リニアニグラ:妊娠による影響
リニアニグラ(正中線)は妊娠中によく見られる黒い線のことを指します。これは恥骨あたりからお腹まで垂直に伸びた線で、人によっては細かい体毛で覆われているものもあります。また、このリニアニグラという線は、日焼けしている女性により顕著に現れるとも言われています。
この線の出現は妊娠おける女性の体に欠かせないホルモンの変化と関係しており、結果的に妊娠4ヵ月、5ヵ月あたりで目立つようになります。しかし、この小さな外観の変化は何のダメージも体に与えません。
これは無害な現象ですが、肌を白くするような製品を使ったり、日焼け止めを使用せずに外出しないようにしてください。なぜなら、このような行為は全てその線をさらに黒くする恐れがあるのです。
リニアニグラにまつわる言い伝え
なぜリニアニグラにまつわる迷信は存在するのでしょう? 今でも多くの人がリニアニグラは生まれてくる赤ちゃんの性別を示すものだと信じていると言われています。
伝統的に、腹部に近い線の部分がより黒いと女の子が生まれると言われており、股間部分の線が黒いと男の子が生まれるというのです。
しかし、この性別判断方法が本当に当たっていたとしても、この線と子どもの性別の関係をサポートするような科学的な根拠は全く存在しません。これはただ長年にわたり広まったただの噂なのです。
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リニアニグラの出現を軽減させる方法
まず始めに言っておかなければいけないのは、この線を完全に防ぐことは出来ないということです。しかし、今回紹介する妊娠中の正しいスキンケアの方法を実践することで、その線を軽減することは出来るのです。
以下のような方法は妊娠中の9か月間肌を健康的に保つような効果が見られます。
- 妊娠期間中はずっと胸部と腹部を保湿してあげる。
- ビタミンEが豊富に含まれているローションを使用する。
- 1日2回、そのローションを使って円を描くように塗ってマッサージあげる。また、パートナーに頼んでマッサージしてもらい、リラックスする。
- 水分補給を欠かさないようにする。30分ごとに水を一口飲み、トイレに行きたくなったら我慢せずに行く。
- ビタミンA、C、Eが豊富な食べ物を食べる。このビタミンは肌の弾力と再生機能を助けてくれます。
この線は大抵出産から3か月以内に自然に消えることが多いです。もしこの線が消えなくて、顔に黒ずみが出来るようなら、皮膚科を訪ねて医師と相談するようにしてください。
リニアニグラに感謝すべき理由
なぜこの黒い線に感謝すべきなのか分からない人も多いと思いますが、そこには多くの理由があるのです。まず、これは妊娠を表す線で、全ての女性にとって非常に大切な時期であることを示してくれるのです。さらに、同意してくれない人もいるかと思いますが、多くの人がこの線に美しさを感じています。
リニアニグラは命、起源、そして始まりなのです。それを持つことを恥じてはいけません。むしろ、この線を持つことを誇りに思ってみましょう。この線はお腹の外観にピッタリな模様で、最近ではインターネットなどでこの神秘的な線を使って楽しい時間を過ごす為のアイデアが簡単に見つけられます。
また、妊娠したお腹に色を塗って楽しむ人もいます。絵を描いてデザインを楽しんだりと、妊婦のお腹は何かを描くのに最適で、この線もその楽しみを手助けしてくれるのです。もし、あなたもチャレンジしようと思ったら、写真を撮ることを忘れないでください。子どもが大きくなった時にあなたの遊び心を見せてあげることが出来ますよ。
注意してほしいのは、この線だけが妊娠のサインであるわけではないということです。あなたの乳首も同様に暗い色になったり、顔に黒ずみが出来ることがあります。このような現象は通常、出産から数か月以内に無くなると言われています。
リニアニグラについて、今回は読者の方にこの線には意味があるんだ、と誇りに思ってほしいと紹介しました。これは生理的な現象で、それ以上影響を持っているわけではありません。もしリニアニグラが現れたら、単純に妊娠とその線に感謝してみましょう。
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