血糖値を下げてくれるお茶4選
ハーブティーの中には、水分摂取量を増やして血糖値をコントロールする助けをしてくれるものがあります。
水は「味がない」と感じる人が多く、飲む量を増やすのはそう簡単ではありません。しかし幸い、突然大量の水を無理して飲む必要はありません。代わりに、水分補給にお茶を取り入れるなど、使える「裏技」がいくつか存在します。
ハーブティーを淹れよう
必要なのは沸騰したお湯と自分がチョイスしたハーブの葉、根、花などです。
これをカップに注ぎ、蓋をして最低でも5分から8分蒸らします。
ハーブの中には、最大で12分ほど蒸らす必要があるものもあるので気を付けましょう。市販のハーブティーを利用する場合は、パッケージの指示に従ってください。
基本の淹れ方
正しくハーブティーを入れるのに参考にしていただきたいガイドラインがこちらです。
材料
・水1カップ
・お好みの乾燥ハーブの葉、花、根などを大さじ1。生のものを使う場合は大さじ2。
必要な器具
・ティーポットもしくはポット
・マグカップやティーカップ
淹れ方
・ハーブとお湯をティーポットに入れます。
・7分間浸出します。
・7分経ったらカップに注ぎます。
オプションの一つとして、はちみつを加えることもできますが、ここでは血糖値を下げることを目的としているため省略します。
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血糖値を下げられる?
血液中にグルコースや血糖が増えすぎると体に良くありません。日々の生活をする上でエネルギーは当然必要です。ですが、摂取し過ぎてしまったエネルギーはあなたを糖尿病予備軍へと導く可能性があります。上手くコントロール出来ないままでは、糖尿病になるかもしれないのです。
また、糖尿病予備軍でも症状が全くない人がいるので注意が必要です。一方、糖尿病に苦しむ人たちは特に食生活に気を配らなくてはなりません。継続的にグルコースの値を把握しておく必要があるのです。
こちらで紹介しているお茶による血糖値を下げる方法を取り入れる場合は、事前に医師や専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
1.フェヌグリーク
フェヌグリークは一年草で、ヨーロッパや南アジアが起源とされています。アジア料理で調味料として使われていますが、医療目的でも幅広く使用されています。
クマリン、ニコチン酸、トリゴネリンといった成分のおかげで、フェヌグリークはインスリン非依存性糖尿病の場合に血糖降下剤として服用されます。
また、フェヌグリークがグルコースの吸収を妨げるだけでなく、インスリンの抹消組織での作用を高めることが、いくつかの研究で示されています。
2.朝鮮人参
朝鮮人参はトチバニンジン属の一種です。ネパールから満州にかけた地域や西シベリアから韓国地域の山中に自生していますが、需要が高いため、その他の国でも生産されています。
朝鮮人参に含まれるジンセノサイドの効能によって血糖値を下げる事が出来ます。
II型糖尿病患者を対象としたある研究では、普段の治療に加えて、被験者が2か月間毎食40分前にアメリカニンジンを1g飲み続けました。
すると、2か月後の患者の絶食時のグルコース値は約10%下がりました。これは、インスリンの生成を促して細胞の反応を改善する効果のおかげだと考えられています。
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3.カモミール
カモミールは一年草で、抗けいれん剤としての効果や消化作用で知られています。血液中の血糖値を調整してくれるのに加えて、肝臓のグリコーゲン蓄積を促します。さらには過剰なグルコースによる酸化ストレスから膵臓を守ってくれます。
4.緑茶
緑茶はカメリア・シネンシスという植物の葉から出来ています。その起源は中国とされていますが、近年その人気が広がり、世界中で飲まれています。カテキンやベータカロチン、ビタミンC、ビタミンEによる抗酸化作用があります。
グルコースの値を下げる効果は、茶葉に含まれる多糖類によるものです。
血糖値のためにお茶を利用する際のその他の注意点
いかなる自然療法も、実際に始める前に医師に相談しなければなりません。さらに、血糖降下作用のためには、これらの療法を正しく利用することが大切です。だからこそ医師への相談が必須なのです。
血糖値が高いと、体に様々な害があります。ですから、一度医師の診察を受けて指示を受けたら、それに必ず従ってください。
さらに、ここで挙げた自然療法はあくまで補完的なものであり、治療そのものの代わりにはならないことを良く覚えておきましょう。だから、バランスのとれた食事に取り入れるようにし、食事や薬の代わりにしないようにしてください。
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