体液貯留かどうかを見極める方法
体液貯留は女性には一般的な症状で、身体が必要としている以上の水分を体内で保持し始めている時に発症し、その症状は、腎臓、心臓、または肝臓などの体内器官で現れる傾向があります。
体液貯留の原因は、肥満、座る時間が長い生活、月経周期、塩分の多い食生活だと言われていますが、妊娠中や閉経中に発症することもあります。
体内で保持している水分の量によっても症状の度合いは異なりますが、長期間肥満に苦しみ、何をしても体重が減らないまたは増えていく場合は体液貯留を疑いましょう。
本記事では、体液貯留を発症しているかどうかを見極める方法をご紹介します。
体液貯留の症状
体液貯留の症状は、水分を保持している場所や水分の量によって異なりますが、今回は一般的な症状をいくつかご紹介します。
こちらの記事でさらに詳しくご覧ください:体液貯留の症状を和らげるための3つのアドバイス
浮腫
- まず自分の足を見てください。体液貯留を検出する最初の場所が足です。ここが重く腫れている時は体液貯留を発症している兆候である可能性が高いです。
- 足首は体液貯留の発症に敏感な場所なので、足首が腫れていたり、靴がきつく感じるときは注意が必要です。
- 次は手と手首です。指輪、ブレスレット、そして腕時計などをつける時に苦労する場合は、体液貯留を発症している可能性がかなり高いと考えられます。
- 顔の腫れも体液貯留の可能性があります。いつもよりむくんでいたら注意が必要ですが、他の病気の可能性もあります。
- 腹部も体液貯留の影響を受けやすい場所の一つです。太ったように腫れるだけでなく、時間の経過とともにさらに膨らみます。
関節痛
関節は体液貯留の症状が現れやすい場所です。関節がむくんだり、痛みがないかがその目安となります。
関節に一定の痛みがあり長時間立ったり座ったりする時に痛むのであれば、体液貯留を発症している兆候だと考えて間違いはないでしょう。
皮膚に跡が残りやすい
皮膚に圧力をかけた時に跡がなかなか消えない場合は、体液貯留を疑いましょう。
この良い例は靴下やストッキングを着用した時です。足のサイズに合うものを着用していても、脱いだら跡が目立つ場合は、体液貯留により足や足首が腫れている可能性が高いでしょう。
また腫れている部分を押すとしばらくの間皮膚が戻らないなどの孔食性浮腫と呼ばれる症状が現れる場合も、体液貯留によるものだと考えられます。
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体重の増加
定期的に運動をし、食事にも気をつけているのに体重が増えた場合は、体内で多くの水を保持している体液貯留が起こっている可能性があります。
毎日朝と午後に体重を測定して確認してください。
体液貯留の予防
- 塩分の少ない食生活を心がけてください。塩分が多く、すでに味付けされている食品は体液貯留に苦しむ可能性が高くなります。
- ジャンクフードを食べないでください。塩分の含有量が多く、化学物質を含むジャンクフードは体液貯留の原因となる可能性があります。
- 座る時間の長い生活を避けて運動を始めましょう。運動をすることで体内の毒素を体外に排出しますが、座りっぱなしの生活だと体内の毒素が体液貯留の症状を悪化させる可能性があります。
- ストレスやプレッシャーの多い毎日を送る人は体液貯留を発症しやすいため、自分が請け負う仕事などの責任を周りに振り分けると作業負荷が軽減します。
- オフィスでは常に座っているなど、座りっぱなしの生活を送る人は、30分ごとに椅子から立ち上がって軽く動いてください。これにより足や足首の体液貯留を予防することができます。
体液貯留の症状に苦しんでいる人は、まず最初に医師の診察を受けて自分の症状について相談することが最善の方法です。
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