膣カンジダ症について学びましょう

05 12月, 2019
常在菌カンジダが過剰に増える原因は、様々なものがあります。今回は、性器カンジダ症について見ていきましょう。

性器カンジダ症について多くの人が知らないのは、真菌症の一種である常在菌カンジダ真菌によって引き起こされている、ということです。

この菌は通常、皮膚、口、胃腸管、膣などの身体のさまざまな部位に存在します。ただし、少量しか常在していません。菌の量が健全である場合、感染症は引き起こしません。

それにもかかわらず、さまざまな状況によってこのカンジダ菌が過剰に増えることがあります。その結果、外陰部または膣部に真菌が増えた女性は、性器カンジダ症にかかることがあります。

性器カンジダ症について

膣カンジダ症

女性の75%が1度は性器カンジダ症を発症すると推定されています。適切に処置しないでおくと、生活の質に悪影響を与える可能性があります。

女性の20〜50%が、膣内にカンジダ菌を持っていますが、常に感染しているというわけではありません。

膣の状態が正常な場合、カンジダの症状は見られないことがほとんどです。これは、膣が酸性に保たれており、免疫系、そしてバランスの取れた膣フローラの存在のおかげです。これらが正常に機能しているので、真菌が過剰に繁殖するのを防いでいるのです。

ただし、菌が過剰に増えると、膣フローラのバランスが崩れ、カンジダ症を引き起こす可能性があります。

カンジダ症は、75%の女性が人生で1度は経験する、とご存知ですか?

また、カンジダにかかる女性の5%が、再発を経験し、年に4回以上かかることがあります。間違いなく、これは生活の質に大きく影響します。

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膣カンジダ症のリスク因子

カンジダ症のリスク因子には次のものがあります。

  • 糖尿病、または不健康な血糖値
  • 抗生物質を使った治療を最近した場合。抗生物質は細菌を殺しますが、真菌は殺さないため、膣フローラのバランスが崩れます。
  • ホルモンの変化
  • 病気または治療による免疫の低下

一方で、ピッタリときつい服を着たり、必要以上に長い間濡れたままの水着を着たままでいるのもリスクの一例です。

また、特定の衛生製品は膣の酸性度を乱す可能性があるため、気をつけましょう。例えば、特定の石鹸、膣洗浄液などです。

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症状

カンジダ症は、膣分泌物の変化、不快感、かゆみ、焦熱感などの症状を引き起こす可能性があります。これらの兆候は、膣の内側と外側の両方に影響を及ぼすことがあります。

多くの場合、排尿時の痛みや不快感で、性交時の痛みも見られます。また、外陰部の腫れや発赤、塊状で白っぽいおりものなど、他の症状が現れることもあります。

膣カンジダ症を特定する方法

膣カンジダ症

膣カンジダ症の症状は、性器の他の感染症の症状と似ていることがあります。しかし、おりものの質感と匂いによってカンジダかどうか判断できる場合があります。

他の膣感染症は女性に比較的よく見られる症状で、それぞれおりものの質感と匂いによって区別することができます。これらの感染には次のものがあります。

細菌性膣炎

この膣炎は、ガードネレラ属、プレボテーラ属、バクテロイデス属などの細菌種による膣フローラの変化によって引き起こされます。

細菌性膣炎は妊娠中だけでなく、子宮内避妊器具(IUD)や膣洗浄を使用する女性、またはストレスやホルモン変化に苦しむ女性にもよく見られます。

細菌性膣炎は、多くの場合、魚のような強力な異臭と白または灰色がかったおりものが特徴的です。

トリコモナス症

この感染は膣トリコモナスにが原因で起こる性感染症(STI)です。症状として最も一般的に見られるのは、強い悪臭を伴うおりものです。このおりものは、泡状で、透明、白、黄色、または緑がかった色をしていることがあります。

膣カンジダ症の治療

治療方法としては、局所治療と経口薬の両方があります。局所治療は、2%クロトリマゾールを含む膣クリームを塗布するか、100〜500mgのクロトリマゾール膣坐剤を挿入することです。

また、プロバイオティクスでできた薬が、膣カンジダ症の治療および予防に役立ちます。これらの抗生物質は膣挿入型または経口型で使用できます。

さらに、飲んで摂取できる抗真菌薬もあります。最も一般的なものはフルコナゾールとイトラコナゾールです。しかし、これらの薬には、吐き気、嘔吐、下痢などの副作用が伴います。また、肝機能に影響を与える可能性もあります。

衛生状態と予防について

性器カンジダ染を防ぐために、下記の対策を講じることができます。

  • 抗生物質を服用するときはプロバイオティクスを服用する。
  • デリケートゾーンの衛生状態を維持する。湿気を避け、その部分をよく乾かしてください。
  • トイレでは、常に前から後ろに向かって拭く。
  • 生理用ナプキンとタンポンは頻繁に交換する。カンジダに感染している場合は、タンポンを使用しない。
  • 綿の下着を着用する。

現在、膣カンジダ症の治療中なら、性交中は特に注意して予防措置を講じましょう。パートナーも感染症の治療を受けることをお勧めします。

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