最悪の 嵐 は私たちの心の中にできるもの
心の中に生まれる最悪の 嵐 は、私たちの心を傷つけてしまうことがあります。これは私たち自身が感情を脚色して、状況を大げさに受け止める時に起こり、それを 嵐 のように感じてしまうのです。
例えば、恋人と別れた時を思い出してみてください。その時、色々な感情があなたを取り巻いていたでしょう。その別れによって、あなたは崩れ落ちてしまうような、そして世界の終わりのように感じていたと思います。
しかし、数年後の今現在、その状況を思い出してみてどうですか? 恋人と別れただけで世界の終わりだと思っていたなんて、大げさだったと感じませんか?
これが、最悪の嵐は実際に起こっているのではなく、心の中で作り出されているものだという一例です。
なかなか逃げ出すことができない最悪の嵐
なぜ先ほどお伝えしたような、ネガティブの感情に陥るのは簡単なのでしょうか? どうして私たちは実際に起こっていることよりも、もっとひどく物事を解釈してしまうのでしょうか?
答えは簡単です。私たちは、自分自身を責めるのに慣れてしまっている傾向があるからです。そして、何が起こっているのか、次に何が起こるのか、または何が起こったのかについて、ネガティブなものに焦点を当ててしまうのです。
このような考え方によって、ネガティブな感情が私たちの心の大半を占めるようになります。
私たち自身の思考と感情を責めたくなりますが、これが起こる原因は、私たち自身がどのように自分自身の思考と感情をコントロールすべきか知らないためです。
自分自身をリラックスさせたり、心を休ませようとするだけではなく、心が本当に求めているものを感じ、想像力を働かせましょう。
先ほどお伝えした例をみてみましょう。
恋人と別れた時のことを想像してみてください。この状況に置かれた時、きっとあなたは、なぜ関係が終わってしまったのか様々な理由を考え、自分自身を責めるのではないでしょうか?
相手が浮気をしていたのか、そもそも相手はこの関係に真剣だったのか、そして将来について先の見えない不安を感じるなど、ネガティブな感情で心がいっぱいになるでしょう。
そのことだけに頭がいっぱいになり、相手なしでは自分の人生は何の意味もないなんて思ってしまうかもしれません。その相手が隣にいないことに、計り知れない不安を感じるでしょう。
しかし、あなたに覚えておいてほしいのは、遅かれ早かれ、これらのネガティブな感情は全て消え、全てが思い出になるということです。
嵐の中でも現実をそのまま見る
私たちの感情は、現実をそのまま見ることができません。言い換えると、私たちは、思考、不安、疑念などでその現実を曇らせてしまっています。
しかし、時間が経過するごとに、その曇りは晴れていきます。これにより、また別の視点からその状況を見ることができるようになります。この瞬間、私たちが感じていた苦しみや悲しみが消えていきます。怒りやネガティブな感情に支配されることなく、物事を客観的に見ることができるようになります。
これは、どんな時も私たちに必要な視点です。しかし、私たちは自分自身がネガティブな感情にコントロールされることを選んでしまいます。
簡単に人生は終わりません。ネガティブな感情に支配されそうになった時は、これを心に強く留めておく必要があります。
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自分自身を疲れさせてしまうのは普通のことです。ネガティブな感情によって、誰にでもそれは起こります。それを受け入れて解放する方法を学ばないと、私たちはネガティブな感情にどんどん支配されてしまいます。
思考を観察することの重要性
心の中で起こっていることを不安に思うのは、ようあることです。しかし、思考をコントロールし、観察する方法を知っていれば、難しい状況に置かれている時でも解決策が見つけやすくなるはずです。
まず視覚化のエクササイズをしてみましょう。
心の中の嵐が、すごく散らかった部屋だと想像してください。片付けない場合には、散らかっている物を別の場所へ移動させようとするはずです。そして、どこに置いたかわからなくなり、色々な場所を探すうちに、部屋はどんどん汚くなってしまうでしょう。
この場合の解決策は何でしょうか? 全てを少しずつ整理していくべきです。全てを、あるべき場所に片付けていきましょう。
これは、大変な作業に感じるかもしれません。しかし、不必要なものたちが部屋の大半を占めている場合もあります。これらを捨てたらどうなると思いますか?
このシンプルな視覚化のエクササイズは、心の中で渦巻いている思考を全て整理していくのに役立ちます。
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最初は難しく感じるかもしれません。何回か繰り返し練習していけば、とても良い効果が得られるでしょう。
あなたの心を整え、目を開き、他の思考に惑わされることなくそのままの現実を見てください。自分自身の想像力で、心の中に嵐を作り出すのを止めましょう。
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