気候変動で男児出生率が/減るかもしれない?

· 11月 1, 2015
日本で行われた研究によると、地球上の気温の変化が、女の胎児に比べて男の胎児の流産数を増加させる可能性があると指摘されています。
ある研究によると、世界的な気候変動は人類の男性数に影響を与える可能性があるそうです。この研究では、そういう事態が地球上の異常気象によりどのように引き起こされ得るかを説明しています。

兵庫県赤穂市の福田産婦人科麻酔科の福田操男医学博士が主要執筆者として発表した研究グループの調査結果によると、異常な気温変動があるとき、女の胎児に比べ、男の胎児の死亡率が高くなるといいます。その明らかな1例として、日本では1970年以降、年間平均気温が急激に変化している一方で、男児出生数が女児出生数よりも低くなっていることを指摘しています。

これらの研究結果を得るため、研究グループは、2件の異常気象に焦点をあて、その時期の出生率を詳しく分析しています。1件目は酷暑であった2010年の夏、2件目は大寒波にみまわれた2011年の冬。気象庁が記録したこの2件の異常気象データを、日本国内の人口動態統計データベースに公式に記録されている流産数のデータと比較しました。

つわり

その結果、酷暑であった2010年の夏、国内の流産数が大幅に増加するとともに、9ヶ月後の男児の出生数が女児に比べて減少していたことがわかりました。流産数の増加と男児出生数の減少という同様のデータは、2011年の冬にも見られたそうです。

気候の変動が男性の減少化に影響をおよぼす可能性があると主張するために、当研究は日本で集められたデータを使っています。この研究ほどはっきりした結果ではありませんが、他にもこのような研究に例がないわけではありません。実際、似たような研究が過去にフィンランドとニュージーランドで行われています。ただしその研究では、生まれて来る子どもの性別に天候が関係すると断定までは出来ておらず、この点については、福田博士はこれら2国は日本のような異常気象にさらされていたわけではないので、自分たちの研究結果はこれらの国にはあてはまらなかったかもしれないと言及しています。急激な気候変動が起こっていない地域では、この研究と同じ結果は得られないだろうということです。

赤ちゃんを刺激する

気候変動は、地球規模でますます明らかになりつつあり、そのインパクトは環境とそこに住む生物に影響をおよぼします。現在の段階では、近い将来に男性の数が激減するかどうか予測するのは難しいです。地球上の気候変動は一律ではなく、地域によってインパクトの大きさに差があるからです。この問題についての調査・研究は今後も、特に気候変動の影響が大きい国々で続けられていくのが期待されます。

参考:

インターナショナルビジネスタイムズ『気候変動がより大きな影響を男の胎児に与えて男女比をゆがめる、と研究結果』)

妊娠と不妊『日本における胎児死亡および新生児の男女比は気候変動と関連がある』)

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