パイナップルウォーターは何に効く?
パイナップルは南米原産のブロメリア科の常緑多年草、アナナス・コモスス(Ananas comosus)の果実です。
その濃厚な味が他の材料に合いやすいこと、病気を予防したり軽減したりする効能があることなどから古代より食用や薬用に利用されてきました。
栄養面では、内臓のデトックスプロセスを支える消化酵素や抗酸化成分に富んでいます。
同時に、身体的・精神的健康に決定的な影響のある機能を最適化する食物繊維、各種ビタミンや各種ミネラルも豊富です。
生でそのまま食べることを好む方が多いトロピカルフルーツですが、1日に何度も飲めるおいしい薬用ドリンクを作ることもできます。
今回はパイナップルウォーターを飲んだことがない方へ、その効能とシンプルなレシピをご紹介します。
パイナップルウォーターの効能
パイナップルウォーターに凝縮されている効能を利用するのに、特定の病気にかかっている必要はありません。必須栄養素が豊富に含まれているので、身体の水分補給としてはパーフェクトな選択肢となります。
抗炎症作用
パイナップルの酵素であるブロメラインの効果で、身体をさまざまな病気から守る助けとなる天然の抗炎症ドリンクと言えます。
- 身体に吸収されると皮膚組織の過剰な液体を取り除く効果があり、体液の循環をリセットします。
- 関節炎や骨の病気、その他の炎症の主な症状を軽減します。
- 過剰になると結石や痛風の原因となる尿酸という物質の分解を促進します。
こちらもご参考に:
体重ダウンに! パイナップルとショウガのスムージー
抵抗力の強化
食生活の一部としてこのドリンクを摂ると、ビタミンCの摂取量を上げることになります。そのため、免疫系の抵抗メカニズムを支えるためにぴったりです。
- ウイルス性感染症や細菌性感染症のリスクを軽減するためにおすすめです。
- 風邪や泌尿器系疾患の症状を抑えるのに理想的です。
体重ダウンのサポート
パイナップルウォーターは、痩身効果で人気が出ました。脂肪を燃焼するための奇跡的療法というわけではありませんが、太り過ぎと闘うためのサポートとしてぴったりです。
- ダイエットに関連する点では、低カロリーで満腹効果があることが重要な点です。
- 空腹感を抑える助けとなりますが、体重は増えることがなくデトックスを促進します。
- 消化プロセスを向上させ、コレステロール値を調整する食物繊維が含まれています。
- エネルギー源としてグルコースを使うことを促進し、それによって代謝機能を支えます。
肝臓のデトックス
パイナップルウォーターに含まれる各種酵素と抗酸化成分は、肝臓の細胞組織にたまっていく老廃物の排出を刺激することで、肝臓の機能を向上させてくれます。
- その浄化作用によって血液ろ過プロセスが向上し、これが毒素を除くために重要な働きをします。
- 抗酸化成分が細胞の再生を助け、活性酸素による劣化から守ります。
甲状腺の健康維持
パイナップルウォーターには甲状腺の機能維持に適切なヨードと必須ミネラルが含まれています。
- 甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症などの病気にかかるリスクを減らします。
- 甲状腺に異常のある方には、いくつかの症状をコントロールする助けになります。
- ブロメラインの効果で、甲状腺の機能障害と関連した自己免疫疾患にかかるリスクを軽減します。
ご存知でしたか?:
パイナップルの皮を使って腸内フローラを整えよう
自家製パイナップルウォーターのレシピ
パイナップルウォーターの作り方はとても簡単です。特に適切な量の水を飲むのに苦労している場合は毎日作ることもできます。
材料
- 皮付きパイナップル ½個
- 水 1リットル
作り方
- パイナップルは皮をむかずにざく切りにします。
- 鍋に切ったパイナップルと1リットルの水を入れます。
- 10分から15分沸騰させ、その後そのまま冷まします。
- 冷めたらザルで濾します。
飲み方
- 朝食前の空腹時に250mlのパイナップルウォーターを飲み、昼食前と夕食前にも同様に飲みます。
- 効能が下がるので、砂糖や人工甘味料は加えないようにしましょう。
まだこのヘルシーなドリンクを飲んだことがない方は、ぜひ自家製レシピをお試しになり、身体への良さを実感してください。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Carr AC., Maggini S., Vitamin C and immune function. Nutrients, 2017. 9 (11):1211.
- Jeong JN., Effect of pre meal water consumption on energy intake and satiety in non obese young adults. Clin Nutr Res, 2018. 7 (4): 291-296.
- O’Kane SM., Mulhern MS., Pourshahidi LK., Strain JJ., Yeates AJ., Micronutrients, iodine status and concentrations of thyroid hormones: a systematic review. Nutr Rev, 2018. 76 (6): 418-431.