コリアンダーの知られざる顔

9月 25, 2015
コリアンダーには鎮痙作用があるため、食物の消化管通過をよくしてくれます。薬味として食べても、お茶として飲んでもOKです。
日本ではパクチー、シャンツァイ(シャンサイ)、香菜、中国パセリ、コエンドロ、シラントローなど、さまざまな名前で知られるコリアンダー(学名:Coriandrum sativum)。古くからスパイスとして使われてきました。原産地ははっきりわかっていませんが、ある研究によると、アフリカ北部ではないかと考えられています。今回は、コリアンダーについてあまり知られていない事実をいくつかご紹介しましょう。

コリアンダーは1年草として世界各地で栽培されています。エスニック料理ブームのおかげで、最近は日本でも手軽に手に入るようになりました。高さは40〜60センチ、葉と茎に独特の芳香があり、日本人のあいだでは好き嫌いがはっきり分かれる傾向があるようです。

料理に風味を添えるため世界中で利用されているコリアンダーですが、特に東南アジアや南アメリカでは、ほとんどの料理に欠かせないほど定着しています。葉から根っこまで、どの部分も食用になります。もっとも広く使われているのは、強い風味をもつ葉の部分。そのままサラダやスープに入れて食べるだけでなく、お茶としても利用できます。

コリアンダーの栄養価

コリアンダーは薬草としてもすぐれており、自然療法に利用できます。コリアンダーのエッセンシャルオイル(精油)には、消化器官の健康をうながし、消化機能を正常化する働きがあります。消化器系の病気から起こる食欲減退や、胃壁のpHレベルのアンバランスを改善するのに役立ちます。

コリアンダーは、身体によいさまざまな栄養素を提供してくれます。ビタミンA・ビタミンB・ビタミンCビタミンEビタミンKなどのビタミンが豊富なだけでなく、カリウムや鉄などのミネラルも、大量に含まれています。

100グラム当たりの栄養成分値

  • ビタミンA: 0.123mg
  • ビタミン B1: 0.239 mg
  • ビタミン B2: 0.290 mg
  • ビタミン B3(ナイアシン): 2.130 mg
  • ビタミン C: 21 mg
  • カルシウム: 709 mg
  • 鉄: 16.32 mg
  • マグネシウム330 mg
  • リン: 409 mg
  • カリウム: 1.267 mg
  • ナトリウム: 35 mg
  • 亜鉛: 4.70 mg

コリアンダーの効用

コリアンダーが持つ効用の中でも特にすぐれているのは、産業廃棄物で汚染された水に含まれる重金属が引き起こす金属中毒の治療に役立つ点です。このタイプの中毒は、工業先進国でよく起こります。コリアンダーに含まれる化学化合物には、重金属の分子と結合する性質があるため、身体の解毒プロセスを早めてくれるのです。

また、呼吸器系に粘液がたまると不快な症状を引き起こしますが、そんなときコリアンダーは強力な去痰剤として役立ちます。コリアンダーの葉でお茶か抽出液を作って飲みましょう。コリアンダー茶は、授乳中の女性にも役立ちます。母乳の分泌をうながしてくれるほか、コリアンダーに含まれる栄養素が赤ちゃんにも吸収されます。

コリアンダーが持つ、その他のすぐれた効用

  • 口中清涼剤として使えます。
  • コリアンダー茶コップ1杯を寝る前に飲むと、ぐっすり眠れて、元気回復に役立ちます。
  • 女性なら、生理痛に効く自然薬としてコリアンダーを利用しましょう。コリアンダーには、生理痛をやわらげる働きがありますから、生理の日がすごしやすくなります。
  • コリアンダーオイルには、すばらしい香りがありますから、香料としてボディーローションの製造にひろく使われています。
  • コリアンダーには弛緩作用がありますから、内臓のけいれんを抑える鎮痙剤としても役に立ちます。
  • コリアンダーに含まれている化合物には抗菌作用があるため、の消毒・治療に役立ちます。
  • コリアンダーは脳の活動を刺激するため、頭の回転がよくなります。

いかがでしたか? おいしいだけでなく、さまざまな薬効があるコリアンダーを、毎日の健康管理に大いに活用しましょう!

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