つ言えるのは45歳で妊娠する可能性は非常に低く、その理由を理解するためには、あなたの生理で何が起こっているのかを知る必要があるでしょう。

生理周期の間には何が起こっているのか?

生理周期

液体で満たされた小さな球のような卵胞は卵巣の中に存在し、卵子はその卵胞の中にあります。そして、生理周期の初期段階では卵胞の発達を刺激するホルモンを脳が分泌し、その卵胞が成熟すると受精可能な卵子を放出するのです。

これが起こると女性は妊娠します。細胞は子宮の内側、つまり子宮内膜に移動、発育し、赤ちゃんを作っていくのです。

しかし、卵子が受精しなければ子宮は膜を取り、それが生理と一緒に流れていきます。そしてそのサイクルがまたスタートするのです。16歳ぐらいからの生理周期はおよそ26日から35日と言われています。

それから7年ほどたつと、女性の体は本格的な生殖段階に入っていき、より妊娠しやすくなります。この生殖期間は30代後半、または40代前半まで続きます。

しかし、その後は徐々に妊娠の可能性が低下していきます。年齢の変化によって生理周期の頻度が落ちていくのです。では、なぜこのようなことが起こるのでしょう?

卵巣の予備能に限りがある

男性と違い、女性は一定数の卵母細胞、または卵胞を持っています。これは卵巣予備能として知られており、女性の生殖において最も重要な要素の一つです。

女の子は約100万個の卵母細胞を持って生まれますが、思春期が訪れた時には40万個ほどに減少するのです。また、この卵母細胞の中で妊娠可能な排卵数は300から400に過ぎないのです。

最も妊娠に適した年齢

妊婦

最も妊娠に適した年齢は20代です。しかし、時間が経って年齢を重ねていくと卵巣予備能は減少します。すると繁殖は複雑になり妊娠する可能性も低くなるのです。

30歳の健康的な女性の妊娠確率は20%です。専門家によると卵母細胞が劇的に減少するのは35歳から37歳の時期で、40歳を過ぎると、自然妊娠確率は5%になります

言い換えると、100人中5人の女性しか自然な形では妊娠しないと言えます。ですので、その年代の女性の生物学的な妊娠確率はとても低いと言えるでしょう。また、更年期がやってくると事態はさらに難しくなります。

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45歳で自然妊娠する確率

女性の生殖は更年期がくるまで終わらないと考えている人もいるかもしれません。しかし、自然妊娠する確率は45歳あたりに差し掛かる前から低くなっているのです。また、この状態は体外受精など他の受精方法の可能性も低下させます。

そんな中、研究者達は生殖補助医療技術(ART)で高齢の女性でも妊娠するチャンスを増やせるよう努力を続けています。例えば、現在40歳で妊娠する確率は27.6%で、41歳では約20%、そして43歳では10%であるという調査があります

現時点で43歳という年齢は生殖補助医療技術を用いて妊娠することの出来る上限となっています。この年齢より上になってしまうと治療金額は大きく上昇します。

結論

幸せな妊婦

女性が歳をとるごとに妊娠の確率は低下します。特に35歳を超えるとその低下は著しくなりますですので、子どもを予定している人や妊娠を待っている人は今回の情報を頭に入れて家族計画を決めていきましょう。


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