愛する人は/失っても心の中に生き続ける
愛する人は、たとえ失ってもあなたの心の中に生き続けます。心の中の、大切な思い出がしまってある部分に、永遠に残るのです。
愛する人を亡くしたという事実を受け入れることは誰にとっても辛く、難しいことですし、予期すらしなかった事柄を切り抜けることを余儀なくされるでしょう。
今日は、愛する人を失った時の過程について見ていきましょう。
さよならを言うことを学ぶ
あなたは一体どのようにして、自分のそばにいた人にさよならを告げますか? 死は理由もなく突然にやってきます。
死は時として、「十分な年月」を生きていない、夢や希望に溢れた若い人にも訪れることがあります。
死によって誰かを失わなくてはいけないなら、少なくともさよなら位は言う時間があってもいいのではないでしょうか。駅のホームで愛する人を抱きしめ、別れを告げるように。伝えられなかった言葉が後々の後悔や悲しみの原因となってしまうケースが多いのです。
人生は、駅でお別れを言うのとは違います。まずは、命あるものには必ず死が訪れるのだということを受け入れ、理解する必要があります。私たちは、この地球上にほんの限られた時間、生きているだけなのです。だからこそ、私たちは1日1日を大切に、精一杯生きる必要があるのです。
言えなかったこと、伝えられなかった思いはなかったか考えながら、毎晩眠りにつきましょう。怒りやイライラした気持ちがあると、よく眠れなくなりますので、そのようなネガティブな気持ちは忘れましょう。誰かに「愛している」と伝えましたか?
家族と幸せを分け合い、一瞬一瞬を慈しみながら、共に大切な時間を分け合いましょう。
では実際に、愛する人を失った時にどうすれば良いかについて考えていきましょう。
嘆き悲しむ
愛する人を失った時、まずは誰でも嘆き悲しむでしょう。離婚や別れ、死などどのような形の喪失であれ、嘆き悲しむ過程がまずあります。
喪失と向き合うことは、感情を維持するのに必要なのです。自分の感情を「閉じ込め」、即座にいつもの生活に戻ろうとする人は、いずれ感情のトラブルに悩むこととなります。
それでは、嘆きや悲しみの段階について見ていきましょう。
1. 否定
パートナーや愛する人を失った時、どのようにしてその事実を受け入れれば良いのでしょうか? 自分の母親、兄弟、親友ともう二度と会えないという事実をどのように受け止めれば良いのでしょうか? 嘆き悲しむことは、大変複雑な過程で、愛した人を失ったことによる衝撃からきています。この衝撃を本質から完全に理解することは不可能です。
2. 怒り、もしくは無関心
全ての人が同じようなリアクションをするわけではありません。怒りをあらわにする人もいますし、怒りを自分自身の内側に隠してしまう人もいます。神様や世の中への憎しみを表す人もいるでしょう。また、感情をシャットアウトし、泣くことや悲しむこと、「それについて話すこと」すらしない人もいるのです。
3. 交渉
次は起こってしまった現実を受け入れる段階です。事故や病気…不条理な出来事が起こると、やり場のない怒りを感じることでしょう。それについて誰かに話しても良いのです。どのようにして毎日を過ごせばいいのか考え、愛する人がもうあなたのそばにはいないという事実を受け入れるのです。
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4. 痛み
心の痛みは何度となく現れます。必要なだけ自分自身の気持ちを表現し、感情を解き放たなくてはいけません。泣いてはいけない、などという人の意見は聞く必要ありません。なぜなら、泣くことは感情を発散するとても健康的な方法だからです。
5. 受け入れる
信じられないかもしれませんが、やがて、現実を受け入れる時期がきます。人生はもう二度と同じようにはならないと感じる一方で、愛する人を失ったという事実やその喪失感を受け入れる時が来るでしょう。愛する人を心に残したまま、人生を進み続けるのです。
あなたが愛した人は、永遠にあなたの記憶の中に生き続けるということを忘れないでください。その人はきっと、あなたが再び心を開き、笑える日が来ることを楽しみにしているはずなのです。
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良い思い出を大切にし、自分自身が強くあり続けるためには
- 嘆き悲しむ期間が6ヶ月以上続き、いまだに悲しみから抜け出せないと感じたり、元どおりの日々の生活ができないと感じるのなら、専門家の力を借りましょう。専門家に相談することはとても大切です。
- 日々の生活、家族、友達があなたを支えてくれることでしょう。徐々に胸の痛みは小さくなっていきます。そのことに対して、罪の意識を感じる必要はありません。
失った愛する人は永遠にあなたの心の中に生き続けます。あなたの一部、あなたという人間の精神の一部になるのです。再び笑える日が来た時、申し訳なく思う必要はありません。あなたが失った愛する人はその笑顔の裏側にちゃんといて、あなたが再び幸せを見つけるのを応援してくれるからです。
- 病気、事故、離婚などの記憶をある一定の期間を過ぎて引きずっていてはいけません。失った愛する人との良い思い出について考える努力をするのです。あなたが分け合った愛、心からの言葉、楽しかった気持ちなどを思い出しましょう。
- 人生は旅です。過去に起こった出来事は、今のあなたを作り出しています。あなたが愛した人はあなたの一部となり、これから先もずっと一緒なのです。希望を持ってもう一度あなた自身の人生を歩むことを考えてください。あなたが過去に感じた愛は、今のあなた自身を作り出したのですから…
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