ご存知ですか? うつ病につながるリスク要因5選

10月 1, 2019
うつ病はトラウマになるような出来事だけがその原因ではありません。今回は、うつ病の発症に影響を与える可能性のある日々の習慣を、いくつかご紹介します。

うつ病につながる可能性のあるリスク要因をご存知ですか?

うつ病は気分障害として分類され、気分の落ち込み、イライラ、人生への興味の喪失、深い悲しみ、そして行動の変化などが起こります。

うつ病発症の生物学的な要因は、発症する人の状況が原因といわれ、ホルモンバランスの乱れ、環境要因、特定の出来事や状況の影響など、脳の化学的変化が起こることによって、発症すると考えられています。

上記の理由に加えて、うつ病は生活習慣の乱れや悪影響によって発症することがあります。

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うつ病につながる可能性のあるリスク要因

重度の悲しみやそれを感じている期間のすべてがうつ病ではないことに留意してください。

逆に、一般的にうつ病と考えられるほどの深刻な状況を経験せずに、トラウマになるような出来事を経験するという点にも注意が必要です。

正しい治療法で早期に治療を開始しないと、致命的な結果を招く可能性があり、専門医は、うつ病を「深刻な医学的状態」と特定しています。

うつ病を発症すると生活の質は劇的に低下し、これまでは問題なく行っていた毎日の行動を終わらせることができないと感じることが増えます。

うつ病が、健康に悪影響を及ぼして病気の原因になることもあります。

非常に複雑な障害であるうつ病の発症を特定する唯一の原因はありません。

研究者や専門家は、うつ病を発症する可能性があるリスク要因を多数特定しています。

生活習慣やライフスタイルなどが原因のうつ病は、その要因を見落とす可能性が多いため、特に注意が必要です。

ここからは、うつ病を発症するリスク要因について説明します。

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1. 食生活の乱れ

うつ病につながるリスク要因

ジャンクフードを食べると、ストレスやうつ病にかかりやすくなるなど、無数の健康上の問題が発生すると考えられています。

栄養不足は、うつ病などのメンタルヘルスに関する問題と深く関わっており、食生活の乱れは神経系と脳の化学的変化を引き起こす可能性があります。

脂質やジャンクフードを頻繁に摂取すると、うつ病やストレスのリスクが高くなります。

ジャンクフードは一時的な喜びを与えることができることから、ホルモン活動の変化によるうつ病にもつながる可能性があります。

オメガ3脂肪酸、タンパク質、抗酸化物質、ビタミン、ミネラルの供給源が豊富な、バランスの良い健康的な食事を心がけてください。

2. 睡眠不足

質の高い生活を目指す場合の理想的な睡眠時間は1日7~8時間で、この間は睡眠を中断することなく眠る必要があります。

睡眠中の身体は、起床時にはできない様々な活動が行われているため、睡眠が中断されがちな人やなかなか寝付けない人には、これらの機能のいくつかに悪影響を及ぼす可能性があります。

不眠症をはじめとする睡眠障害は、うつ病と密接に関連しており、睡眠不足の人は、適切に睡眠をとる人に比べて、うつ病を発症するリスクが最大で10倍も高いことが示唆されている研究があります。

3. 過剰なソーシャルネットワークの使用ソーシャルネットワーク うつ病につながるリスク要因

最近の研究では、ソーシャルネットワークの過剰使用と抑うつ行動との相関関係が示されています。

近年、ソーシャルネットワークとメンタルヘルス障害の使用に関していくつかの研究が行われています。

臨床社会心理学誌(Journal of Social and Clinical Psychology)に発表された研究は、ソーシャルネットワークの使用が、うつ病や孤独感などの否定的な感情を引き起こす可能性があると結論付けました。

周りの人と自分を社会的に比較したり、ネット上でのいじめなどが起こることもあります。

正しい方法で、適度にソーシャルネットワークを使用する場合は大きな影響はありませんが、長期間使用したり、依存した状態になるとマイナスの影響を受ける可能性が高くなります。

使用時間を制限するなど、節度を守って活用してください。

4. 過度の飲酒

アルコール飲料を過剰に摂取すると、脳の活動に変化を起こすだけではなく、うつ病の病相の引き金となる可能性があります。

アルコールに依存し始めると、仕事や家庭での義務を果たすことができなくなりますが、その中でもアルコール依存症とうつ病の両方を発症している場合は、禁酒がより難しくなります。

うつ病やアルコールへの依存に苦しむ人々は、専門家や家族のサポートが必要であり、専門家の指導による正しい治療を始めることが大切です。

5. 有毒な職場環境

うつ病につながるリスク要因

職場環境は、あなたの気分に大きな影響を与えるため、職場環境が悪いと精神面の健康に有害となります。

ストレス、不安、およびうつ病に苦しむ多くの患者は、実は、有害で緊張感を伴う職場環境に置かれている傾向があります。

これは、同僚や上司からの嫌がらせ、過労、低賃金、同僚や上司との不健全な関係などが含まれます。

職場で発生するこれらのすべてには、心理的な混乱によるうつ病を引き起こす可能性があります。

また、過度のストレスは、コルチゾールをはじめとするホルモンの産生を増加させます。

以下のアドバイスに従って職場環境を改善し、うつ病の発症の予防を心がけてください:

  • 休憩を取る
  • 過労を避る
  • リラックスした音楽を聞く
  • アロマセラピーなどを職場で使う

自分の健康を大切にする

今回ご紹介したうつ病につながる可能性のあるの5つのリスク要因の中に、当てはまるものはありましたか?

答えが「はい」の場合は、ライフスタイルを改善することで、うつ病を発症するリスクを軽減する効果が期待できます。

うつ病は深刻な病気なので、うつ病の症状を発症していると感じている時には、専門医の指導による治療を開始することが大切です。

うつ病は治療が可能ですが、常に予防できるとは限りません。

いずれにせよ、今回のリスク要因を念頭に置いて発症する危険を軽減してください。

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