恋愛関係の危険信号に気づく方法
誰かと付き合い始めるとき、誰もが必然的に相手 を分析して、相性がいいかどうか、どういったところが気が合うのかを評価しようとします。相手の長所と短所、好み、興味、そして理想を自分が期待する姿と比較するのは覚えがあることではないでしょうか。実際のところ、冷静に考えることで危険信号を特定できるため、大失敗しないためには不可欠な行為です。
「危険信号(red flag)」という用語は、最近、英語圏のソーシャルネットワーク、特に若者の間でよく使われています。しかし、最近急に生まれた考えではなく、若者以外も常に注意を払って来たであろう考えなのです。いい恋愛をしたいのであれば、絶対に外せない側面というのがあり、それがこの危険信号で特定したいものです。
危険信号とは?
危険信号を英語で書くとred flag、「赤旗」という意味でもあります。恋愛関係において言えば、相手が有害であったり、価値観が合わない 可能性がある場合のことを指しています。
一口に危険信号と言ってもさまざまなものがあり、中には一般的によく見られ 、あらゆるタイプの関係に影響を及ぼすものもあります。たとえば、敬意の欠如、身体的または言葉による暴力、支配欲、感情の否定などです。
その他にも、お互いが恋愛関係に望むものの違いも考えなければいけません。共通の将来像や理想、ライフスタイルが合っているか、など。たとえば、片方が子供が欲しいと思っているのに、もう片方は子供を望んでいない場合です。
結局は、どんな関係の始まりでも常に、両者が譲歩を強いられます。しかし、個人の価値観に直結するため、どうしても譲歩できない点もあることでしょう。
譲歩できないものが、つまり危険信号が指し示すものです。
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早いうちに危険信号に気づくのが重要なのはなぜ?
ほんの数ヶ月で誰かを深く知ることは不可能です。でも、将来の揉め事を避けるために、重要なポイントを早期に明確にすることが不可欠です。
誰しも、最初は良い顔を見せようとするので、価値観の違いが明らかになるのは、ある程度関係がすでに進んでいる状態であることもしばしば。恋に落ちるプロセスそのものが、危険信号に盲目にさせる可能性があります。
それでも、可能な限り早期に特定するのが大切な理由は下記の通りたくさんあります。
- 後で相手に変わってもらおうとするよりも、最初からお互いに合った人を選ぶ方がはるかに楽で、害も少なくなります。早い段階で危険信号を特定できなかったり、無視してしまうと、喧嘩ばかりの日々になってしまうかもしれず、小さな問題もエスカレートする可能性があるのです。
- 早く問題を特定しなければ、 不満、不幸、欲求不満はほぼ確実に起こります。自分の時間を無礼で支配的な人、または単に気が合わない人と共有することは、苦しみでしかありません。感情的な傷は思っているより深刻なものです。
- 遅かれ早かれ、自分の心の幸福を守るために別れることになるはずです。しかし、特に子供が関わっている場合、例え別れたくても、何年にもわたって一緒に暮らし、関係を構築し、思い出を共有した後は、別れるのが難しくなります。なので、最初から一緒にならないのが最善である相手なら、その事実を受け入れることが望ましいのです。
- 何かが欠如していたり、痛みを伴う人間関係は、中々癒えない心理的および感情的な傷を生み出す可能性があります。暴力、浮気や不倫、あるいは無関心でさえ、自尊心に深刻なダメージを与える可能性があり、将来の他の人との人間関係を制限するだけでなく、回復するのに多大な労力と時間を必要とします。
恋愛関係の危険信号を認識する方法
早期に危険信号を特定するのは簡単ではないかもしれません。したがって、危険信号を認識するため、気をつけて欲しい例をいくつかご紹介します。
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自分らしくいられないと感じる
相手に会ってから、相手に合わせるために自分の趣味、興味、情熱を捨ててしまった。 自分の理想を変えるか、自分にとって重要なことをあきらめなければならなかった。
要するに、相手と調和するために自分自身を偽ることを余儀なくされていると感じるときです。
社会的に孤立している
自分の家族、友人、知人と時間を過ごすのをやめた。パートナーのためにだけ時間を使うようになった。自発的に行っているように感じるかもしれませんが、それはおそらく気がつかないうちに心理的に操作されている可能性が高いです。
他の人と社交的な生活をすることでパートナーが不機嫌になったり、無関心な態度を取るのが怖くて、社会から自分を隔離するかもしれません。そんな時は要注意です。
自分の気持ちが蔑ろにされているように感じる
自分の感情は常に尊重されるべきで、好きなように感じ、表現し、パートナーから共感を得る権利があることを忘れないでください。不快感や意見の不一致を正直に話したとき、パートナーから「大袈裟すぎる」「変なことを言っている」などと非難された場合、重大な危険信号に直面しています。
それほど明確に目に見えない場合でも、関係性に不満を感じる場合は、注意を払う必要があります。何が悪いのかを分析することは、自分自身を大切にするための最初のステップです。
恋愛関係について周りに嘘をついている
あなたのことを大切に思う家族や知人は、あなたのことを深く知っていて、愛しているからこそ、何かがおかしいと感じたら、遠慮なく言ってくるはずです。
そんな周りから批判されたり、パートナーと別れるように促されることを恐れて、関係について何かを隠す必要がある場合は、その危険信号を見逃さないでください。
将来にワクワクせず、恐れを抱いている
最後に、最も重要な危険信号の1つは、パートナーとの将来を恐怖したり、悲しんだり、絶望したりすることです。誰かと一緒に人生を創造することは、穏やかさを生み出すはずです。そんな気持ちでいることができれば、自分がいるべき場所にいると実感できるはずです。
未来を考えた時に嫌な気持ちになるなら、何かがおかしいことは明らかです。
危険信号は関係を切り上げる助けになる
危険信号に気づいたとき、つい修正しようとするかもしれません。問題はそれほど大きくない、きっと将来何かが変わるはず、自分が求めすぎている、などと考えるかもしれません。そうやって、耐えられなくなるまで関係を続けてしまうのです。
しかし、譲れない側面で相性が合わない人とカップルでいることは、遅かれ早かれ不幸につながるので、最善の決定はいち早くその関係性を終わらせることです。
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