子供にとって大切な食習慣:ありがちな親の7つの間違い
今回の記事では、親が間違いがちな子供の食事に関する7つのミスをご紹介します。
生後6ヶ月まで
子供が生まれてから最初の6ヶ月、赤ちゃんは母乳または赤ちゃん用のミルクのみを摂取します。
これは赤ちゃんに必要な栄養素を補給しながら、消化器官と免疫システムを発達、そして強化させるのに貢献します。
6ヶ月を過ぎると、徐々に離乳食を開始します。
離乳食をどう進めるかが、子供の将来の味覚と食習慣が決まります。
子供は、親の食生活や食習慣を模倣するという事実を忘れてはいけません。
現代社会では、子育て中の親たちも忙しい毎日を送っています。
そのため、子供との食事にかける時間も短くなりがちですが、食事の時間や正しい量の食事を守り、健康的なライフスタイルの基盤を作るよう努力してください。
親にありがちな7つの食習慣のミス
栄養が偏った朝食
朝食は1日の中でも最も大切な食事の一つと言われており、一日を元気に過ごすために、体内に十分なエネルギーを補給する必要があります。
学校に行く年齢の子供たちは特に、栄養価の高い朝食を食べて、学校で元気に過ごすことができるようにする必要があります。
忙しい毎日の中で、子供の朝食が手抜きになってしまうこともあるでしょう。
ジュースや菓子パン、そして甘いコーンフレークなどだけを与えていませんか?
栄養が偏った朝食は、子供の学校での生活や学業成績、そして健康に大きな影響を与えます。
朝食には、食物繊維、健康的な脂肪、タンパク質、炭水化物が含まれている必要があります。
全粒穀物、ヨーグルト、全粒粉でできたパンと健康的なハムとチーズのサンドイッチや果物なども良いでしょう。
健康的でバランスのとれた朝食は、集中力と記憶力を高め、学習能力を向上させるだけでなく、現代社会の問題となっている子供の肥満も予防します。
こちらもご参考に:子供向けの健康的な朝食5選
食事の時間がいつも同じではない
毎日同じ食事スケジュールに従うのはとても健康的であり、子供にとっては体内のスケジュールが確立し規律を守ることができる良い方法です。
家の手伝いをして、何かに責任を負いながら、正しく健康的な食習慣を作り出す方法を子供に教えるのはとても大切なことです。
食事のスケジュールを設定し、毎日できる限り同じ時間に食事をするように心がけると、子供の食欲と消化のバランスが取れ、規律の重要性を理解できるようになります。
また家族と一緒に食卓で食べる食事の時間は子供にとって特別な瞬間になるでしょう。
可能ならば、子供はメインの食事を3回と2回の軽食をとるようにしましょう。
一度の食事量は少なくして、回数を増やすことで消化を促進しながら肥満を予防できます。
学校に通う年齢の場合は朝の軽食は食べられないかもしれませんが、前述のようにできるだけ健康的な朝食を食べるように心がけてください。
ご存知ですか?:子供の骨の発達に欠かせない栄養
大人と同じ量を与えている
子供には元気よく大きく成長して欲しいと考える親がほとんどでしょう。
しかしこれは、子供が必要以上に食べる必要があるという意味ではありません。
子供は大人と同じ量を食べる必要はありません。
子供に必要な食事の量や栄養素は、小児科医や栄養士に相談してください。
また子供に好きなだけ食べさせたり、大皿から好きなだけ取る方法をやめることで、子供の肥満を予防することができます。
健康的でバランスのとれた食事を適量食べる習慣を、子供が自然に学ぶことができる環境を提供しましょう。
加工食品vs果物と野菜
幼い頃から、子どもたちは「おいしい」加工食品を食べる機会があります。
これらの多くは、中毒性のある脂肪や化学添加物が豊富に含まれているため、できるだけ自宅に置かないようにしてください。
子供が成長すると、自宅以外の場所で加工食品を食べる機会も増えますが、自宅での消費は親が管理することができます。
自宅では、できる限り野菜や果物を積極的に食べるように心がけてください。
子供を強く健康に育てたい場合は、タンパク質、炭水化物、ビタミン、脂質、ミネラルを豊富に含むバランスの取れた健康的な食事を心がけてください。
何かのご褒美に不健康な食べ物を与える
多くの人が栄養価の高い健康的な食品を食べることの利点を理解しています。
それでも、子供についついお菓子を与えていませんか?
塩分が多く含まれているスナック菓子や、精製された砂糖やトランス脂肪が豊富に含まれているお菓子を与えると、子供の体に必要な栄養素を与えていないだけではなく、中毒症状を引き起こす化学物質が含まれている危険があります。
私たちが「美味しい」と感じる加工食品を食べると、ドーパミンやセロトニンなどの「心地よい」化学物質が放出されることがいくつかの研究で示されており、これは長期的には中毒症状を引き起こす可能性があると考えられています。
そのため、何かのご褒美に子供にお菓子を与えるのをやめるだけでなく、例えば「野菜を食べたから」とご褒美をあげるのはやめてください。
これは子供にとって「野菜を食べるのは大変なことだ」「野菜は罰だ」という考えを与えるリスクがあります。
市販のお菓子を与えるのではなく、健康的な野菜や果物を与えたり、オンラインなどで健康的な手作りお菓子のレシピを探してみましょう。
子供をキッチンに入れない
子供が小さいうちは、お手伝いというよりも邪魔になってしまうことが多いかもしれません。
しかし、ちょっとした調味料を加えたりソースを混ぜるなど、できるだけ子供にも料理に参加する機会を与えましょう。
自分がお手伝いをした食べ物を食べるのは、とても楽しくそして刺激的な経験になります。
またお手伝いをすることで、これまで食べたことのない新しい食べ物を食べるモチベーションにもなりますし、家事を少しずつ手伝うことで、家庭内での役割や責任を学ぶことができるでしょう。
もちろん、包丁などの器具を使うときには親が見守ったり子供用の安全な道具を使う必要がありますが、すべてを禁止するのではなく、できる限り安全に、子供に食事の準備をはじめとする家事を手伝わせることが大切です。
現在では、小さい子供と一緒に作ることができる栄養価の高いシンプルなレシピもたくさん登場しています。
同じような食事ばかりを作る
夕食時などは特に、目や鼻を刺激する美味しい食事を用意しましょう。
子供にとってカラフルなプレートや野菜はとても興味深いものであり、好奇心が初めての食品を食べる動機にもなります。
必要なのはちょっとした創造性です。
子供が苦手なものでも調理の方法次第で、子供が食べるようになるかもしれません。
例えば豆類が苦手な場合は、潰してハンバーグの中に入れたり、フムスなどにして野菜スティックと食べることもできます。
かぼちゃも、煮物が苦手な場合でも、パスタやお菓子の材料になります。
また、新しいレシピは、子供だけでなく家族全員にとっても味覚が向上する良い経験となるでしょう。
推奨事項
この記事がお役に立てば幸いです。
子供の授乳に関してご質問がある場合は、必ず小児科医にご相談ください。
子供の専門家である小児科医は、子供にとって最善の方法を提示し、離乳食のアドバイスなども行います。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
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