静脈瘤とクモの巣状静脈瘤に効果的なアルニカ軟膏
静脈瘤とクモの巣状静脈瘤は成人女性に多く見られ、その見た目の悪さからもこの症状に悩む人がたくさんいます。
血液循環に問題があるために発症することが多く、ほとんどの場合が下肢の静脈と毛細血管が拡張することで生じますが、体の他の部分に現れることもあります。
静脈瘤とクモの巣状静脈瘤は、通常は赤または紫色で浮腫が生じるため、患部は非常に目につきやすくなります。
また、妊娠中や50歳以上の女性はホルモンバランスの乱れにより発症しやすいといわれています。その原因に関わらず、その見た目の悪さをできる限り軽減したいと考える患者が多く、見た目の問題に伴い、浮腫や痛みを併発することがあります。
これらの症状を緩和する自然療法や天然成分でできた製品が数多くあり、その効果は継続的に使うことで得られます。
今回はその中でもアルニカ軟膏をご紹介します。アルニカ軟膏は抗炎症作用と抗凝血作用が効果的に静脈瘤に働きかける自然療法薬です。
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静脈瘤とクモの巣状静脈瘤の症状を和らげるアルニカ軟膏
アルニカ軟膏は、何百年もの間、血液循環の問題や疾患の治療に使用されてきた天然のオーガニック製品です。
アルニカはヨーロッパやラテンアメリカの国々で自生する黄色い花を咲かせる一般的な植物です。ホメオパシーと呼ばれる同毒療法にも用いられる、古い歴史を持つ植物で、筋肉の怪我、関節の痛み、そして炎症性疾患などの治療に最適です。
アルニカの抽出液は、製薬業界でも、自然療法薬、軟膏、そして外用製品の成分として用いられています。
血流の循環を増加し上半身への血液の流れを促進するため、血流に影響を及ぼすことなく拡張した静脈を正常な状態に戻します。これがアルニカ軟膏の炎症への効果です。
さらに皮膚をマッサージすることで足の痛みや緊張を和らげるため、激しい運動を行った日や、仕事が大変で疲れた日などに、特にお試しください。
捻挫、打ち身、そして皮膚の表面にできた傷の治療にも効果的です。
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静脈瘤とクモの巣状静脈瘤に効果のあるアルニカ軟膏の作り方
アルニカ軟膏は、その天然成分の組み合わせにより、静脈瘤とクモの巣状静脈瘤の症状や見た目の状態を緩和する効果があります。
軟膏に含まれる抗炎症効果、引き締め成分、そして滑らか成分が血液の循環 を促進し、皮膚の表面に浮き出た静脈を軽減する働きがあります。
アルニカ軟膏をマッサージしながら塗ると、リンパの流れを刺激すると同時に有害物質と体内に過剰に蓄積された水分を排出するため、症状が緩和されます。
もちろん症状を瞬時に完治させる魔法の薬ではありませんが、健康的な食事、運動、そしてその他の生活習慣の改善と組み合わせ、継続してアルニカ軟膏を使うことでその効果が発揮されます。
最大の効果を得るために、症状が現れ始める初期段階にこの軟膏を使い始めることをお勧めします。症状が進行すると、合併症などを併発することがあるからです。
早速、アルニカ軟膏の作り方をご紹介します。
材料
- ビーワックス(蜜蝋) 大さじ2(30g)
- シアバター 大さじ2(24g)
- アーモンドオイル 大さじ1(15g)
- アルニカオイル 大さじ2(30g)
- ビタミンEカプセル 1カプセル
作り方
- ビーワックスを湯煎で溶かします。
- ビーワックスが溶けたら、シアバターとアーモンドオイルを加えます。
- 弱火にします。
- シリコン製のへらですべての材料がしっかりと混ざるまで混ぜ合わせます。
- 火からおろしたら、すぐにアルニカオイルとビタミンEカプセルを加えます。
- 数分そのままにしたあと、固まる前に密閉容器に流し入れます。
使用方法
- 必要な量をとり、患部にマッサージをするように塗ります
- 皮膚が自然に軟膏を吸収するようにマッサージをしながら塗ってください。
- 毎晩使用してください。
- ただし切り傷や病変には塗らないでください。
静脈瘤の症状を抑えるアルニカ軟膏の作り方は、ご覧の通りとても簡単です。今回ご紹介した手順でアルニカ軟膏を作れば、その効果をすぐに実感できます。
ぜひお試しください!
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