知っておくべき原発性骨腫瘍の主な症状5つ

他の腫瘍とは違い、原発性骨腫瘍は転移によって現れるわけではありません。原発性骨腫瘍が発症しやすい場所は膝の骨周辺です。
知っておくべき原発性骨腫瘍の主な症状5つ

最後の更新: 04 10月, 2018

原発性骨腫瘍という名前を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。骨のガンと言えば、通常、私たちは内臓のガンが転移して骨にできるという状況を想像することでしょう。この場合は、二次、または骨転移ガンと呼ばれます。ガンが広がると、骨組織のあらゆる部分を攻撃します。原発性骨腫瘍はそれとは種類が違います。

原発性骨腫瘍は特定の骨に直接発症します。しかし近年の医療研究によると、原発性骨腫瘍の診断は進歩しています。

この病気は、早期発見と診断を受けることができれば、生存率は上がります。この病気の情報を知っておくことが重要となります。原発性骨腫瘍は辛い病気ですが、痛みに特徴があるため早期に発見できることがせめてもの救いと言えるでしょう。

今日は心配な病気、原発性骨腫瘍について見ていきましょう。

原発性骨腫瘍とは?

原発性骨腫瘍

原発性骨腫瘍は、乳ガンや大腸ガンといった他のガンと比べると発症が稀なので、それほど知られてはいません。しかし発症率が低い一方で、患者にとってはその症状が他の病気と混同しやすいようです。

この病気は体の骨組織に影響を与えるのですが、特に膝の近く、大腿骨、脛骨といった骨に影響します。これは内臓のガンから骨に転移するものとは関係がありません。原発性骨腫瘍の主な3つのタイプについて説明しましょう。

  • 骨肉腫は最も多くみられます。特に青年期、成長期にある人に発症します。新しい骨組織が成長する際に攻撃します。
  • 軟骨肉腫は40代〜60代の大人に発症することが多く、骨の周りの軟骨組織に発症します。
  • ユーイング肉腫は若い人や子供にみられることが多い肉腫です。若い人の神経組織は未発達なので骨髄に沿って小さな肉腫が現れやすくなるのです。手術療法、放射線治療などがあります。また近年では、ユーイング肉腫に関する遺伝子治療の実験が行なわれており、今後期待されます。

原発性骨腫瘍の症状

原発性骨腫瘍の痛み

続いて成人にできる原発性骨腫瘍や軟骨肉腫の種類について見てきましょう。前述ように、症状は他の病気(関節炎、炎症、骨粗鬆症)と混同されやすいのですが、それらと区別するための特徴的な症状があります。

部分的な痛み

  • 膝がいつもよりも痛む時があるでしょう。または日常生活で普通に膝を使うことで、単なる疲れから痛みを感じて、痛み止めを飲むことになるかもしれません。しかし原発性骨腫瘍の場合は、もっと部分的に激痛を感じるものです。
  • 膝関節、脛骨、大腿骨の様子に注意しましょう。70%の割合で軟骨肉腫はこの部分に発症します。

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過敏反応

  • 膝や脚の骨の痛みのせいで、服が触れただけでも非常に痛いこともあります。痛みが耐えがたく、熱を感じられる場合は、薬でさえも効果がない場合があります。

突然の炎症

  • 腫瘍がある場合は、骨や周りの関節の細胞を侵食し続けています。特徴的に膨れ上がりますので、何かがおかしいと感じ、単なる炎症ではないと分かるはずです。触ると明らかに関節炎とは違うむくみを感じるでしょう。

発熱

  • 悪性腫瘍の成長による炎症や細胞の蓄積により、発熱するケースが多いようです。もし軟骨肉腫の症状が明らかであるようなら、すぐに医師の診察を受け早期に治療するようにしましょう。
  • 決して自己診断をしないようにしましょう。何か症状が現れた時に、市販薬などで対処して症状の変化を見逃す危険があります。

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骨がもろくなる

  • この腫瘍の段階が進むと、骨がもろくなります。ガン細胞により骨が弱くなると、骨にヒビが入りやすくなったり骨折しやすくなったりします。この段階に進んでしまうまでに痛みや倦怠感、炎症、発熱など様々な症状が現れているはずです。
  • だからこそ、上記に挙げたようなサインを見逃さずにいることが大切なのです。原発性骨腫瘍は大変稀な病気ですが、症状を見逃してしまい病院に行くのが遅れると別の病気を引き起こします。の痛みには常に気をつけ、深刻な病気が隠れているのではないかと常に気を配りましょう。
原発性骨腫瘍の早期発見

この病気は、早期に発見し治療を行えば対処できます。どうか自分の体が出すサインを見逃さないように注意しましょう!


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