空腹時にお酒を飲むとどうなるの?

空腹時にお酒を飲んでも大丈夫か気になったことはありませんか? この記事では、そんな時に起こるかもしれない反応についてご紹介します。
空腹時にお酒を飲むとどうなるの?

最後の更新: 05 7月, 2021

空腹時にお酒を飲むことは、仕事帰りや友人との飲み会などで、誰もが一度は経験することだと思います。しかし、そういったお酒の飲み方は大丈夫なのでしょうか? 食事をする前にお酒を飲むと、何か影響があるのでしょうか? そんな疑問にこの記事でお答えします!

一般的に飲酒は社会的に認められていることですが、世界保健機関(WHO)の報告によると、飲酒が原因で世界で年間300万人が死亡しているそうです。加えて、200以上の病気のリスク要因になっているとさえ言われています。

体内でアルコールはどう吸収されるのか

アルコールが吸収されるプロセスは、口からお酒を摂取することから始まります。アルコールは小さい分子であるため、細胞膜を容易に通過し、そこから血管に入ります。つまり、口、食道、胃を通して微量のアルコールが吸収されるのです。

アルコールが胃に到達すると、その15〜20%が胃で吸収されます。その後、アルコールは小腸に入り、ここで主な吸収が行われます。次に、腸に入ってすぐの2箇所(十二指腸と空腸)で80%が吸収されます。残りは最後に大腸で吸収されます。

空腹時 お酒 飲む
世界保健機関(WHO)は少量のアルコールでも健康に多かれ少なかれ害があると警告しています。

食事はアルコールの吸収に影響するのか

十二指腸と空腸でのアルコールの吸収は、胃での吸収よりも速く行われます。このため、胃の中身の排出にかかる時間は、摂取したアルコールの吸収速度を決定する重要な要素となります。

これに関して、科学的には、アルコールを吸収する度合いは、胃が空っぽのときには増加し、胃に食べ物があるときには減少することがわかっています。これは、アルコールと臓器の接触面が減少し(フィックの法則)、胃の中身の排出までの時間が遅くなるためです。

しかし、脂っこい食品は、他の栄養素とは異なる形で胃の活動に影響を与えるため、例外です。特に、脂肪分の多い食事は、胃の活動を活発にし、アルコールをより早く血中に到達させます。

幸いなことに、炭水化物やタンパク質を含む食品は吸収が遅く、血中のアルコール濃度が最大で25%も低下します。

そのため、空腹時にアルコールを飲むと、血漿中のエタノール濃度が高くなり、毒性作用が強くなるのです。

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アルコールの含有量と体内への吸収

アルコール度数が20~35%のお酒は、力強い筋肉活動を刺激しないため、吸収率が高くなります。

同様に、エタノールの吸収も、一度に大量に飲み込んだ場合には増加しますが、少量を何度かに分けて飲み込んだ場合には増加しません。

アルコールの体への一般的な影響

摂取する食べ物や飲み物はどれも肝臓の助けが必要ですが、ここでも肝臓はエタノールを代謝する器官で、アルコールをアセトアルデヒド、そして酢酸へと変化させます。また、摂取したアルコールの5~10%は、尿や汗、呼吸などで体外に排泄されます。

しかし、エタノールが血液中に存在している間は、神経系に影響を与えます。そのため、以下のような典型的な症状が現れます。

  • 気が大きくなる
  • 言葉が不明瞭
  • 体を思うように動かせない

また、大量のアルコールを摂取すると、以下のような中毒症状が現れることにも注意が必要です。

  • 吐き気、嘔吐
  • 混乱
  • 低体温
  • 突然
  • 体を思うように動かせなくなる
  • 遅い、または異常な呼吸
  • 話すことが困難
  • 意識の喪失
  • 失神

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女性の飲酒

また、女性は男性に比べて体が小さい傾向にあります。また、男性に比べて体脂肪率が高く、胃粘膜にある「アセトアルデヒド脱水素酵素」(酢酸を生成する酵素)の生成量が少ないという特徴を持っています。

これら3つの理由により、同じ量のアルコールを飲んだ場合、女性の方が男性よりも酔いやすい傾向にあります。

妊婦とアルコール

妊婦がエタノールを摂取すると、母親の血液から胎盤を通って胎児に伝わります。したがって、赤ちゃんは母親と同じレベルの血中アルコールにさらされることになり、さまざまな重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

予防と推奨事項

健康管理を考えると、アルコール摂取を避けることが一番ですが、もし、特に空腹時に飲む場合は、以下のことを考慮するとよいでしょう。

  • アルコール度数の低い飲み物を選ぶ。
  • お酒を飲む合間に、水やその他のノンアルコール飲料を飲む
  • 短時間に大量に飲むのではなく、長い時間をかけてゆっくりと飲むようにする。
  • 飲酒の1時間前には食事をする。
飲酒
空腹時に飲酒をすると、お酒の吸収が促進され、お酒の悪影響が現れます。

空腹時の飲酒後は、どうすれば酔いが覚めるのか

空腹時にお酒を飲むと、「二日酔い」という誰もが知っている副作用のリスクが高まります。これは通常、大量の飲酒や、かなりのアルコール度数のものを飲んだりした次の日に起こります。

症状としては、以下のようなものがあります。

  • めまい
  • 過度の喉の渇き
  • 集中力の低下、思考力の低下
  • 頭痛
  • 気分の変化
  • 吐き気や嘔吐
  • 光や音に敏感になる
  • 胃の不快感

どれもそのうち治るものですが、以下を考慮することで、不快感を軽減することができます。

  • 1日中数回に渡って、水、スープ、フルーツジュースなどを飲む
  • 睡眠
  • トースト、クラッカー、ゼリーなど、消化の良いものを食べる。
  • 頭痛を和らげるためにイブプロフェンなどの鎮痛剤を飲む。

空腹時の飲酒はやめておきましょう

アルコールは、それ自体が健康を害する物質であり、その過剰摂取は病気の発症につながります。

空腹時にアルコールを摂取すると、その吸収の早さから体への影響が大きくなります。エタノールが早く血流に到達するので、その分悪影響をもたらし、中毒の危険性が高まります。

これを防ぐためには、飲酒の前には食事をすることが望ましいでしょう。また、水をたくさん飲み、お酒の過剰摂取を避けるのが理想的です。とはいえ、健康に影響を与えないようにするには、全く飲酒をしないのが一番です。

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