我が子に同性愛者だと打ち明けられたときに

同性愛というのは、幼い頃から形成されるものです。大切なのは、ありのままの自分は、家族や周りから愛されて受け入れられていることを本人が理解できる環境づくりです。本記事では、我が子に同性愛者だと打ち明けられた時に親としてどう対応するべきかをお話しします。
我が子に同性愛者だと打ち明けられたときに

最後の更新: 02 3月, 2019

同性愛とは、同性の二人がお互いに対して恋愛感情を持ったり性的な対象として見ることとして定義されます。

昔は精神障害とみなされたことまでありましたが、1970年代以降はそれがなくなりました。

社会的にも認められ始めた同性愛ですが、保守的な家族などにとっては、我が子が同性愛者であるという事実を受け入れるのが困難だったり時間がかかることがあります。

我が子を愛していても、突然子供に打ち明けられると最初の反応をコントロールすることができない場合もあります。

同性愛を正確に理解しないまま、子供の同性愛を形だけ受け入れようとすると予期しない悪い結果となる可能性もあります。

ここで大切なのは、正しい情報を理解して、家族の価値観と同性愛をどう調和させていくかです。

最初は混乱するかもしれませんが、子供を理解するためにあらゆる努力をすることが不可欠です。

そうすれば、親に正直に打ち明けた子供の心を傷つけたりトラウマになることはありません。

社会が同性愛者の権利を認めて擁護するという大きな進歩を遂げていますが、家族からの不寛容に悩む同性愛者も少なくありません。

専門家や心理カウンセラーからのアドバイスを参考にしながら、我が子が同性愛者であることを知った時に、状況を適切に理解して事実を受け入れるために役立つ推奨事項をご紹介します。

我が子が同性愛者だと知った時の対処法

1. 怒らないように感情をコントロールする

子供に怒る母親

同性愛者だという告白は、子供からの何かに対する「決断」ではなく、単純に「ありのまま」の自分を子供が打ち明けたということです。

親としての子供への態度や親子関係は、子供の性的指向が原因で変わるものではありません。

周りに同性愛者の友人がいるにもかかわらず、我が子が同性愛者だと知ると偏見に満ちた態度をとる親がいますが、その一人になってはいけません。

2. 情報を集める

同じ状況にあった他の親などにアドバイスを求めましょう。

これらを乗り越えた親からのアドバイスを参考に、子供と良好な関係を築くためにどのような努力をしたのかを尋ね、今後の参考にしましょう。

同性愛に対する無知は、誤解や混乱を生み出す要因の一つです。

わからないことは同じ経験をした人に質問をして、無知からの偏見をなくしましょう。

自分や周りの人に助けを求めても、状況に対処できないと感じた時は、正直に医師やカウンセラーなどに相談してください。

医師や専門家に話をすることで、ストレスや緊張感を緩和して、子供を受け入れる気持ちを促進するのに役立ちます。

3. 精神面でのサポートを子供に提供する

母親からの愛

自分が同性愛者であることを認め、自分の家族に打ち明けるのは、子供にとって非常にストレスの多い経験になる可能性が高いでしょう。

親として、子供に対して無条件の愛情と支援を与えることが大前提となります。

子供たちは自分が同性愛者だと気づいた瞬間から、長い間沈黙の中で一人で苦しんでいたかもしれません。

ここで家族が無条件の愛情と支援を与えず、さらなる試練や恐怖、そして抑圧を与えるようなことがあってはいけません。

家の外で子供がどれだけ辛い状況に置かれたとしても、家族はいつでもありのままの子供を受け入れるというサポート体制を整えて子供に伝えることが大切です。

子供の支援することは、彼らを受け入れることです。

子供を変えようとしたり、間違っていると伝えることなどがあってはいけません。

子供は同性愛者として生まれてきたのですから、それを否定するのはよくないことであるだけでなく、子供に対して大変失礼です。

4.非難をしない

繰り返しになりますが、同性愛は病気ではありません。

何かに感染したわけでもなければ、外的要因が原因でもありません。

子供が同性愛だと知った時、親はそれを受け入れ、理解そして尊重し、ありのままの子供を愛し続けましょう。

もちろん最初は驚いてしまうかもしれませんが、まずはゆっくり時間をかけて理解できるようにリラックスしてください。

これまで我が子に対して抱いていた愛情は、真実の愛です。

同性愛者だという事実に驚いて混乱したとしても、子供への愛情はすべての考えを超越し、子供をサポートするという親本来の姿を間違いなく取り戻すことができます。

迷いそうになったら、これまでの親子関係の中で、どれほど自分は子供を無条件に愛してきたかを思い出しましょう。

5. 他人の言葉は聞かない

親子の時間

他人が何を考えるか、または他人からの言葉に気を取られてはいけません。たとえそれが、全くの他人ではなく親戚など家族の一員の言葉であってもです。

同性愛者であるという事実によって、恥ずかしい思いをしたり、社会的な圧力をかけられることがあってはいけません。

現代社会は多様性に富んだ社会であり、同性愛者に対する偏見は減少していますし、理解を得られることが多くあります。

しかし、親戚や友人などの周りの人々や他人の理解が得られない場合は、ゆっくりと時間をかけ、自分のペースで対応してください。

自分の子供がありのままの姿でいることが最優先事項であり、周りの人からのネガティブな言葉には耳を傾けない強い信念を持ちましょう。

誰もが自分らしく、自分のペースで物事に対処する権利を持っています。

最後に

あなたが父親であれ母親であれ、可愛い我が子に命を与えた人の一人であることは間違いありません。

子供が生まれた時どう感じましたか?

無条件に愛する存在ができたと実感したのではないでしょうか?

我が子をその腕に抱いた日を思い出し、同じように我が子を無条件に愛してサポートしていくことが大切です。

同性愛者だと子供に打ち明けられた時に、我が子を無条件に愛して受け入れるのは最高の決断です。

同性愛者だからといって、なんら変わりはなく、異性愛者と同様に優れた能力や価値観などを持った素晴らしい人間であることは間違いありません。

他人と同じ権利を持ち、尊厳のある生活を送る権利を持っています。

特に青少年の場合は、保護者からのサポートを受けることで、心身の調和のとれた生活を送ることができ、うつ病などを発症するリスクが軽減することが明らかになっています。

同性愛は性的指向の一つです。

我が子の性的指向に対して敵対的な反応をとることで、家族内の不調和や、あなた自身がパートナーとの間に対立を引き起こす可能性があります。

疑問点などがあれば、専門家などに相談して理解を深めることで、無知によって発生する衝突や子供を傷つける言動を防ぐのに役立ちます。

子供を愛して受け入れる気持ちを子供に直接伝えることは、家族全員の関係を維持するためにも大切ですし、今後の親子関係を良い方向に導くでしょう。

子供が正直に打ち明けてくれたことに対して、沈黙を守ったりあたかも何もなかったかのように過ごすのは、子供にとってだけでなく親にとっても大きな苦痛を生み出します。

子供のことは常に無条件に愛していることを必ず子供に伝えてください。

これこそが、特に父親や母親が子供に与える真実の愛だからです。


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このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。