理解されにくい不安発作

9月 16, 2016
不安の発作はコントロールするのが難しく、抗えないものではありますが、たとえ永遠に続くように思えたとしても、徐々に消えていくものだと覚えておきましょう。

不安発作は、どんな時でもやってくる可能性があります。しかし、それがなかなか他人に理解されにくいという事実は、不安発作に苦しんでいる人たちにとって絶望的な気分をもたらすこともあります。

不安障害は、精神障害の診断マニュアル5(DSM-5)の中で定義されており、突然起きるケースと再発するケースの両方があります。

ストレスの多い状況、精神的なトラウマ、強いプレッシャーなどが不安発作の引き金となります。

発作の最中は、このまま死んでしまうのではと感じたり、心臓が爆発しそうに感じたりすることもあります。本人にとってはとても恐ろしい体験ですが、周囲の人は何が起きているかわからず、「問題ない」「何でもないことなのに大げさにしすぎだ」「落ち着いて、不安になるようなことは何もない」などと言うかもしれません。

この記事では、不安発作についての基本的な知識と、それが起きた場合の対処法についてご紹介します。

不安発作:心臓が爆発しそうな感覚

まず、一つのことを知っておく必要があります:不安感は、人が生きていく上でさまざまな役割を果たしているということです。

  • 不安感は、避けなければいけない、あるいは対処しなければいけない危険が私たちに迫っていることを教えてくれます
  • 日々の小さな不安を解消するために対策を考えることは、私たちの生活をより効率の良いものにしてくれます。
  • コントロールできないほどの不安を感じた場合は、何か問題が起きているということの表れです。
  • 不安感が高まると、脳は、現実的で緊急の避けるべき脅威が迫っていると解釈し、心拍数の上昇、高血圧、血中のアドレナリンの増加など、体の機能にさまざまな変化をもたらします。

しかし人は、脳や体が「逃げろ」と伝えているにも関わらず、状況をさらに悪くするようなネガティブな考えから離れられないことがあります。

 

不安発作の症状

不安障害はさまざまな要因や個人的な状況に起因しています

例えば、飛行機に乗ることを怖がる人もいれば、広場恐怖症の人、クモ恐怖症の人、水恐怖症の人もいて、これら全てが不安発作の原因になり得ます。精神的なトラウマが原因となって、不安発作が起きることもあります。

原因は多岐に渡っていますが、症状は共通していることが多く、判別しやすいと言えるでしょう。

精神的な症状

  • 不安感、またはコントロールできない強い恐怖
  • 集中することが困難
  • 緊張し、極めて神経過敏になる
  • 運命論的思考:常に最悪の結果を予期する
  • ネガティブなことしか考えられなくなったり、パニック状態になる
  • 視野狭窄:悲観的で、何もかもうまくいかないと考える

身体的な症状

  • 心拍数の上昇
  • 血圧の上昇
  • 過呼吸
  • 発汗
  • 胃痛や嘔吐
  • 頻尿や下痢
  • 呼吸が荒くなり、心臓発作が起ころうとしているかのように感じる
  • 震えやけいれん
  • 筋肉の緊張
  • 頭痛
  • 極度の疲労や衰弱

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不安発作はうつと関連している

不安発作がやや頻繁に起きている場合、気付かないうちに、うつを発症しているかもしれません。

不安とうつは、しばしば同じ要因:無力感から起きていることがあります。無力感は、極めて苦しい状況で、自分に起きていることをコントロールできなくなったときに起こります。

不安とうつは、あくまで別の症状です。しかし、一方が、もう一方に起因する症状として現れる場合があるのです。そのため、治療については専門医とよく相談する必要があります。

不安発作に対処する

不安発作に対処するために、まず必要なことは、自分が感じている脅威や恐れ、ストレスの多い状況などを論理的な視点から見つめて、精神的な症状を解消していくことです。

  • あなたを不安にさせている全ての事柄を、一つ一つ解きほぐし、分析し、不安がなくなるまで合理化していきましょう。

不安発作で苦しんでいる人を助けるために

彼らが置かれている状況を理解するように努めましょう。彼らは気がおかしくなったわけではなく、助けを必要としており、もしかしたらあなたの冷静さや理解を必要としているかもしれません。

  • 彼らがどう感じているのか尋ね、新鮮な空気が吸えるような場所に連れていきましょう。
  • 必要であれば、ベルトやきつい服を緩めるために手を貸しましょう。
  • 過呼吸になった場合は、ビニール袋などを用意するか、可能であれば、キャンドルを吹き消すように息を吐いてもらいましょう(唇をすぼめる)。
  • 「心臓発作は起きていませんよ」「ここにいますから大丈夫ですよ」といったことを、穏やかな声で繰り返し言い聞かせましょう。
  • 片手をお腹に、片手を胸に置いてもらい、呼吸をコントロールさせましょう。
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症状がおさまらず、脈が非常に速くなっている場合は、医師または救急車を呼びましょう。心臓病や糖尿病をわずらっている人や、肥満の人の場合は特に注意が必要です。

 

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