パートナーから言葉の暴力を受けているなら

けなされたり、侮辱されたり、屈辱的なことを言われたりするのは、殴られるのと同じくらい傷つくことです。パートナーから言葉の暴力を受けた場合、どうすればいいのでしょうか?
パートナーから言葉の暴力を受けているなら

最後の更新: 11 2月, 2021

相手に愛着があればあるほど、相手からかけられる言葉は影響力を持ちます。ですから時に、特定の表現やコメントに心を傷つけられることさえあります。自分に対して敬意のない言葉を浴びせてくるパートナーに不満を持っている人はたくさんいます。何をどうしたら良いのかわからず行き詰まっていると感じている人が多くいるのです。

このような状況では、どのように行動すべきなのでしょうか? まず、このような言葉の暴力を習慣化させないことが重要です。攻撃的で暴力的なコミュニケーションは虐待の一形態であるという事実を無視してはいけません。頻繁な侮辱や嫌がらせを何ヶ月(または何年も)も耐え続けた結果、心理的に深刻な影響を受けてしまいます。

ハラスメントの進行

相手を傷つけるセリフや攻撃的な言葉を使うことで構成される行動は、カップルの間で見られることがあります。言葉の暴力は、最初は冗談や皮肉などでカモフラージュされた言い回しかな、と思われがちです。大抵は、笑って「別にただの冗談だよ」などと言って済まされたりします。

しかし、このような行動は時間の経過とともに普通になってゆき、言葉が自尊心や尊厳への攻撃となり、言われる側のセルフイメージを侵食していきます。

ハラスメントの進行 パートナーから言葉の暴力を受けている
言葉の暴力は時間の経過とともに進行し、段々と暴力的な側面が現れてきます。

パートナーからの言葉の暴力は、認めたくないハラスメント

恋愛関係は、愛だけで全て解決するわけではありません。相手との関係性によっては、傷つくこともあれば、ひどい経験をする人もいるからです。

実際、満足のいく、幸せで長続きする関係を楽しむためには、良いコミュニケーションが不可欠です。お互いが譲歩して、心が繋がったままいることが、多くの場合、成功への鍵となります。

でも、誰もが常に正しい人をパートナーにするとは限らないので、ここでは、自分の時間、労力、愛情に値する人とそうでない人を認識することをお勧めさせてください。例えば、中には軽蔑的な態度を取ることがハラスメントの一種だとちゃんと理解していない人がいるのです。

さらには、パートナーから言葉の暴力を受けていることを受け入れたくない、という人もいますが、こう思うことこそが、モラハラな関係にある可能性が高いことを意味します。以下では、言葉の暴力の他の特徴をさらに見ていきましょう。

言葉の暴力の兆候とは

米国クリーブランドのケース・ウェスタン・リザーブ大学で行われた科学的研究によると、50~80%の人がモラハラの被害者になったことがある、と明らかになっています。言葉による暴力は、繰り返し起こる特徴です。言葉の暴力は、以下のような兆候で現れます。

  • からかってくる
  • あなたを真に理解しようとせずに、批判してくる
  • 侮辱と攻撃性で返答される
  • 会話が口論になったり、怒鳴ったりする
  • 傷つくような皮肉や冗談を言う。人の前でも平気で嘲笑する
  • 共感的な方法でコミュニケーションを取らない
  • 罪悪感を感じさせられる
  • あなたを支配し、過小評価しようとするようなコミュニケーションのとり方をする

パートナーから言葉の暴力を受けたときの対処法

米国のジョージア大学心理学科が発表した研究論文では、良好なコミュニケーションが人間関係の満足度を保証することが示されています。ですので、上で述べたように、愛情と良好なコミュニケーションの他にも、感情面など他の要因にも注意を払う必要があります。

パートナーから言葉の暴力を受けている場合は、そんな状態を許してしまわないようにすることが不可欠です。また、自尊心や感情のバランスを保つことも重要です。モラハラを受けている状態は結局、痛みや不快感、不幸を招くだけです。では、このような状況では、どのように行動すべきなのでしょうか。

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言葉の暴力の裏にあるもの

パートナーがこのような不適切な方法でコミュニケーションを取る原因を考えてみましょう。何か辛い思いをしているのでしょうか? 不安やストレスへの対処法を知らないのでしょうか?

時には、仕事の問題や未解決の個人的なトラウマなどの要因が攻撃性の裏にあります。パートナーの行動の背景にあるものを知ることが重要です。しかし、特定の状況や感情が原因ではない場合もあります。ただ単に、こういった行動をとる人格の人かもしれないという意味です。

口論 パートナーから言葉の暴力を受けている
攻撃的なコミュニケーションの理由を考えてみましょう。なぜパートナーはそのような行動に出ているのでしょう。なぜ声を荒げるのでしょう?

許せないことはハッキリと、毅然とした態度を

パートナーから暴言を吐かれたとき、まあいいか、などと思ってはいけません。適切な対応をして、然るべき行動を取らなければ、言葉の暴力は続き、さらに悪化します。したがって、主張すべきことは主張し、明確な態度をとる必要があります。

どのような言葉、表現、コメント、会話で傷いたのかを正確に伝えることが大切です。二度とこのような行動をしないようにパートナーにお願いしてください。また、あなたがパートナーに期待することの例も伝えましょう。例えば、尊重、理解、共感、寄り添うこと、譲歩、などです。

言葉の暴力を受けたら、決断を

酷い言葉は、物理的な怪我と同じくらい傷つきます。攻撃的なコミュニケーションは心理的虐待、つまりモラハラです。したがって、そんな状態を容認することはできませんし、そもそも容認すべきではありません。パートナーが自らの態度を省みず、言葉の暴力が止まらないなら、決断を下す必要があります。

別れることは、自分の自尊心と尊厳を守ることになります。耐えられないことを許容しないでください。本当の愛はあなたを傷つけるようなことはありませんし、何よりも、健全な愛情と敬意を払うものです。このことを決して忘れないでください。

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