うっ血性心不全の原因7

· 8月 14, 2017
うっ血性心不全は心機能障害のひとつであり、原疾患が何であるかによって原因も異なります。心臓に関連しない疾患が原因であることもあるうっ血性心不全の原因についてご紹介します。

日本心臓財団によると、うっ血性心不全とは、「心臓のポンプ作用の低下によって心拍出量が減少し、静脈還流も減少して静脈側にうっ血が生じるために、呼吸困難や肝臓腫大、浮腫、乏尿など多彩な症状を呈するのがうっ血性心不全です。肺うっ血を主徴とする左心不全、肝臓腫大や末消浮腫を主とする右心不全に分けられますが双方を合併する両心不全となることも多々あります。」と定義されます。

慢性的に細胞に十分な酸素が供給されない状態が続くため、心臓の二つ心室に影響を与えると考えられています。

うっ血性心不全が進行すると、体の片側に血液が蓄積されて体液貯留が起こり、反対側の体内器官が深刻な影響を受け、さらに、肺や肝臓、そして消化官において炎症などのダメージを与えます

初期の段階では、特別な症状は見られないことが多いですが、症状が進行すると、疲労感、心音の乱れ、呼吸困難などをはじめとする心臓の問題が発生します。

多くの場合、他の心疾患が原因で起こります。本記事では7つの原因について詳しくご説明します。

1.冠動脈疾患

冠動脈疾患は、動脈壁にプラークが蓄積されることで起こる病気です。

血液の流れを遮るため、心臓発作を引き起こす危険な病気です。

心臓発作は命の危険にも関わりますが、すぐに発見されれば生存率は高まります。

高コレステロール、高血圧、そして糖尿病などは冠動脈疾患のリスクを高めます。

2.高血圧

高血圧は冠状動脈への血液の流れへの圧迫が高まり、血圧が上がる状態を指します。

世界中で、かなりのペースで高血圧患者が増えていますが、高血圧が続くと、心臓、腎臓、そして認知機能へ悪影響を与えます。

高血圧は、外見上は何の兆候も見られない無症侯ですが、治療を行わないと死に至るような致死的な合併症を引き起こしますのでご注意ください

3.拡張型心筋症

拡張型心筋症は、心臓のポンプ機能が低下し、血液を十分に送り出せなくなる進行性の心筋症です。

進行すると浮腫や不整脈などの症状が現れて心不全状態となります。日本においては、心臓移植が適応される第一の疾患であり、その原因は明らかになっていませんが、遺伝が一番のリスク要因で、それ以外には感染症や有害物質などがあげられます。

4.甲状腺疾患

代謝やホルモンの乱れを引き起こす甲状腺は、心臓疾患とも密接な関わりがあります。

甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症は心臓や循環器系システムの機能を変化させ、心筋にダメージを与え、体内の症状だけではなく、体外にもその症状が現れる可能性があります。

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5.腎臓疾患

腎臓の機能は、心臓や循環器系、そしてリンパ機能と密接な関わりがあります。腎臓の疾患を発症すると、腎臓が有害物質を除去できなくなり、体内のミネラルバランスが乱れます。

その結果、血圧に問題が生じ、肥満、心臓発作、そして尿路感染症などを発症するリスクが高まります。深刻な慢性の腎臓疾患は、成人の心臓疾患を引き起こします。

6.糖尿病

糖尿病は、インスリンが十分に働かず欠乏することから、血中のグルコース濃度(血糖値)が上昇する疾患と定義づけることができます。

膵臓から分泌されるホルモンであるインスリンは、血糖値を維持する働きと、エネルギー源となる働きがあります。

糖尿病患者は、常に血糖値をコントロールする必要があります。糖尿病が進行すると、目の疾患、神経系システムの疾患、そして心臓疾患のリスクが高まります。

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7.ヘモクロマトーシス

ヘモクロマトーシスは遺伝性の疾患で、体内組織や器官に鉄分が異常に蓄積される症状と定義されます。

ミネラルが適切に代謝されないことで、肝臓、心臓、そして膵臓などの器官でミネラルが有害物質へと変換され、甲状腺疾患、糖尿病、心疾患などをはじめとする深刻な病気を引き起こし、毎日の生活に悪影響を与えます。

ヘモクロマトーシスを発症したらすぐに治療を開始することで、うっ血性心不全を併発するリスクが軽減されます。

また体内に異常が現れたらすぐに医師の診断を受けてください。

引用さいと:日本心臓財団