夏になると性的欲求が高まる理由とは?
夏になると様々な理由で性的欲求が高まりますが、その中でも社会的要因と生理的要因という2つの主なグループに分類することができます。
夏になると性的欲求が高まる社会的要因
夏になると休暇を取る人が増えて、仕事への責任や義務が軽減します。
その結果、個人的な人間関係を改善しながら出会いの機会が増えます。
それ以外の要因は次のとおりです。
- 夏になると旅行に出かける人が増えますが、旅先の出会いなど性的欲求を呼び起こす相手と出会う可能性があります。
- 職場など、いつもの環境から離れた「外」にいるという開放感が、自分への抑制力や偏見を減らし、人々をより大胆にします。
- 夏になるとコンサートやビーチでのパーティーをはじめとする野外でのイベントが増えるため、性的な衝動が高まる機会も増えます。
- 休暇に入ると、精神的にリラックスすることができるだけでなく、次の日の仕事を考えずに夜遅くまで起きていられるため、欲望を自由に解放することができます。
- 夏の暑い気候により、肌や体の部分の露出が増えます。
自由な時間、様々な出会いの場、そして露出の多い夏の衣服が、人々の性的衝動を高める要因の1つになります。
生理的要因
体の機能は、ホルモンを介した内分泌系によって主に規制、影響、または調整されます。同じことが性的欲求にも当てはまります。
一般的に、太陽と熱は性的衝動に関与するホルモンの産生と分泌を促進するため、これが夏の間に性的欲求が増加する理由の1つだと考えられています。
太陽は、体内のビタミンDの最大90%を生成できます。
International Journal of Endocrinology(内分泌学の国際雑誌)に掲載された研究で指摘されているように、ビタミンDを十分に摂取している男性は、男性ホルモンであるテストステロン値が高くなります。
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その他の生理学的要因には次のものが含まれます。
- 女性は排卵中に、エストロゲンとプロゲステロンが増加して性的欲求が高まり、性交をする可能性や衝動が高くなりますが、太陽や夏の暑さの影響下でも同様のことが起こります。
- 太陽や夏の暑さだけでなく、夏の間に人々はより活発になるため「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニン値が増加します。
- 性的な衝動に影響を与えるフェロモンの分泌が、夏になると活発になります。
- 太陽、夏の暑さ、そして運動の影響で、夏の間、オキシトシンとエンドルフィンが増加します。
- 日照時間が長いことで、睡眠覚醒サイクルを調節するホルモンであるメラトニン値が低下します。これは夏の性的欲求の促進に関与していると考えられています。
- 専門家は、外部からの熱が性的衝動の燃料になると考えています。外部の熱は、性的欲望を生み出す内部の「熱」を生み出す要因の1つとなります。
- 医学誌「デュオデシム(Duodecim)」では、日光は人間の注意力とエネルギーに影響を与えるため、性的活動を増やすことができると記載されました。
いくつかの研究によると、日光および体内でビタミンDを生成する能力は、夏の間に性的欲求が増加する理由の1つだと考えられています。
内面からの欲望
性的欲求は脳の神経領域を活性化し、それが満たされると欲求が落ち着きます。
視床下部によって統制されている大脳辺縁系は、性的欲求の活性化と抑制を担当しますが、夏のように日照時間が長いと、最大限に機能する傾向があります。
視床下部は、感情、心拍数、血圧の制御にも関与しており、脳のこれらの領域は、人々が経験する状況への感情的な影響を調節し、性的衝動にも影響を与えます。
この性的衝動は、外部から刺激によって自発的や意図的に発生するか無意識に発生することがありますが、想像力や空想によって性的衝動が起こることもあります。
女性と男性の性的欲求
性的欲求の引き金には男女差があります。
もちろん男性と女性の中でも個人差がある独自のものですが、大きく分けると顕著な男女差が見られ、異なる要因が性的欲求を刺激することがわかりました。
女性の性的欲求
女性の性的欲求は男性の政敵欲求よりも複雑であり、より微妙だと考えられています。
ロマンチックな雰囲気や、触れたりキスをするという外的な刺激によって生まれます。
女性にとっては聴覚がとても重要な役割を果たすと考えられており、言葉やささやき、そして喘ぎ声に刺激を受ける人が多くいます。
また、女性の気分が性的欲求に大きな影響を及ぼし、ストレスや疲労が原因で性的欲求が激しく減退することも少なくありません。
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男性の性的欲求
男性にとっては、視覚面への刺激だけでなく、想像力や性的な空想がとても重要で、性的な出会いの前に性的欲求が現れることもあります。
男性の性的欲求と勃起を関連づけることがよくありますが、勃起を射精まで維持することが大切になります。
今回ご紹介したのは、夏の間に人々の性的欲求が高まる理由の一部です。
夏の高温と日照時間の長さが、ホルモンとメディエーターの合成に影響を与えたり、人々の気分を高めるため、夏になると「弾ける」人が増える可能性が高くなります。
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