正しく学ぼう!陥入爪の予防と治療法について
巻き爪は、陥入爪としても知られている爪の問題で、一般的には足の親指の爪に起こる辛い症状です。もちろん、他の足の指にも起こる可能性があります。爪が成長してつま先の皮膚に浸透する陥入爪は、痛みや炎症を引き起こします。
陥入爪の予防
陥入爪の予防について学ぶ前に、まずその原因を知る必要があります。一般的には、陥入爪には2種類の素因があります。
- 先天的要因:先天的要因は、各個人の足の形状に由来しています。もっとも一般的な要因は、幅の広い爪や、爪の形状やつま先の形の変化が原因で起こります。
- 外的要因:足の指の爪が皮膚に引っかかるような外部からの力が働く時に起こるメカニズムです。最も一般的なのが、爪切りを間違った方法で使っていること、自分の足に合わない靴、そして外傷です。
陥入爪の予防策は、引き起こすような原因となる要因を避けることに重点を置いています。ですから以下のような予防のガイドラインに従いましょう。
1.自分に合う適切な靴を履く
先の細い靴を履くと、足の指、特に足の親指と小指にかかる圧力が高まります。これが原因で爪が皮膚に沈み、痛みや炎症を引き起こします。したがって、ハイヒールなどの細い靴を避けて幅の広い靴を履きましょう。ハイヒールは、先端が尖っている上に足の傾斜が起こるため、つま先に圧力がかかります。
陥入爪の発症を促進する別の要因は、靴を選択するときに足の形を考慮に入れないことです。歩き方が爪の外側部分に影響を与える可能性があるため、陥入爪の問題を防ぐには、自分の歩き方を認識し、自分のニーズに合わせて靴を選択する必要があります。
必要に応じて、特殊な中敷きを使用して、陥入爪が起こる場所への圧力を下げることもできます。
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2.適切な衛生管理と爪切り
陥入爪の最もよくある原因は、間違った爪の切り方です。これを防ぐには、一連のアドバイスにしたがって毎日の足のお手入れを行い、良好な衛生状態を維持する必要があります。次にご紹介するガイドラインにしたがって爪を切り、正しく爪を整えて、陥入爪が再発しないように心がけることが大切です。
- お湯の中に足を入れて爪を柔らかくすることで、爪切りが簡単になります。
- 正しい爪切りの方法は、直線に切ることです。外側の角を丸く切ると、爪が皮膚に向かって成長して陥入する可能性があります。
- 爪が皮膚の中に入らないように、爪には慎重にヤスリをかけてください。
- 曲がった種類の爪切りやハサミではなく、まっすぐで正確なものを使用してください。
- 足を濡らしたり、シャワーを浴びた後は、長時間足を濡れたままにせず、足を完全に乾かしてください。
- 足に合う適切な石鹸を使用して、汚れが蓄積しやすい場所を丁寧に洗いましょう。
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陥入爪の治療
陥入爪の治療には、2種類の方法があります。
保存的治療
肉芽腫がない場合は、保存的治療を選びましょう。陥入爪は、血管が形成する患部に起こる赤みを帯びた隆起であり、通常は、擦ると出血します。
保存的治療では、爪の端を滑らかな形に切り、皮膚の内側に刺さっている部分を取り除きます。その後、感染を予防しながら傷口を閉じるために包帯を巻きましょう。今後は、爪が正しく成長するように促進する方法を実践してください。詳しい方法は、医師からの指示に従いましょう。
外科的治療
保存的治療では不十分で、肉芽腫がある場合は、外科的な手術が必要になります。陥入した爪の手術や治療には、いくつかの方法がありますが、最も一般的なのは、感染した部分と一緒に、爪を完全にまたは部分的に取り除く方法です。これにより、陥入爪の問題が永久的に解消されます。
何か質問があるときには、必ず医師に相談してください。
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