切らない美容整形スレッドリフトとは?
スレッドリフトとは糸を使ったフェイスリフト法の一つで、男女ともに現れる肌のたるみやシワを治療する方法として人気です。
スレッドリフトを選択すれば、高額で痛みを伴う美容整形を行うことなく、老化の兆候を改善する効果があります。
本記事で詳しくご紹介します。
スレッドリフトについて知っておくべきこと
スプリングリフトまたはアプトスリフトとしても知られているスレッドリフトは、たるんだ皮膚を持ち上げることにより皮膚の内部組織を若返らせる人気の治療方法です。
これまでの切開などを伴う外科的な手術とは異なり、生体への適合性がある特殊な糸を用います。
スレッドリフトは、心臓手術の際に行われる縫合の技術をベースにしているため、使用する糸は、アレルギーのリスクが低い心臓手術などに使用されるポリジオキサノンです。
1980年代には金の糸が使われていましたが、使用する糸が原因で皮膚が硬化するなどの有害な反応を引き起こしたケースがありました。
しかし時間の経過とともに技術や使用する糸の材質にも改善が見られ、その結果スレッドリフトが登場しました。
スレッドリフトは、安全性の高い糸を皮下に挿入後、筋肉の伸び縮みに合わせて糸が伸び縮みし、皮膚組織を傷つけたり筋肉を引っ張ることがなく、自然な表情を作ることができ、その効果もしばらく持続します。
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スレッドリフトの施術
スレッドリフトの施術は、患者の年齢やニーズに応じて糸の縫合や弛緩の程度を変更するため、適用法には個人差があります。
一般的には、皮下組織を通じて糸を挿入することで、リフトアップを行います。糸そのものに弾力性があるため、糸を入れることで弾力のある若々しい肌を実現することができます。
スレッドリフトの利点の一つは、アレルギーまたは体内の拒絶反応の事例がごくわずかであることです。また皮膚の表面に糸が現れることがなく、メンテナンスもほとんど必要ありません。
前述したように、スレッドリフトに使用するポリジオキサノン(PDO)の糸は、皮膚を締め付けますが、体内で創傷治癒作用が働くことで、線維芽細胞を刺激して、コラーゲンの形成を促進するなど、その働きを活性化させます。
施術は約30分で1回目の施術から3週間後にはその効果を実感することができます。
また6ヶ月後に再び施術を行いますが、特に効果を実感できなかった場所に適用するのがおすすめです。
スレッドリフトの副作用は次の通りです:
- 糸を挿入した場所の赤み
- 毛細血管の破壊と挫傷
- 痛み(2~6日以内に痛みは消える)
- 軽度の浮腫
スレッドリフトは35歳以上の男女に適切な治療法で、顔のたるみの予防、修復、そして改善に高い効果を発揮します。
メソセラピー(脂肪溶解注射)やプラズマシャワーと呼ばれる他の治療と組み合わせることもできます。
ただし、高齢による過度の弛緩がある人や、過度の体重減少が原因による皮膚のたるみを解消するのには、この方法はお勧めできません。
スレッドリフトの利点と欠点
スレッドリフトの主な用途
- 頬の高さをあげる
- 鼻唇溝の改善
- 目の周りのシワを解消する
- 首にハリと弾力を取り戻す
臀部、腹部、胸、そして腕などの身体の他の部分の治療にも使用することができます。
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スレッドリフトの利点で特に注目すべきもの:
- 即効性がある
- 表情の変化はない
- 全身麻酔や入院など特別な準備の必要がない
- 糸が表面に現れることはないため、自然な効果が得られる
- 傷や出血がない
- 他の治療法と組み合わせることができる
- アレルギーや拒絶反応がほとんど起こらない糸を使用する(自然に吸収される)
スレッドリフトの欠点:
- 一部の患者には、挫傷や腫れ、そして軽度の感染症が発症することがある
- 経験を積んでいない医師による施術で顔が非対称になることがある
- 結果は永続的ではないため、定期的に行わなければ徐々に効果が消え、半年後または1年後に再び行わないとその効果は消滅する
- ごく稀に糸が切れて健康被害を訴える人がいる
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