栄養強化食品とは

16 2月, 2020
最近では、乳製品から麺類、さらには個人の衛生用品まで、ほとんどの製品が強化および補強されています。ラベルを読むと、それらのほとんどがビタミン、ミネラル、そして「健康」と言われる他の栄養素を人工的に添加されたものだとわかるそうですが、本当なのでしょうか?

買い物に行くとき、食品表示ラベルを読むと、栄養価が強化されている製品が多いとよくわかります。でも、強化と言ってもどういう意味なのでしょう? 強化されていないものとは対照的に、栄養強化食品は本当に健康に良いのでしょうか?

乳製品や麺類から個人的な衛生用品まで、ビタミン、ミネラル、その他の栄養素を加えて「健康的」にしている製品はたくさんあります。この記事では、栄養強化食品について詳しく説明します。

栄養強化食品とは

栄養強化食品とは 買い物
栄養強化食品には、加工前はなかった栄養素が含まれています。すべての食物に全栄養素が入っているわけではないので、不足分を追加することで栄養を向上できる、とされています。

世界保健機関(WHO)により、微量栄養素による食品強化に関するガイドライン(原題「Guidelines on food fortification with micronutrients」)が公開されました。これは、主に栄養関連の公衆衛生プログラム管理者に実践的な指導を提供するための、公衆衛生の観点からの栄養に関するガイドラインです。管理者だけでなく、食品産業をはじめとする微量栄養素を管理するために働くすべての人たち、そして栄養強化方法を実行、監視、評価する立場の人たちにとっても役立つガイドラインです。

このガイドラインによれば、栄養強化食品は食品表示ラベルにその旨を記載する必要があります。

栄養強化食品は、1つ以上の天然物質が人工的に追加されたものです。元々の栄養素では量が非常に少なかったか、加工中になくなってしまったから追加されます。

こちらもお読みください:毎日の食事に加えよう!胡麻とその栄養価について

元の食品に含まれる微量栄養素よりも多くの微量栄養素を添加するのが一般的な方法です。たとえば、牛乳にはビタミンDが元々含まれていますが、量は限られています。そのため、加工中にビタミンDを強化します。小麦は、加工中にビタミンの大部分が失われるため、同様に強化されます。食品業界では、この慣行を頻繁に使用して、失われた栄養素を補います。

なぜ食品を強化する必要があるの?

栄養強化食品とは
栄養不足率を減らすのに役立つため、栄養強化は数十年の間一般的に行われています。これにより、何百万人もの人々の健康と生活の質が大幅に改善されました。

食品の微量栄養素含有量を増やす他の方法と比較したとき、栄養強化食品の主な利点は、食べる人が食習慣を変えることを必要としないことです。

こちらもお読みください:栄養満点!美味しいビビンバの作り方

栄養強化は微量栄養素の摂取量を増やすのに役立ち、いつもの食事を変更する必要はありません。これは、様々な人、特に限られた資源しかない地域に住んでいる人に利益をもたらします。

栄養強化食品の重要性の例

各国でのヨウ素欠乏率の減少は、栄養強化食品の最初の成功例です。ヨウ素は甲状腺ホルモンの形成に必要とされ、このホルモンには成長と代謝を調節する働きがあります。

ヨウ素欠乏症は、乳幼児の知的障害と先天性甲状腺機能亢進症、そして成人における甲状腺腫を引き起こすと言われます。ヨウ素は通常、魚、貝、海藻などの魚介類に含まれているため、海の近くに住んでいる人はめったにヨウ素欠乏症にはかかりません。

ヨウ素強化の最初のケースは、スイスと米国ミシガン州で行われました。

葉酸と神経管の欠陥

70年代の初めには、栄養と神経管欠損の発生率との潜在的な関連性はすでに明らかでした。神経管欠損とは、胚における脳、脊髄、脊椎の適切な発達に影響を与える一種の欠陥です。

70年代半ばには、葉酸と先天性欠損症との関係性が、最初の臨床研究の基盤となりました。研究者らにより、葉酸の補給が神経管欠損の発生を減らす効果的な方法であることが実証されました。

最後に、過剰な食物摂取を避けるために、栄養士による定期的な栄養強化食品の監督をおすすめします。

  • Allen, L. H., De Benoist, B., Dary, O., & Hurrell, R. (2017). Guías para la fortificación de alimentos con micronutrientes.
  • Smithells RW, Sheppard S, Schorah CJ. Vitamin deficiencies and neural tube defects. Arch Dis Child. 1976 Dec;51(12):944-50. PubMed PMID: 1015847; PubMed Central PMCID: PMC1546171.
  • Zimmermann MB. Research on iodine deficiency and goiter in the 19th and early  20th centuries. J Nutr. 2008 Nov;138(11):2060-3. PubMed PMID: 18936198.
  • Czeizel, A.E., et al., Prevention of neural-tube defects with periconceptional folic acid, methylfolate, or multivitamins? Ann Nutr Metab, 2011. 58(4): p. 263-71.