私にピッタリの人って?/性格タイプ別相性判断
恋愛関係における4つの性格タイプ
時には全然思ってもみなかったヒトを好きになってしまうことってありますよね。
まったく自分の性格とはあわなさそうなのに、どういうわけか気があうとか。
その逆に、このヒトだったら自分にピッタリと思っていたのに、なぜかうまくいかなかったり。
どうしてそんなことが起こるのでしょう?
結局はつらい思いをさせられる性格タイプに執着してしまうことがあるのはなぜでしょう?
1枚のコインのように、表(幸せ)とでるか裏(不幸せ)とでるかは、偶然の産物なのでしょうか。
こういう疑問は恋愛関係につきものなので、それについて理論的な説明を求めようとする人々が現れるのもうなずけます。
ある人々が特定のパートナーを選ぶのはなぜか、というテーマについて最近書かれたものの中に、『「運命の人」は脳内ホルモンで決まる!(原題:Why Him? Why Her?)』という本があります。
著者は、米国ニュージャージー州立ラトガース大学の人類学者ヘレン・フィッシャー教授。
この興味深い著書の中で、フィッシャー教授は、恋愛関係の基礎となる4つの性格タイプを定義しています。
こちらの記事もご覧ください:運命の相手を見つける時のポイント
1. 冒険型(脳内にドーパミンが多い)
このタイプの人たちは、恋愛を冒険と考えます。
衝動的で、独立心があり、非常に好奇心が強く、刹那主義的な行動にでることがよくあります。
このタイプの基本的な特徴を見てみましょう:
- 新しいもの、新しい体験を求める傾向にある。
- 結果を恐れず、リスクを冒すのをいとわない。
- 自由奔放。
- 元気いっぱい。
- 非常に好奇心が強く、クリエイティブで、前向き。
- たいへん融通が利き、適応性がある。
2. 指導型(脳内にテストステロンが多い)
指導型の性格は、必ずしも「支配的」とはかぎりません。
これはもっとも分析的な性格タイプで、なによりも理論と常識を重んじます。
指導型の人は、たいていの場合、とてもバランスがとれています。
- 意志が強く、自信がある。
- 感情をコントロールできる。
- 願望をすらすら表現するのをいとわない。
- きちんと計画されたタスクを好み、すべて道理にかなっていることを望む。完ぺき主義者。
3. 建設型(脳内にセロトニンが多い)
脳内のセロトニンが多い建設型の人にとって、価値観の中心にあるのは、家族・友人・他の人々との結びつきです。落ち着いていて、社交的。とても穏やかで、リスクを冒すのを避けます。
- 落ち着きと自信があり、気取らない。
- 根気がある。
- 忠実。
- 伝統的な価値観や既存のルールに満足する。
- 社会的なネットワークを作り、維持していける。
4. 交渉型(脳内にエストロゲンが多い)
脳内のエストロゲンが多い交渉型の人は、表情豊かで、感情移入しやすく、理想主義者。
このタイプの人たちは、たいていとても繊細ですが想像力があり、たいへんひろい心を持っています。感情の流れが深く、自分の感情的なニーズを満たす必要を感じています。
- 表面下を見通すことができる。生まれつき直感的。
- 想像力があり、繊細。
- 哀れみ深く、精神的に融通が利き、他の人に対して親切。
- 理想主義で愛他的。
- 自分の感情を表現できる。隠そうとしない。
- つきあい上手で、人間関係を作り上げる名人。
相性がいい性格タイプって?
フィッシャー教授の研究によると、もっともうまくいっているカップルを性格タイプに分類すると、以下のような組み合わせになるそうです。
1. 冒険型は冒険型タイプの人とうまくいく
当然といえば当然ですが、刹那の感情と情熱に基づいて恋愛相手を求める人同士はうまくいきます。
もしあなたがたとえば交渉型や建設型だったら、安定した環境で家庭を築こうとするときに、刹那主義的な相手の自由さやビジョンについていけないかもしれません。
フィッシャー教授によると、冒険型と冒険型の組み合わせは、もっとも「爆発的」なカップルだとか。アップダウンの連続で、いつも変化に富んでひとところに落ち着くことがなく、激しい恋に陥りますが、求めているものが手に入ったとき、どちらかのパートナーが飽きてしまう可能性があります。
こちらの記事もご参考に:パートナーとの関係が/うまくいっていない兆候
2. 建設型は同じ建設型タイプの人とピッタリ
このカップルは家庭を大切にします。
新しい友人を作ったり、家族団欒を楽しんだりしつつ、安定した穏やかな将来を一緒に築きあげ、人生のあらゆる側面をコントロールしていこうとするでしょう。
ふたりにとって、スリルやリスクは必要なし。落ち着いて、安全な道を選んでゆこうとします。
3. 指導型は交渉型と相性がいい
指導型と交渉型の組み合わせは、安定して持続する関係を築き上げていく場合が多いようです。
生まれつき分析的・直裁的で完ぺき主義の人は、自分より繊細で感情移入しやすく情緒的なタイプの人とうまくいきます。
ある意味で、お互いの欠点を補うのです。
分析的で客観的な性格が、直感的で繊細な感受性に出会うとき、相手が必要としているものに惹かれるのかもしれませんし、単に自分の日常生活では通常体験したり感じたりしないものに惹かれるせいかもしれません。
もちろん、この判定法は決定的というわけではありません。
この著者の意図するところは、より堅固で満足いく関係を生み出すことの多い性格タイプの例を示すこと。これには一考の価値があります。
なぜなら、たとえばあなたが感情的で繊細なタイプで、パートナーとの安定したおだやかな生活を求めているなら、冒険型の人とつきあうのはあまりいいことではないかもしれないからです。
最初は情熱があるかもしれませんが、やがてどちらかが失望することになりかねません。
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- Fisher, H. E., Island, H. D., Rich, J., Marchalik, D., & Brown, L. L. (2015). Four broad temperament dimensions: description, convergent validation correlations, and comparison with the Big Five. Frontiers in psychology, 6, 1098. Available at: https://doi.org/10.3389/fpsyg.2015.01098. Accessed 09/03/2020.