発見!ローズマリーの用途と健康上の利点
ローズマリーには、日常生活に活用できる多くの用途と利点があります。
ローズマリーは、地中海沿岸地方が原産の芳香のあるハーブで、オレガノ、タイム、バジル、ラベンダーなどの一般的なハーブとともに、シソ科に属す、様々な土壌で生育する常緑性低木です。
ローズマリーには、フェノール酸、フラボノイド、トリテルペン酸およびアルコールが含まれているため、料理だけでなく、自然療法の薬として使われることが多くあります。
また、鉄、カルシウム、ビタミンB6が豊富に含まれていることでも知られています。
このように、多くの用途と利点があるローズマリーを今回の記事ではご紹介します。
ローズマリーの用途と利点
ローズマリーの葉と花は、自然療法に多く用いられるハーブです。
通常は、乾燥ハーブとして葉と花の両方を使いますが、ローズマリーティーやエッセンシャルオイルは、新鮮な葉か乾燥させた葉から作られます。
有効成分が豊富なエッセンシャルオイルや、乾燥したものをアルコールで抽出したものが販売されています。
昔からローズマリーは、筋肉痛の治療、免疫系および循環系機能の強化、発毛の促進、そして記憶力の改善に効果があるとされています。
関節痛の緩和
ローズマリーをアルコールで抽出したものには、抗炎症特性があるとされているため、腫れ、痛み、こわばりを引き起こす可能性のある組織の炎症を軽減するのに役立ちます。
特に、関節リウマチと変形性関節症の炎症と痛みを軽減するのに効果があると言われています。
ローズマリーのエッセンシャルオイルまたはアルコールで抽出したローズマリーを使って、関節をマッサージしましょう。
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呼吸器系の問題の予防と治療
「癒しはどれだけ時間をかけるかだが、時にはチャンスとなる」ヒポクラテス
ローズマリーの呼吸器系への効果の中でも、特に咳への効果は素晴らしいとされています。
ローズマリーオイルを嗅ぐと、咽頭のうっ血が緩和され、呼吸器系のアレルギー、風邪、のどの痛み、さらにはインフルエンザの治療に役立ちます。
ローズマリーの持つ防腐作用により、ローズマリーオイルは、呼吸器系の感染症の緩和に効果を発揮すると言われています。
さらに鎮痙性があるため、気管支喘息の症状の治療にも役立ちます。
ローズマリーの葉を燃やす時に出る煙が、喘息を和らげると言う人もいます。
変性疾患からの保護
強力な抗酸化物質であるカフェーアルデヒド、カルノシン酸、ロスマリン酸が含まれているローズマリーを摂取すると、癌やアルツハイマー病などの変性疾患の原因と考えられている、細胞の損傷から保護するのに役立ちます。
一部の研究は、カルノシン酸が、網膜を変性や毒性から保護するため、目の健康を促進すると報告しています。
さらに、「ジャーナル・オブ・フードサイエンス (Journal of Food Science)」に掲載された報告によると、ローズマリーの抽出物を牛ひき肉に加えると、調理中の発がん物質の形成が減少することが示されました。
新鮮なローズマリーを、ひき肉またはサラダに入れて、その抗酸化作用をお楽しみください!
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肌
ローズマリーは肌の弾力性を高めるため、皮膚のたるみや加齢によるシミが減る効果が期待できます。
天然の防腐剤として働くローズマリーは、肌や髪への殺菌効果も優れていると考えられます。
ローズマリーのエッセンシャルオイルは、健康で潤いのある頭皮を促進するだけでなく、早期の白髪を予防する効果があると言われています。
ローズマリーとイラクサの葉で作るお茶を使うと、髪に高い効果を発揮するハーブリンスになります。
これは、フケを軽減しながら髪の成長を促進するため、洗髪ごとに使いましょう。
ローズマリーのエッセンシャルオイルには、抗菌、抗炎症、抗酸化特性があるため、傷の治療やニキビの軽減など、多くの特性があると言われています。
今回ご紹介したように、ローズマリーには多くの健康特性と用途があります。
今日から早速ローズマリーの利点を活用してみませんか?
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