天然の抗生物質トップ10
抗生物質は薬局や病院で手に入れることができますが、薬を服用しなくても抗生物質のような働きをする天然の素材を利用することもできます。天然の素材なら、気になる薬依存症や副作用の心配もありません。(ただし、アレルギーに関しては、個人差がありますのでご注意ください)今日は、天然の抗生物質として利用できるかもしれない素材を10種類ご紹介します。
それでは、続けてお読みください!
天然の抗生物質を活用しましょう!
感染症の予防には、薬局に行って医薬品や化学薬品にお金を使う代わりに、以下に挙げるような天然素材を抗生物質として利用することができるかもしれません。
グレープフルーツの種
グレープフルーツ種子エキスは自然食品店や専門店で購入できます。また、天然のグレープフルーツの種を自分で乾燥させ、すり鉢でつぶしても良いでしょう。グレープフルーツの種子には、細菌・真菌・寄生虫・ウイルスに対抗する成分が含まれているとされています。この方法なら大変経済的ですし、添加物もなく安全ですよね。
ニンニク
さまざまな効能を持つニンニクは、料理に、自然療法にと大活躍でしょう。ニンニクの最も大切な効能の一つは、抗菌性があるということ。ニンニクは、何千年も昔から、ペストなど、伝染病の薬として利用されてきました。
ニンニクの抗菌作用については、19世紀にフランスの科学者ルイ・パスツールによって研究され、細菌・真菌・ウイルスを殺す作用があることが確認されています。また、ニンニクを生で食べると、免疫システムの強化が期待できるでしょう。
銀ナノ粒子
銀ナノ粒子の持つ殺菌効果については昔から知られており、650以上の病原菌に対して有効であると言われています。実際、1934年(ペニシリンが発見された年)までは、唯一の抗生物質として医師により利用されていました。薬品産業の発達とともに、薬としての需要は減りましたが、繊維・台所用品・化粧品など、さまざまな分野で利用されています。ただし、その安全性に対しては懸念する考えもありますから、家庭療法に使用する際には注意が必要です。決して自己流で使用しないようにしましょう。
エキナセア
エキナセア(和名:ムラサキバレンギク)は北米原産の植物。その葉と根は、アメリカ原住民によって傷薬として使われていました。エキナセアには、感染症を予防する・免疫力を高める・リンパ球の生成をうながすなどの効能があると言われています。リンパ球は、血液細胞のひとつで、身体がさまざまな病気や感染症・ウイルスに抵抗する際に非常に大切な役割を果たしてくれるでしょう。
エキナセアは、発熱・インフルエンザ・耳の感染症の治療にも効果的だとされています。また、皮膚の炎症・のどの痛み・消化器系および尿路の痛みなどを軽減してくれるでしょう。
プロポリス
プロポリス(蜂ヤニ)とは、セイヨウミツバチが植物や花から花粉や樹液を集めるときにつくりだす物質です。蜂たちは、このプロポリスを巣の小さなすきまや外壁に塗ることで、細菌やウイルスの侵入を防ぎ、巣の中を清潔に保っています。プロポリスのおかげで、蜂の巣の中は自然界で最も衛生的な場所なのです。プロポリスは古代より天然の抗生物質として、また免疫力を高めるものとして用いられてきました。
ビタミンC
くだものと野菜の多くに豊富に含まれているビタミンC。抗酸化作用があり、身体の免疫システムを強めてくれるため、病気の予防にすぐれた働きがあります。例えば、柑橘類をよく食べる人は、病気にかかりにくいと言われます。また、ビタミンCには、ウイルスや細菌・毒素などの排出を助ける作用もあると考えられています。
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オレガノ
生のハーブだけでなく、オレガノオイルが手に入れば申し分ありません。このオイルは、香り高いオレガノの葉から作られており、抗菌作用の高い成分を含んでいます。様々な感染症の治療に役立つかもしれません。
オレガノオイルには、さまざまな病気を引き起こす肺炎球菌・ブドウ球菌・連鎖球菌・腸球菌に対抗する力があるとされています。また、その他25種類の細菌にも効果があると考えられています。これには合成された抗生物質に耐性のあるものも含まれます。
オレガノオイルは、腸内感染症・腸チフス・尿路感染症・コレラ・皮膚の感染症・腫瘍などを抱える人に良いでしょう。また、風邪・はしか・おたふく風邪などの予防にも役立つとされています。さらに、刀創や動物にかまれた傷の炎症を抑え、ハチやヘビ・クモなどの毒を中和する作用も期待できるかもしれません。
こちらもお読みください『天然の抗生物質』
オリーブの葉
オリーブの実やオリーブオイルはよく知られていますが、オリーブの葉のエキスにも驚くべき薬用効果があると言われています。まず、オリーブの葉には抗菌作用があります(これでオリーブを病原菌から守っているのです)。また、フリーラジカルによる悪影響(早期老化など)を防ぐ効果も期待できるでしょう。さらに、天然の抗酸化物質・抗炎症剤・鎮痛剤としても使えるかもしれません。
レンゲソウ
一昔前までは、春の風物詩であったレンゲソウ(またはゲンゲ)。中国やアジア諸国では、古くから民間療法として利用されてきました。免疫システムを強化する・風邪やインフルエンザを予防する・感染症を抑えるなどの効果があるとされているようです。また、抗炎症作用・抗菌作用・抗酸化作用がある他、血圧を下げたり、糖尿病の予防を助けてくれるかもしれません。
緑茶
日本では、毎日の生活に欠かせない緑茶。海外でも、脂肪燃焼やむくみ解消に役立つとして注目を浴びていますが、その他にもさまざまな効果があります。緑茶の最も重要な成分である没食子酸エピガロカテキン(EGCG)には抗菌効果があるとされています。
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Clardy, J., Fischbach, M. A., & Walsh, C. T. (2006). New antibiotics from bacterial natural products. Nature Biotechnology. http://doi.org/10.1038/nbt1266