乾癬性関節炎の人のための良く眠れる5つのヒント

乾癬性関節炎の人は、その症状のためよく眠れない人が多いようです。今回ご紹介するヒントで、問題を緩和することが出来るかも知れません。
乾癬性関節炎の人のための良く眠れる5つのヒント
Nelton Abdon Ramos Rojas

によってレビューと承認されています。 医者 Nelton Abdon Ramos Rojas.

によって書かれた Daniela Echeverri Castro

最後の更新: 06 12月, 2022

乾癬性関節炎の症状は、患者の日々の生活の質を低下させてしまいます。ですので、そのネガティブな影響を少しでも改善する方法が必要となってきます。今回はそのヒントをご紹介します。

ユタ大学皮膚科医教授クリスティーナ・カリス・ダフィン医師の研究によると、この病気が引き起こす痛みや痒みのせいでよく眠れない患者が多いそうです。その結果ストレスが溜まったり、日中の疲労感が増します。またこの病気の患者は睡眠時無呼吸症候群になるリスクも抱えています。

こちらもご覧ください 乾癬に効く6つの簡単な自然療法

 

乾癬性関節炎とは?

かゆみ

睡眠改善のヒントをご紹介する前に、この病気の基本的なことを学びましょう。乾癬性関節炎は関節の痛みと腫れ、それに乾癬が伴うことで起こります。

乾癬は皮膚の病気の一種で、肌や頭皮が赤くガサガサとしたうろこ状になります。乾癬にかかった約30%の人が乾癬性関節炎になっています。

特殊型の例:

対称性:これは同じ関節の左右両方に症状が出ます。慢性関節リウマチ(RA)と症状が似ています。

非対称性:体の右か左、片方の関節にだけ症状が現れます。発赤を伴なうことも。

遠位指節間関節優位(DIP):爪周辺の関節に症状が現れます。

脊椎炎:動くと痛むなど、脊椎に症状が現れます。

乾癬性関節炎ムチランは、最もひどいものの1つです。手や足が変形することもあります。

 

乾癬性関節炎の症状

症状は個人で異なります。断続的に症状が現れる人もおり、大したことのない時もあれば、とてもひどい時も。

最も一般的な症状:

・関節がもろくなったり炎症を起こす

・朝のこわばり

・筋肉痛

・うろこ状のパッチ

・頭皮がボロボロとはがれる

・疲労感

・爪が根元から割れる

目が充血する(結膜炎)

 

乾癬性関節炎と睡眠

乾癬性関節炎と睡眠

最近の研究で、乾癬性関節炎は睡眠の質にも影響を及ぼすことが分かっています。

2017年に行われた研究で、患者の84%が睡眠不足を経験していると証明されています。痒みや痛みなどの症状が睡眠を阻害してしまっているのです。

不眠症の直接的な原因ではありませんが、睡眠の質を低下させているのは事実です。よく眠れずしっかり休むことが出来ないのです。これは、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高めます。

 

乾癬性関節炎患者のための、よく眠れるヒント

あなたが乾癬性関節炎による睡眠不足に苦しんでいるのなら、いくつか出来ることがあります。また医師に相談するのも良いでしょう。アドバイスをしてくれますよ。

 

1.着心地の良い服を着る

パジャマ

綿のパジャマは通気性が良いので、お肌に不快感を与えません。

あまり関係ないように思われるかもしれませんが、寝る時に着るものの素材は睡眠の質を左右します。綿や緩やかなシルク素材のものはお肌を刺激せず痒みを引き起こさないのでおススメです。

 

2.温冷浴を試す

温冷浴は寝る前の関節をリラックスさせる効果があります。

冷たい温度が良く効く人もいれば、暖かい方が効くという人も。どちらも試してみて、自分に合う方を見つけてください。お好みなら温かいものと冷たい物、交互に行っても良いです。

 

3.お肌の保湿

保湿クリーム

寝る前にクリームやオイルを塗っておくと、乾燥から来る不快感を予防することが出来ます。

出来ることなら定期的に保湿をするようにしてください。寝ている間に症状が特に悪いと感じるなら、寝る前はモイスチャライザーを付けます。天然のココナッツオイルやシアバターを選ぶようにしましょう。

 

4.リラクゼーション・テクニックを試す

ヨガ、瞑想、その他リラクゼーション・テクニックは快適な睡眠を促します。

これらは関節の緊張を緩め、症状から来るストレスを開放します。寝る前に30分試してみてください。

 

5.アロマセラピー

アロマセラピー 乾癬性関節炎と睡眠

アロマセラピーは体をリラックスさせ、あらゆる病気の症状を緩和します。乾癬性関節炎から起きる不快感に効果のある精油もいくつかあります。痛みを和らげることも出来ます。

おススメの精油:

・ラベンダー

・カモミール

・ミント

・レモン

・サンダルウッド

・ローズマリー

睡眠に問題が生じたら、必ず医師に相談しましょう。閉塞睡眠時性無呼吸になっていないことを確認する必要があります。


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