鉄欠乏性貧血に役立つ5つの自然療法
鉄欠乏性貧血は、鉄の欠乏が原因で血中のヘモグロビン濃度が低下したときに発症し、酸素が体内組織や細胞に適切に輸送されず、体内ではかなりの「混乱」が起こります。
鉄欠乏性貧血を自然に治療する方法をご存知ですか?
医師は食生活の改善を推奨し、鉄剤を処方することで鉄欠乏性貧血を治療します。
今回ご紹介する自然療法では、症状を緩和するのに役立つ食品を使います。
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鉄欠乏性貧血を緩和する5つの自然療法
鉄欠乏性貧血は、食物を介して鉄を吸収する能力の低下、または食生活における鉄分不足などにより発生する可能性があります。
また、月経中の出血や過度の出血も、鉄欠乏性貧血を発症する原因になることがあります。
主な症状が軽度であったり、他の病気と混同されることが多いため、鉄欠乏性貧血を発症していることに気づかない人が少なくありません。
しかし鉄欠乏性貧血を発症すると、長期間にわたる疲労感、青白い肌、息切れ、そして髪や爪が弱くなるなどの明らかな症状が現れることがあります。
重度の鉄欠乏性貧血を発症すると、他の病気を併発するリスクが高まるため、医師の診察を受けることが大切です。
患者の症状が軽度または中程度の場合は、食生活の改善や自然療法の活用により、貧血を緩和することができます。
ここからは、鉄欠乏性貧血に役立つ5つの自然療法をご紹介します。
こちらもご参考に:鉄欠乏症ってどうなるの?
鉄欠乏性貧血に効果的な5つの自然療法
1. ほうれん草
鉄分が含まれているほうれん草は、貧血の治療にお勧めの食品です。
鉄分が豊富であることに加えて、鉄分というミネラルの吸収を促進するのに不可欠なビタミンCが含まれています。
鉄欠乏性貧血を緩和するのに役立つほうれん草は、100gあたり最大3.6mgの鉄分が含まれているだけでなく、前述したように鉄分の適切な吸収に欠かせない栄養素であるビタミンCが豊富に含まれています。
摂取方法:
ほうれん草は、さまざまなレシピに追加できる万能な野菜ですが、スムージーやサラダとして生で摂取することをお勧めします。
マンゴーとバナナのスムージーにほうれん草の葉を加えてください。ほうれん草の味は消えますが、栄養価は保持されます。
2. ビーツ
自然療法では、赤いビーツが貧血治療に役立ってきました。
ビーツ100gごとに、最大1.80 mgの鉄分が含まれていることに加え、ビタミンCと葉酸も豊富に含まれていることで抗貧血特性を高めます。
摂取方法:
- ビーツを小さな角切りにします。
- ニンジンとコップ半分のオレンジジュースと一緒にフードプロセッサーに入れて混ぜます。
- 2週間続けて、午前中に飲んでください。
3. ルイボスティー
ミネラルが豊富に含まれているルイボスティーには、カフェインをはじめとする刺激物は含まれていません。
アフリカのお茶であるルイボスティーは、その薬効成分が世界中で人気です。
鉄分とビタミンCが少量含まれているため、鉄欠乏性貧血の治療に役立ちます。
摂取方法:
熱いルイボスティーを作ったら、1日2回飲んでください。
注:ルイボスティーティーは、体内のエストロゲンの分泌、特定の治療や薬物療法を妨げる可能性があります。使用する前にかかりつけ医に相談してください。
4. セントジョンズワートティー
鉄欠乏性貧血の治療におけるセントジョンズワートティーに関する研究はまだありませんが、セントジョンズワートティーを飲むと、鉄の吸収に関与する栄養素であるビタミンCを提供できるため、有益である可能性があります。
摂取方法:
- コップ一杯の沸騰した湯に、乾燥したセントジョンズワートハーブを大さじ1杯加えます。
- 蓋をして、10分間抽出します。
- 茶葉を漉したら、食後に飲んでください。
5. トマト
リコピンなどの抗酸化物質が豊富に含まれているトマトが、私たちの健康に有効なのはよく知られていますが、驚くべきことに、鉄分を補給する効果もある貧血にお勧めの野菜です。
トマトには、リコピンなどの抗酸化物質が含まれているため、フリーラジカルや毒素の悪影響を最小限に抑えることで血液の健康を最適な状態に保ちます。
摂取方法:
- サラダや冷製スープで冷たいトマトを食べましょう。
- パセリとレモンを加えて作るトマトジュースなら、午前中に摂取してください。
- 症状が改善されたと実感できるまで続けてください。
鉄欠乏性貧血と診断されましたか?
必ず医師が推奨する治療法に従い、今回ご紹介する自然療法は、医師の治療を補完するものや予防策として活用してください。
また、今回の方法は医師が支持する治療法の代替えとなるものではないことに留意し、現在治療を行なっている場合は、自然療法を試す前に、必ず医師に相談してください。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
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