胃潰瘍 その症状と自然療法
世界中の何百万人もの人々が、潰瘍を患っています。
多くの人は食べ物やストレスのせいで胃潰瘍になると思っていますが、最新の研究で、そのほとんどがヘリコバクターピロリという菌の感染が原因だということが明らかになりました。
千葉市医師会サイトでも「近年では、胃潰瘍の70~90%で、胃酸の中でも生き延びられるピロリ菌の感染が認められ、原因のひとつとされています。」と記載されています。
今回は胃潰瘍かどうか知る方法と、その治療方法や対処法の選び方をご紹介します。
胃潰瘍とは?
胃潰瘍とは、胃や小腸(十二指腸)の最初の入り口の粘膜にできる病変のことです。
男性も女性もかかります。この病気の初期症状は、何も食べなくても胃やへそのあたりが焼けるような感じがすることです。
こちらもご参考に:胃潰瘍がある時に経験する8つの不快な症状とは?
胃潰瘍になっているか知るには?
粘膜に病変があるときの症状を知っておくことで、自宅での処置方法やいつ医者の診察を受けるかなどが理解できます。
腹痛
食べすぎたり激しい動きをしたりしたわけではないのに、みぞおちに鋭い焼けるような痛みを感じます。
この痛みはとても激しく長く続き、この症状は、胃に何も入っていない食間に現れます。
まさにおなかが”焼けるような“という表現がぴったりで、夜間や空腹時、または食事をしてから長時間がたった頃に起こりやすいです。
その他の症状
胃潰瘍の症状をよく理解して、いつも同じ症状が出るとは限らないということを覚えておいてください。
今までに経験したことのない症状があるかもしれません。
その主な症状をご紹介します:
深刻な潰瘍の症状
もし胃潰瘍になってもこれらの症状を放置していると、潰瘍が慢性化して次のような症状を引き起こします。
- 嘔吐(血が混じることもある)
- 顔色が悪い
- 血便
潰瘍になりやすい人
菌が原因で胃潰瘍になっていると、普通より体が弱っている場合もあります。
胃潰瘍が進行しやすい人の特徴のいくつかをご紹介します:
- すでにピロリ菌またはほかの菌に感染している。
- たびたび非ステロイド系の抗炎症薬を服用している。(アスピリンやイブプロフェンを含む。)
- 家族に潰瘍になった人がいる。
- アルコールの飲みすぎ。
- 腎臓、肺、肝臓に病気がある。
- 年齢が50歳以上。
潰瘍を防ぐには?
これらの症状を自覚し始めたり、潰瘍になる可能性が高いと思われる人は、生活習慣を変えてみましょう。
予防は最大の解決法です。
禁煙
タバコは潰瘍の進行にとても関係があります。粘膜にできた傷や潰瘍の再発は血行不足が関係しているからです。
胃潰瘍に“なりやすい食べ物”を避ける
胃にダメージを与え、潰瘍になりやすい食べ物は次の通りです。
- コーヒー
- チョコレート
- アルコール
- ミント
- トマト
- 脂肪
- 辛い物
- 生にんにく
- 柑橘系の果物
薬を飲まない
薬を飲めばある程度痛みをとることはできますが、潰瘍を悪化させます。
関節痛や胃の痛みに使われる抗炎症薬は、消化器の粘膜にダメージを与えるため、医師に相談の上、適切な薬を服用しましょう。
また自然療法を試す方法もありますが、必ず医師に相談してから行ってください。
潰瘍に効くジュースや食べ物
胃潰瘍になってしまったら、まずは医師の診察を受けて適切な治療を開始することが大切ですが、医師に相談の上、症状に合わせて家でできる自然療法を実践をするのもよい考えです:
- 卵白2個分に大さじ2杯のオリーブオイルを混ぜて、朝食前に飲みます。
- ケールの葉1/2枚とセロリ1本に水とはちみつを入れたジュースを飲みます。
- 1日に1本、ゆでたグリーンバナナを食べます。
- バナナ1本とパパイヤ1切れでスムージーを作り、1日2回飲みます。
- いろいろな方法で小麦ふすまを食べます。
- キウイ半分とマスクメロン1/4 に水を加えてジュースを作り、出来立てを飲みます。
- 大さじ2杯のカモミールとレモンバームを1カップのお湯で煮て、5分間放置します。夕食後に飲みましょう。
- カップ1杯のお湯に大さじ1杯分のマシュマロと小さじ1杯のしょうがを入れて混ぜます。よく混ざったら飲みます。
- 1ℓの水で大さじ2杯のフェヌグリーク(コロハ)を煎じ、はちみつを入れて飲みます。
- 大さじ1杯のアマニをよく噛んで飲みます。すり鉢やフードプロセッサーですりつぶしてもいいです。
- ニンジン2本とキャベツの葉1枚でスムージーを作ります。食間に飲みましょう。
- トーストやクッキーなどいろいろな料理に使ってはちみつを食べましょう。
- コップ1杯の水に大さじ2杯のアロエベラと大さじ1杯のはちみつを入れます。昼食と夕食後15分に飲みます。
- カモミールとレモンバームと西洋オトギリソウを大さじ1杯ずつ入れて、カップ1杯のお茶を作って飲みます。
引用サイト:千葉市医師会