むくみの原因とは?
むくみ、浮腫、または水腫と呼ばれる症状は男女共に患うことのある病気です。これは、年齢の変化と共に起こることもあり、特に足や足首、手、そしてお腹はむくみやすい部分だと言われています。
人間の体はおよそ70%が水分で出来ています。しかし、これが上手く循環せずバランスよく体に拡散されないと、むくみなどの症状を招いてしまうのです。
また、水分を主に調節しているのは腎臓なので、もし腎臓に問題が起こると、それもむくみを引き起こす可能性があります。
むくみの原因
むくみは様々な原因によって引き起こされるので、この症状で苦しんでいる人は多いと思います。しかし、多くの人がその理由を知っていない、またはむくみを防ぐ為に正しい検査を受けていないのです。
正しい治療を受けるためや、予防するためには原因を認識することはとても大切なことなので、その理由をしっかり突き止めるようにしましょう。
環境的な要因
- 気温が高すぎると水分が血管から体の組織にしっかり吸収されずむくみに繋がります。
- 同じ姿勢で長時間過ごすような仕事や、飛行機などの環境もむくみに影響します。
気温は変えられません。しかし、大切なのは毎日十分な量の水分を補給するこです。
こちらもお読みください:水分補給の勘違い!よくある5つの間違い
習慣による影響
- 過剰な塩分と少量のタンパク質はむくみの症状を悪化させる最悪の組み合わせです。塩分が多いと水分を調整するプロセスが変わってしまうのです。
- 運動量の少ない生活も余分な水分の蓄積に繋がります。また、座ってばかりの生活を過ごしていると、むくみで苦しむ可能性が高くなります。
散歩やリンパストレッチ、または有酸素運動をするように心がけましょう。体を動かすことは水分の動きを助けてくれます。
ホルモンの影響
- 一般的に生理はむくみを伴いやすいと言われています。この影響から女性は腹部に炎症を抱えてしまうのです。また、これは一時的な症状なので、やがて落ち着きます。
- また、妊娠中もホルモンバランスが変化するのでむくみに苦しむことが多くなるでしょう。そして、多くの人が手や足、そして顔のむくみで悩むことがあります。この場合、適度に体を動かしておくのが最も良い方法だと言えます。
体内の塩分を軽減する為にも、通常より多めに水分を摂取するようにしましょう。
その他の病気による影響
- 肝硬変になると、肝臓を通して水分を循環させるのが難しくなります。そして、下半身や腹部へのむくみと繋がるのです。
- 腎臓や心臓の病気になると、水分が正しく循環されないので、特定の部分のむくみに繋がります。
上記で説明したように、腎臓は尿を通して排出する老廃物をコントロールします。もしこのプロセスが変化してしまうと特定の箇所に水分が溜まってしまうのです。
適切な治療を受けるには、患者が自分で勝手に判断せず、しっかりと医師に相談する必要があります。
治療としては、利尿薬の服用や特定の食材を使った食生活を取り入れるなどの方法があるので参考にしてください。
こちらもお読みください:タンポポが肝臓に良い理由
副作用としての影響
- コルチロイドをベースにした医薬品や、抗炎症剤、そして糖尿病の薬は副作用としてむくみを引き起こす可能性があります。
むくみを改善するには、十分なタンパク質とバランスのとれた食事を維持すること、そして塩分を少なくすることが大切です。
また、体の循環を良くするためにも毎日運動するようにしましょう。長時間座っているような習慣を持っている人は、定期的に立ちあがり、足を伸ばしてストレッチするようにしてください。
近頃、従業員にオフィスを離れてもらい15分ほど体を動かしてもらうなど、就業中に運動を取り入れている企業も多くなっています。
また、休む時はしっかり体が回復するようにしてください。足の下にクッションを敷いてあげると、血液の流れが良くなるので試してみましょう。
もちろん習慣の改善も大切ですが、医師に相談することも重要なことです。むくみの原因を彼らに診断してもらい、適切な処置を迅速に行うようにしましょう。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Belczak, C. E. Q., Godoy, J. M. P., Seidel, A. C., Ramos, R. N., Belczak, S. Q., & Caffaro, R. A. (2015). Influência da postura prevalente de trabalho no edema ocupacional dos membros inferiores. Jornal vascular brasileiro, 14(2), 153-160. Available at: https://www.scielo.br/scielo.php?pid=S1677-54492015000200153&script=sci_arttext&tlng=pt. Accessed 07/05/2020.
- Marcotullio, D., Magliulo, G., & Pezone, T. (2002). Reinke’s edema and risk factors: Clinical and histopathologic aspects. American Journal of Otolaryngology, 23(2), 81–84. Available at: https://doi.org/10.1053/ajot.2002.30961. Accessed 07/05/2020.
- Flores-Villegas, B., Flores-Lazcano, I., & de Lourdes Lazcano-Mendoza, M. (2014). Edema. Enfoque clínico. Medicina interna de México, 30(1), 51-55. Available at: https://www.medigraphic.com/pdfs/medintmex/mim-2014/mim141g.pdf. Accessed 07/05/2020.
- Fundación Española del Corazón (2014). Soluciona la retención de líquidos. Available at: https://fundaciondelcorazon.com/blog-impulso-vital/2649-soluciona-la-retencion-de-liquidos.html. Accessed 07/05/2020.
- Romero, C. E. (2013). Disminución del consumo de sal en la población:¿ recomendar o no recomendar?. Revista Uruguaya de Cardiología, 28(2), 263-272. Available at: http://www.scielo.edu.uy/scielo.php?pid=S1688-04202013000200019&script=sci_arttext. Accessed 07/05/2020.
- Tacani, P., de Oliveira Ribeiro, D., Barros Guimarães, B. E., Perez Machado, A. F., & Tacani, R. E. (2015). Characterization of symptoms and edema distribution in premenstrual syndrome. International Journal of Women’s Health, 297. Available at: https://doi.org/10.2147/ijwh.s74251. Accessed 07/05/2020.