ビタミン欠乏症について知ろう

6月 11, 2020
ビタミン欠乏症とは、体が正しく機能する上で欠かせない数々のビタミンが足りていないことです。ビタミン欠乏症はどうして起こるのでしょうか? そしてどんな影響があるのでしょうか? 詳しくは今日の記事で学びましょう!

ビタミン欠乏症とは、体内にビタミンが完全に欠如している状態です。これはとても稀な状態ですが、ビタミンD欠乏症はもっと一般的です。私たちの体にはビタミンが欠かせません。ですが、全ての食物群を含むバランスの取れた食事をしていないと、簡単にビタミン欠乏症になってしまいます。

ビタミン欠乏症の原因

私たちが摂取しなくてはいけないタンパク質や炭水化物の量と比べれば、必要とするビタミンの量は少量です。それでも十分にビタミンを摂取できていない人は多くいます。

お皿とグリーンピース

制限された食生活を送っていると、ビタミン欠乏症に繋がることがあります。制限のある食生活では、推奨されているビタミン量の最少量を摂取することも難しくなります。この制限された食生活とは、ダイエット食だけではありません。例えば、干ばつや戦争、避難状態などの外部の食糧事情も関係します。

また、専門家の観察なしで自己流に行う厳しい制限食も含まれるでしょう。日常的に行う不適切な食習慣も原因となり得るでしょう。

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必要量の増加

例えば、母乳育児をしている時、激しすぎるエクササイズや体を使う仕事をしている時、成長期などビタミンの必要量が増加します。この場合は、これまでと同じような摂取量では足りないことになるでしょう。

ビタミンの喪失量が増える

ビタミンの喪失が長期的に続くと問題になることがあります。セリアック病、腸過敏性症候群、食品不耐症など、慢性の下痢を引き起こす病気を抱えている人にはよくあることです。

喫煙

アメリカンジャーナル・オブ・パブリックヘルスに載せられた研究では、喫煙習慣がビタミンCを破壊すると指摘しています。タバコを吸っている人は、意識してビタミンCを摂取しましょう。

アルコール依存症

インターナショナルジャーナル・フォー・ビタミン・アンド・ニュートリションリサーチによると、慢性のアルコール依存症を抱える人の多くは、栄養不足です。これには2つの理由があります。まず1つめは、栄養のあるものを食べておらず、単に必須栄養素が足りていないことです。2つめは、アルコールが正しい消化やビタミンの吸収を妨げるからです。

ビタミン

ビタミンは、命と健康のために必要な体の生化学的活動のほとんどすべてが機能するのに関わり、そしてそうした活動を刺激します。だからビタミンは重要なのです!

13種類ある必須ビタミンは、2つのグループに分けることができます。

  • 水溶性ビタミン:すぐに排泄されるため、毎日摂取することが必要です。
  • 脂溶性ビタミン:数週間〜数ヶ月間、体内に残しておくことができます。

では、どのようなものが水溶性、どのようなものが脂溶性なのかを詳しく見ていきましょう。また、欠乏するとどのようなことが起こり得るのかも知りましょう。

水溶性ビタミンの欠乏症

ビタミンC

  • ビタミンC(アスコルビン酸)が足りないと、口や皮膚、髪に影響を与えるでしょう。また、ビタミンC欠乏症から壊血病になることもあります。
  • ビタミンB1(チアミン)欠乏症は、様々な健康トラブルを引き起こす場合があります。その中には、神経疾患、心疾患、精神疾患なども含まれます。また、ウェルニッケ脳症やコルサコフ症は、チアミン欠乏症からくる深刻な症候群の代表です。
  • ビタミンB2(リボフラビン)の欠乏は、特に口や目の粘液を変化させてしまいます。舌のむくみ、ドライアイ、涙が止まらないなどの症状が起こるかもしれません。
  • ビタミンB3(ナイアシン)の欠乏は、胃腸や皮膚の疾患、認知障害に関係する可能性があります。また、ペラグラと呼ばれる疾患もナイアシンの欠乏が原因です。
  • ビタミンB5(パントテニック)の欠乏からは、皮膚疾患や消化器系疾患、神経疾患が引き起こされるかもしれません。
  • ビタミンB6(ピリドキシン)が欠乏すると、貧血や神経系の問題、消化器系の問題が起こるかもしれません。
  • ビタミンB9(葉酸)の欠乏は、巨赤芽球性貧血など様々な問題を引き起こす恐れがあります。また、胎児の正常な発達には欠かすことができないビタミンです。
  • ビタミンB8(ビオチン)の欠乏からは、痙攣、脱毛症、皮膚炎、精神運動の遅延などが起こり得ます
  • ビタミンB12(コバラミン)が欠乏すると、悪性貧血や神経筋、血液の問題が起こるかもしれないでしょう。

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脂溶性ビタミンの欠乏症

  • ビタミンAは視力に重要な役割を果たします。そのため、ビタミンAの欠乏は夜行性失明に繋がることがあります。また、免疫系が弱まってしまうかもしれません。
  • ビタミンDは骨の健康に重要な役割を果たし、骨折などのリスクを減らしてくれます。ビタミンD欠乏症は、最もよくあるビタミン欠乏症です。
  • ビタミンKの欠乏は、新生児の出血性疾患や成人の出血に繋がるかもしれません。
  • ビタミンE欠乏症は、溶血性貧血や神経学的欠損を引き起こすかもしれません。

いずれかのビタミン欠乏症かもしれないと思ったら、すぐに医師の診察を受けましょう。ビタミン欠乏症を改善するには、健康的でバランスの取れた食事を毎日の生活に取り入れることが大切です。全ての食物群から満遍なく食べましょう。食事から十分な量のビタミンを摂取できない場合は、サプリメントで補うことも考慮しましょう。

食事の内容やサプリメントを摂取すべきかなどは、専門医に相談することをお勧めします。

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