81歳のソフィア・ローレンが語る/永遠の若さの秘密とは?
優雅な美しさで知られる世界的な映画スター、ソフィア・ローレンは、年を重ねたとはいえ、今でも女性的な美を保ちつづけています。
かつてその才能・スタイル・優雅さで一世を風靡した若手女優ではもはやありませんが、81歳のローレンは、「世界で最もセクシーな女性トップ10のひとり」というタイトルに恥じない美しさを今でも保っています。
このタイトルをローレンと分かち合っているのは、やはり往年の美人女優で80歳を超えているブリジット・バルドー(1934年パリ生まれ)です。
彼女たちの変わらぬ魅力と81歳の誕生日を祝うため、イタリアの世界的ファッションブランドであるドルチェ&ガッバーナが、『ソフィア・ローレン No.1 』という名前の口紅を発表しました。優雅さを秘めながらもナチュラルさを演出する、チェリーレッドの口紅です。
ドミニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナ両氏いわく、『ソフィア・ローレンNo.1』は、ローレンだけでなく「すべての女性たち」への「愛の表れ」だということです。
この広告キャンペーンでは、黒いレースのドレスと宝石をちりばめたネックレスを身につけたローレンが、チェリーレッドの口紅(彼女自身がその色を選んだそうです)をつけて微笑んでいる姿を見ることができます。
ローレンはこの体験にいたく満足しているようで「80歳代の女性にとって化粧品のキャンペーンに起用されるなんてめったにない機会だ」と話しています。
しかし、ローレンは過去の美の象徴であることを拒否しており、次々にやってくる新しいチャレンジをためらわずに受け入れていきたいと考えています。
新製品をとおしてローレンに敬意を表したドルチェとガッバーナの 2人は、これは自分たちの「感謝の表れ」である、なぜならローレンは「最も愛されてきた、銀幕とイタリアの美との象徴であり、インスピレーションの永遠の源であるからだ」と語っています。
永遠の若さの秘密とは??
世界中でソフィア・ローレンとして知られているソフィア・ヴィラーニ・シコローネは、1934年9月20日ローマで生まれました。彼女の自叙伝によると、演技に興味を持ったのは、第一次世界大戦の結果として起こった飢饉を逃れようとする差し迫った必要にインスピレーションを受けたことがきっかけだったのだそうです。
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やがてローレンはいくつかの美人コンテストに出場。1949年にはMiss Principessa del Mare(ミス・海のプリンセス) 、1950年にはMiss Eleganzza (ミス・エレガンス)に選ばれたほか、1951年にはミス・イタリアの最終選考に残りました。
才能と美しさで頭角をあらわしたローレンは、やがて映画界にデビュー。女優としての第一歩を踏み出して、今日に至っています。
ローレンはインタビューを受けるたび、81歳であることを認めつつ、今だにティーンエイジャーのように感じているということを自慢しています。
彼女の永遠の若さの秘密は何でしょう?
それは高級化粧品やエステなどの若返りのためのテクニックではありません。
ソフィア・ローレンは、老年期を克服するためには、自分の頭と心をコントロールし、持っている才能と創造力とをフルに活用しなければならない、と打ち明けています。
ローレンにとって、年を取ることは問題でも不安の種でもありませんでしたが、女優としての長い経歴の中で、時々自信を失うことがあったそうです。
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ローレンは自分の中の怖れに最善の方法で立ち向い、常に新しいプロジェクトを始め、それを最大限に活用するよう努めてきました。
ローレンの自叙伝『昨日・今日・明日』によると、彼女は外国語映画(1961年『ふたりの女』)の中の演技によってアカデミー賞を受賞した最初の女優だったといいます。
ローレンは、「もし自分の人生を最大限に活かす方法を知っており、これまでに達成してきたことに満足し、自分の夢を守りつづけるなら、年を取ることは楽しいことであり、愉快でさえあり得る」と書いています。
60年におよぶキャリアをとおし、数多くの映画に出演してきたソフィア・ローレンは、「世界一セクシーな女性」と呼ばれるようになった魅力を今だに保っており、女性的な優雅さを象徴する女優のひとりとしての地位を守りつづけています。
ソフィア・ローレンのほかにも数人の往年のスターたちが、 ファッションと美を代表する女性に敬意をあらわす広告キャンペーンに起用されてき ました。
その中には、サンローランのジョニ・ミッチェル(71歳)、『セリーヌ』のジョーン・ディディオン(作家・ジャーナリスト、80歳)、ロレアルのジェーン・フォンダ(78歳)、ルイ・ヴィトンのカトリーヌ・ドヌーブ(72歳)などがいます。