ビタミンK不足を示す4つのサイン
仕事をしている時に急に鼻血が出ることはないですか?
休日に出かけようとした時に不自然に鼻血が出たなど、明確な理由も無い出血を経験しているなら、それはビタミンKが不足しているのが原因かもしれません。
ビタミンKは他のビタミンより耳にする頻度が少ない名前 かもしれませんが、他のビタミンと同様に必要不可欠な栄養素です。
今回はビタミンK不足に伴う症状やその情報について紹介していきたいと思います。
ビタミンKの役割
アセノクマロール(シントロン)を服用している人はビタミンKのことをよく知っていると思います。
この薬は血をしっかり凝固させる働きをします。
これは血液が濃くなりすぎることを防ぐ目的を持っている為、服用している人はビタミンKの摂取量に制限があるのです。
もし血液の凝固が上手くいかないと歯科医に訪れた際、制御の出来ない予期せぬ出血を招いてしまうかもしれません。
最悪のケースでは脳卒中に繋がる恐れがあります。
このような症状を防ぐためには、あなたの食生活に十分なビタミンKの摂取量を取り入れることが必要となります。
ビタミンKは様々な食品に含まれており、緑色の食品に入っているという傾向があるので、それを頭に入れて食事をすることで簡単にビタミンKを摂取することが出来るでしょう。
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ビタミンK不足に関連した症状
体に必要なビタミンKを十分摂取することが出来ないと以下のような症状を引き起こしてしまいます。
1.出血
上記でも述べたように、血液の凝固が緩くなると出血しやすくなります。
例えば、料理中に手を切ってしまった場合、血が止まらないと深刻な状況を引き起こす可能性があります。
歯科医、または軽い外科手術を受ける時などはビタミンKに注意しておきましょう。
もし、何も気にせずにビタミンKが不足したままだと厄介な問題を抱えてしまう恐れがあるのです。
また、重度、または軽度の内出血の原因にもなってしまうので覚えておいてください。
どのようなケースでも、このような症状はいずれ深刻な問題となり、長期的にあなたの健康や命を危険にさらすことがあるのでしっかり頭に入れておいてください。
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2.青あざ
青あざは出血によって血液が蓄積したことによって起こるので、あざは出血を示す最も軽いサインと言えるでしょう。しかし、頻繁にあざが出るようならそれはビタミンK不足を示しているのかもしれません。
軽い打撲であざを訴える人もいますが、打撲など、特にあざになるような原因が思い当たらないのに青あざが出現して病院に行く人もいます。
このように特定の原因が無くあざが出現した場合は血液検査を受けてビタミンKのレベルを調べてみてください。
ビタミンKの欠乏症を治療することであなたの体の状態やそれに関連した症状に素早く対処することが出来ます。
3.紫斑病
紫斑病は、血液の蓄積によって体の一部に紫色、または赤色の斑点が浮かび上がる症状です。あざとは違い、この斑点は消えないのです。また、足は血液循環において重要な部分なので、紫斑病は足首などに出現することが多いです。
既に浮かび上がった斑点を取り除くのは難しいかもしれませんが、ビタミンKを摂取することでその広がりを止めることが出来ます。
しかし、この病気は悪化する時や改善する時の判断が難しいのでしっかり注意する必要があります。
4.関節が過度に石灰化する
ビタミンKはビタミンDを正しい場所へ導くガイドのような役割も持っています。その為、ビタミンKが不足してしまうとビタミンDが関節や軟骨などの間違った場所に行ってしまうのです。
間違った場所へ行くと、関節や軟骨にカルシウムが余分に蓄積され、体を動かすのが難しくなるのです。
また、本来必要な場所にカルシウムが届いていないので他の体の部位が弱くなってしまいます。
もしビタミンKが深刻に不足していると、鋭い痛みや骨の弱体化を経験する恐れがあります。
まとめ
今回紹介した症状に注意を払ってみましょう。
その症状の大半が深刻なものではありませんが、あなたの健康をおびやかしているサインとして知っておくと良いでしょう。
症状に気付いた時は、すぐに病院へ行ってビタミンKのレベルをチェックするようにしてください。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
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