グルテンフリー食品は誰にとっても良いもの?
はたしてグルテンフリーの食品は全ての人にとって良いものなのでしょうか?
最近、バランスのとれたヘルシーな食事を支持する人の中で、グルテンに反対する声が大きくなっています。
それは食生活のトレンドに関わらず、グルテンの支持者と批判者の両方が存在するということです。
グルテンとは?
グルテンは植物性タンパク質で、小麦や穀物に含まれています。
人間の体はグルテンの含まれる小麦を消化し、正しく適応する事ができないと信じる人がいます。
確かに、グルテンは一部の人にとって良い食べ物とは言えません。それは、 セリアック病に苦しむ人は、基本的にグルテンに対する耐性がないので消化器に問題が生じるためです。
あなたはセリアック病ですか?
疲労や骨の減少、腹痛、そして乳糖への耐性がない人は、セリアック病を患っている可能性があります。
症状は明確で、これはとても一般的な病気ですが、セリアック病かどうかは健康診断を受けないと分かりません。
また、アメリカだけでおよそ2億人がセリアック病だと診断されています。問題は、多くの人が顕著な症状を見せない、そして人口に対して有効な情報が少ないことです。
さらに、この病気は決定的な治癒法がなく、症状は生涯にわたり、続きます。そこで、最も良い方法が厳しいグルテンフリーの食生活なのです。
グルテンフリーの食事
グルテンフリーの食事を実践することは簡単ではありません。グルテンは私達が日頃消費している数えきれない程多くの商品に含まれています。
グルテンの含まれている食べ物は以下のようなものが挙げられます。
- パスタ
- パン
- ソース
- ホワイトソース
- シリアル(穀物)
- ビスケット
- ビール
理想的なのは、上記のような食べ物を避けて、耐性のある他の食べ物で栄養を補うことです。その食べ物には次が挙げられます。
- 野菜
- 果物
- 鶏肉
- 米
ここでのチャレンジは、必要な栄養素を保持しつつ、あなたの体重を減らすことなくグルテンフリーの食べ物で補うことです。
また、多くの市販品に小麦粉が材料として使われていることも覚えおきましょう。
スーパーマーケット:グルテンフリー
小麦や穀物からできていない食べ物でも、グルテンがその商品の栄養価を高めために使われることがあります。
そのため、グルテンフリーに気を付けるには買い物と食事両方の習慣に気を付けなければいけません。
最も大切なルールは売られている商品のパッケージに書いてある原材料をチェックすることです。幸い、多くの国で「100%グルテンフリー」という表記を使用するよう製造会社は義務付けられています。
ですので、私達のような買い物する側の人間はその表記だけをしっかりと確認すれば良いのです。
下に紹介している食べ物は、グルテンを入れる必要がないのによく含まれている食品のリストですので参考にしてみてください。
- 醤油
- サラダドレッシング
- ヨーグルト
- ドライフルーツ
- ブルーチーズ
- 冷製の肉料理
- 鶏肉
また、全粒の小麦にもグルテンが含まれている傾向があるので、注意しなければいけません。
相互汚染
さらに、相互汚染のリスクがあるため、料理の方法も根本的に変える必要があります。
これは、グルテンを含む他の食べ物と一緒に調理すると、グルテンフリーの食べ物を汚染してしまうという可能性があるということです。
例えば、ポテトや甘い物を揚げる為に使われていた油でナスやチキンなどを揚げると、小麦の一部がその食べ物に付着してしまうことがあります。
グループでの食事や家族での食事でもしっかり予防することが大切です。なぜなら、多くの人がこのような厳しい栄養習慣を取り入れる必要はありませんが、人によっては グルテンフリーの食事をしなければ体調が悪くなる人もいる のも事実だからです。
こちらの記事もオススメです:サンドイッチのパンをグルテンフリーに変えるには
低グルテンの食べ物
オーツ麦 のように、グルテンフリーではなくても、低グルテンの食べ物も存在します。セリアック病を患っている人でも、低グルテンであれば耐性がついている場合があります。
もちろん、症状を引き起こしてしまわないように大量摂取に注意を払わなければいけません。そして、日常的に摂取するには、まずその食べ物をテストすることが推奨されています。医師に相談しましょう。
セリアック病と同様に、アレルギーや胃腸炎、糖尿病、そして心臓病を抱えた人も低グルテンの食事を続ける必要があります。
今回グルテンについて紹介しましたが、世界人口の多数がグルテンによって深刻な反応を見せるわけではないので、一概にグルテンは悪いものだとは言えません。
しかし、この物質と病気や症状には明確な関連性があることを忘れてはいけません。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Comino I, Real A, Moreno MDL, Cebolla Á, Sousa Martín C. Detección de la fracción inmunotóxica del gluten: aplicaciones en seguridad alimentaria y en la monitorización de pacientes celíacos. OmniaScience Monographs 2012. Available at: https://www.omniascience.com/monographs/index.php/monograficos/article/view/24<. Accessed 01/29, 2019.
- MedlinePlus. Celiaquía. 2019. Available at: https://medlineplus.gov/spanish/ency/article/000233.htm<. Accessed 01/29, 2019.
- Molina-Infante J, Santolaria S, Montoro M, Esteve M, Fernández-Bañares F. Sensibilidad al gluten no celiaca: una revisión crítica de la evidencia actual. Gastroenterología y Hepatología 2014; 37 (6): 362-371. Available at: https://doi.org/10.1016/j.gastrohep.2014.01.005. Accessed 01/29, 2019.