いぼ痔を予防するには
いぼ痔(痔核)を予防する方法をご存知ですか?
いぼ痔とは肛門内部にある肛門クッションと呼ばれる部分がいぼ状に腫れる病気で、排便の際などに不快感を引き起こします。
実は、いぼ痔の原因は生活習慣やライフスタイルと深く関係しているため、多くの人はこの症状に繰り返し悩まされてしまうのです。
いぼ痔を防ぐための最も良い方法は、この症状を引き起こす原因に直接対処することで発症のリスクを下げることです。
いぼ痔を引き起こす原因とは?
いぼ痔を招く要因は沢山あります。例えば:
- 食物繊維の少ない食生活
- 便秘
- 排便時のいきみ
- 妊娠
いぼ痔を予防するには?
1.毎日2リットルの水を飲む
健康的な食生活に加えて、毎日しっかりと水を飲むことはとても大切です。内臓のはたらきを促すために最適な量、つまり1日に1.5~2リットルの水を飲むことが勧められています。そうすることで排せつ時にもいきむ必要がなくなり、痔を予防することができます。
たっぷりと水分補給をすると便秘も改善できます。また、毎日少なくとも1.5リットルの水を飲むと便が柔らかくなるため、いぼ痔の原因を解消することができます。
合わせて読みたい:毎日の水分摂取量を増やすことで解消される疾患
2.食物繊維の豊富な食事
食物繊維が豊富でバランスのとれた食生活を送ると、トイレの時間がずっと楽になります。
肛門クッションが傷むこともなくなり、痛みや出血につながる炎症も起こらなくなるでしょう。
こういった炎症によって引き起こされる症状は排便を妨げるため、さらなる病気につながることもあります。
以下のような食材から、しっかりと食物繊維を摂るようにしましょう。
- 豆類
- フルーツ
- 野菜
- シリアル
- 全粒穀物
3.運動する
運動の習慣をつけると、体重を落としたり体力をつけたりできるだけでなく、腸のはたらきを改善することもできます。
理想的な腸のはたらきが維持できるようになると、健康的で柔らかい便が作られます。排便も楽になるため、いぼ痔ができるリスクも低くなります。
運動は少なくとも週に3回行うことが望ましいでしょう。腸のはたらきを促す、ウォーキングやランニング、水泳などの運動をお勧めします。
4.食べ物に気をつける
いぼ痔のリスクがある人は、症状に好ましくない食べ物を控えることが大切です。
例えば以下のような食べ物には気をつけるようにしましょう:
- 辛いもの
- マスタード
- 香辛料
- ニンニク
- お酢
- コーヒー
- 塩分の多い食事
こういった食材は、便の作られる過程が不自然になる元となり、途中で腸を傷める原因となります。
また、塩辛い食べ物は静脈うっ血を招くため、いぼ痔を悪化させる恐れがあります。これらのリスクのある食べ物はほどほどの量に止めておきましょう。
5.トイレは必要なときに行く
こちらもご覧ください:厄介な便秘を解消する7つの自然療法
特にこれまでにいぼ痔になったことのある人は、排便したくなるまでトイレで待っていてはいけません。
トイレには、必要になったときに行きましょう。また、長い間トイレ行きたくなるまで待つ代わりに、毎日同じ時間に排便できるようルーティンを作るという方法もあります。
排便したくなるまでトイレで待つと、肛門あたりに大きな圧力がかかってしまうというデメリットがあります。これによって様々な炎症が引き起こされるため、痔にもつながるのです。特定の時間帯にトイレに行くことが習慣となるよう、排便の時間を決めておくと良いでしょう。
最も大切なのは、どのような状況でもトイレに行きたくなったら我慢しないことです。また、自宅ではないからといって排便を我慢してはいけません。
肛門も体の大切な一部ですから、きちんとケアして快適に過ごしたいものですね。