キャロブパウダー:6つの特性と利点
キャロブパウダーは、マメ科植物であるイナゴマメから作る粉です。
イナゴマメは非常に栄養価が高く健康的なので、キャロブパウダーは、ケーキ、クッキー、飲み物などの様々なレシピでココアの代替品として使用されています。
今回の記事では、キャロブパウダーの特性について学びましょう!
キャロブとは何ですか?
イナゴマメは開花する常緑樹です。地中海沿岸の盆地に自生する木で、マメ科に属します。
イナゴマメは、長さが約4〜8インチのさやの中に入った豆で、夏の終わりに成熟すると、茶色に変わり甘い味がします。
キャロブパウダーを作るためには、種を取り除いてからさやを乾燥させ、そして焙煎して粉末にします。
料理に使ったり、スムージー、ヨーグルト、その他の食品に加えて使うことができます。
こちらもご参考に:ビーガン必見!筋肉量の増加を助けてくれる6つの健康的な野菜
キャロブパウダーの栄養価
キャロブは炭水化物と食物繊維、そしてタンパク質と健康的な脂肪を含んでいます。
キャロブパウダーには炭水化物が豊富で、主にスクロース、グルコース、マルトース、およびフルクトースを含む約40〜50%が糖質です。
糖質が豊富なのにも関わらず、食物繊維をたっぷりと含んでいるため、糖がゆっくりと吸収されます。
ココアの代替品として使われることがありますが、ココアよりも含まれている砂糖の量ははるかに低くなっています。
また、かなりの割合のタンパク質が含まれており、含まれている脂肪もリノール酸やオレイン酸など健康的なものです。
このキャロブパウダーには、ビタミンB、鉄、カルシウム、カリウムも含まれています。
キャロブパウダーは茶色で、自然な甘みと独自の味が特徴的です。
キャロブパウダーと、シナモン、バニラエッセンス、そして柑橘類の皮を組み合わせると、美味しく健康的になります。
キャロブパウダーの健康特性
ココアパウダーには、心臓の健康に有害な飽和脂肪酸が豊富に含まれていますが、キャロブパウダーには脂肪分があまり含まれていません。
キャロブパウダーの利点は、その可溶性食物繊維の存在によります。
この食物繊維は、腸機能を調節し、血中コレステロール値を大幅に低下させるのに役立ちます。また、グルテンを含まないため、セリアック病に苦しむ人々やグルテン不耐症の人々に適しています。
こちらもご参照を:小麦粉を使わない、乳製品も使わない栄養満点のバナナブレッド
キャロブパウダーの主な利点
1. 体重管理に役立つ
キャロブパウダーを料理に使うと、健康的でバランスの取れた体重を維持するのに役立ちます。
キャロブパウダーはほとんど脂肪を含まず、ココアパウダーと比べてカロリーが低いため、健康的な体重の維持に役立ちます。
キャロブパウダーには可溶性食物繊維が非常に豊富に含まれているため、胃の中に長く残って、満腹感が持続します。
その結果、過剰な食欲を抑制する効果があります。
2. 鉄分の摂取源
鉄分は、免疫機能を維持し、心身の優れたパフォーマンスを発揮して正常な赤血球を生成するために不可欠なミネラルです。
キャロブパウダーに含まれる鉄分の吸収を高めるためには、柑橘類などのビタミンCが豊富な食品と組み合わせるのがお勧めです。
3. カルシウムが豊富
キャロブパウダーには、カルシウムの腸管吸収を阻害する化合物であるシュウ酸塩が含まれていないため、カルシウムがより体内に吸収されやすい食品です。
4. 血中コレステロール値を低下
食物繊維含有量が高いため、この食品は高コレステロール値をコントロールするための良い味方となります。
キャロブパウダーに含まれる可溶性の食物繊維繊維は、コレステロールを捕まえてその吸収を阻害します。
その結果、コレステロールは血中に入らず、体外へと排出されます。
また、頭痛や片頭痛の悪化に関連していると言われるチラミンは、ココアには含まれていますがキャロブパウダーには含まれていません。
5. プレバイオティクス効果がある
キャロブパウダーに含まれる食物繊維は、発酵性の腸内細菌叢の改善に役立ちます。
下痢止めとして使用されていますが、緩下剤であり、適切な煽動運動を促進します。
また、感染症や胃腸の問題の治癒を促進すると言われています。
キャロブパウダーに含まれる食物繊維は、腸内でゲルを形成して腸の動きを促進します。
また、タンニンが含まれているため収斂効果も期待できます。
6. 抗酸化物質の優れた供給源
キャロブパウダーにはポリフェノールが含まれており、酸化によるダメージを減らし、細胞を健康に保ちます。
これは早期の老化を予防するのに役立つと考えられています。
今回ご紹介したキャロブパウダーの特性をすべてご存知でしたか?
健康に良いことがわかったので、次は早速お気に入りのレシピに加えましょう!
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Papaefstathiou E, Agapiou A, Giannopoulos S, Kokkinofta R. Nutritional characterization of carobs and traditional carob products. Food Science Nutrition. 2018;6(8):2151–2161.
- Ruiz-Roso B, Quintela J. C, et al. Insoluble carob fiber rich in polyphenols lowers total and LDL cholesterol in hypecholegterolemic subjects. Plant Foods for Human Nutrition. Marzo 2010. 65 (1): 50-6.
- Zhu B, Zayed M, Zhu H et al. Functional polysaccharides of carob fruit: a review. Chin Med. 2019 Sep 30;14:40.
- Goulas V, Stylos E, Chatziathanasiadou MV, Mavromoustakos T, Tzakos AG. Functional Components of Carob Fruit: Linking the Chemical and Biological Space. Int J Mol Sci. 2016 Nov 10;17(11):1875.
- Boeri P, Piñuel L, Sharry S, Barrio D. Caracterización nutricional de la harina integral de algarroba (Prosopis alpataco) de la norpatagonia Argentina. Revista de la Facultad de Agronomía. 2017;116(1):129-140.