5つのタイプの/エモーショナルバンパイア
エモーショナルバンパイア(感情の吸血鬼)とは、私たちと同じ一般の人ですが、精神的な欠乏状態であり、そのために捕食者となってしまった人たちです。
他人のエネルギーを吸い取り盗んでいくタイプのエモーショナルバンパイアは、他人の感情を蝕むだけではなく、偽の約束で彼らの暗示にかかるまで心を麻痺させて催眠状態にかけてしまう力さえもっています。
エモーショナルバンパイアはあなたを魅了し、そしてあなたを空っぽにします。
エモーショナルバンパイアは見かけは優しく、フレンドリーな身近な人たちですが、陰では噂を広めることが多くあります。
初めは普通の人よりも良い人に見えるかもしれません。
エモーショナルバンパイアは頭が良く、魅力にあふれているため、彼らに惹かれ、信用する人が増え、誰よりも彼らに期待をいただくようになるでしょう。
しかしこのタイプの人に期待しても、エモーショナルバンパイアからの見返りは少なく、そして最後には捕らえられてしまいます。
心を開いた後、目の前からいなくなるまで、問題の本質に気づくことは稀で、気づいた時には心が空虚になっているか、多大な出費をした後か、または心を傷つけられた後かもしれません。
さらに、「あれは私のせいだったのかしら?」と考える人さえいますが、冷静になることができると、「あのエモーショナルバンパイアのせいだったんだ」と気づきます。
アルバート・バースタイン著「エモーショナルバンパイア」からの要約
私たち人間は、いろいろな人間関係に見られるように、感情の関係とはどのような感情を受け入れるかに大なり小なり影響されます。
たとえば、他人に悲しい感情、嫉妬、不満、怒りを常にぶつけていれば、不健康な関係を築きます。
複雑なドラマを生み出し、私たちの感情的なバランスを崩すような危険な人間関係が存在することは一般的に良く知られています
エモーショナルバンパイアは、意識するしないに関わらず、私たちの気持ちを落ち込ませ、感情を高ぶらせ、怒らせたり、感情的に傷つける場合もあります。
実は、効果的に 自分で身を守らなければ、感情をコントロールしようとする彼らの餌食になりかねず、思いがけない行動や症状(過食症になったり、他人から孤立したり、感情的になったり、常に疲れを感じたり…)に陥ることになります。
これらはいろいろな呼び方があります。
毒性の人、感情的バンパイア、プレデター(捕食者)、パラサイト(寄生する人)などなど…。
しかし科学的な根拠はありませんが、耐えられないレベルの感情的崩壊に陥らせるほど他人を疲弊させるタイプの人々が存在します。
ここからは、バンパイアのようにエナジーを吸い取り、プレデターのようにつきまとい、私たちの感情に悪影響を及ぼす 5 つのタイプをご紹介します。
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1、受動攻撃的タイプ
彼らは攻撃性を隠し、よく見せ掛けるプロです。
自分の怒りを笑顔や、とても心配しているような顔で表現しますが、常にどこかに怒りの感情が含まれています。
エモーショナル バンパイアは、人々を苛立たせますが、これを避けるには、自分の中で「ここまでは許す」といった境界線を引き、それに従うことで、自分の意思を強く持つことです。
エモーショナルバンパイアに振り回されたり、彼らの顔色を伺うのではなく、自分には愛情と重槍を持って接して欲しいという気持ちを強く持つことが大切です。
2、ナルシストタイプ
エモーショナルバンパイアは、 自己中心的で、他人からの注目や賛美に飢えています。
自分が頭が良く、愛される価値のある人のように見せかけます。そしてリーダー的な存在や権威を脅かされたときに本性を発揮します。
熱狂的でクリエイティブな面もあり、同じ方向を目指している場合はいいですが、彼らと望むものが相反する場合は、急に態度が変わります。
彼らのモットーは「私が一番」であり、彼らに対して怒ったり、強い口調で自分の要求を伝えることは、全く効果がありません。
相手にたいする同情心に欠けるため、周りに存在する「無償の愛情」を理解することができません。
このタイプに対する自己防衛としては、良いところは利用しながら、彼らに対して現実的な期待を持つことです。
ナルシストであることが、彼らにとって必要であることを理解しましょう。
3、怒ってばかりのタイプ
このタイプは、他人を責め、攻撃し、侮辱し、批判し、対立を起こすことにエネルギーをかけています。
怒ることに中毒症状になっていて、常に他人を抑制して懲らしめています。彼らの怒りのエネルギーで、心を粉々に打ち砕かれてしまう危険性があります。
一番良い自己防衛方法は、セルフエスティーム(自尊心)を強く持ち、彼らの怒りのエネルギーによって自分を見失うことがないようにすることです。
焦らずに、時間をかけて深呼吸をしましょう。
彼らの攻撃に対してバランスを保った対応をするようにし、気持ちが落ち着くまで返事をしないことも大切です。
彼らの怒りをやわらげ、あなたの存在の重要性に気づいたり意見を尊重し始める効果もあります。
4、被害妄想タイプ
このタイプは被害者意識が強く、ドラマの主役のようです。
被害者として振舞うことが上手なので、常に相手を不安にさせたり、追い討ちをかけてさらに傷を負わせることもあります。
一番良い自己防衛は、彼らの攻撃に対して、「あなたの考えはわかるけれど、○○という言い方は傷つくから、やめてほしいな」などのポジティブな言い方で対応するのも良いでしょう。
こちらもご参考に:慢性的被害者意識:1日中愚痴をこぼす人がいるのはなぜ?
5、嫉妬深い噂話タイプ
このタイプは詮索好きで、他人の陰で話をし、彼らの評判を落とし、悪意のある噂話を広めることに喜びを感じます。
周りの人は、屈辱をうけ、見下されたと感じます。
一番の自己防衛としては、あなたに関して彼らが言っていることを気にせず、噂話を個人的に受け取らないことです。
一番良いのは、心を強く持ち、彼らを相手にしないことです。
一方で、グループでいるときに彼らが他の人について話し始めた時は、話題を変えることや他人の噂話を広めないのが賢明です。
あなたを感情的に傷つける人たちを認識し、自己防衛のメカニズムをつくることで、あなたの精神的な安定を保つことができます。
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