驚くべきヨモギの効能
ヨモギは消化作用や抗炎症作用、調整作用など数多くの作用で群を抜く薬草です。あまり美味ではありませんが、ヨモギの健康面における効能は数知れません。
この記事を読んで、ヨモギの治癒成分を知り尽くしましょう!
ヨモギとは
ヨモギは学名をアルテミシア・アブシンチウム(Artemisia absinthium)と言います。また、イエルバ・サンタやアルテミシアという名でも知られています。ヨーロッパやアジア、北アフリカの温帯地域が原産です。
日本以外にもこの植物が馴染み深い国は他にもあり、スイスなどではアブサンという高アルコール度のお酒を作るのに使ったりします。19世紀末にフランスの芸術家達が愛飲するようになって人気を博しました。
ヨモギはキク科に属し、古代から薬用効果があることで知られています。
実は、ベラドンナ(オオカミナスビ)による中毒も場合によってはヨモギ茶で治すことが可能です。
こちらの記事もご参考に:肝臓を浄化してくれる薬草たち
ヨモギの効能
消化作用
消化作用において、ヨモギは主に2つのはたらきをします。
- まず、多くの異常を緩和します。例えば、痛み、腹部膨満、下痢、嘔吐などです。ただし、胸やけや裂肛ヘルニアの治療にはお薦めできません。
- また、消化器系を浄化する役割もあります。なので、食欲を刺激し、胃液の分泌を増やします。食欲がない人や消化が遅い人には良い薬効です。また、病後の回復期を過ぎてから使うのにも最適です。
肝臓
肝臓の機能が弱っていると、脂肪の処理が困難になったり、疲れや目の異常、抜け毛、目じりのシワなどといった症状が表れます。
- ヨモギは肝臓のうっ血を除去して肝機能を刺激するだけでなく、胆嚢の機能も刺激します。
- 一般的に、ボルドやアーティチョークといった苦い薬草は肝臓の機能を刺激します。
浄化作用
肝臓は血液を浄化し毒素を除去する臓器であるため、ヨモギの肝臓薬としての成分が体をデトックスするのに効きます。
なので、ヨモギ茶を3か月から6か月毎に飲むことをお薦めします。
腸内寄生虫の駆除
ヨモギの薬効には、実に様々な寄生虫を駆除する力があります。寄生虫に寄生されている人は普通に多いのですが、自分が寄生されていることを知らない人も多いです。
- そのため、年に1度はヨモギで浄化すると良いでしょう。家でペットを飼っている人はなおさらです。
媚薬効果
ヨモギには男女問わず性欲を強める催淫成分が含まれています。
月経異常
ヨモギは生理周期が不定期で悩んでいる女性や他の月経異常で悩んでいる女性によく効く薬草です。
生理の周期を整える力があるだけでなく、無月経の人には月経が起こるようにしてくれる力もあります。
痛み止め
ヨモギを外用すると、腹痛や関節痛、歯痛を和らげることができます。
使い方
一番簡単で安くつき、効力があるのはヨモギをお茶にして飲む方法ですが、これは短期間治療の場合のみです。
- 一時的な痛みであれば、ヨモギを抽出したお茶を1日2回飲むといいでしょう。
- 慢性的な痛みの場合やデトックスをしたい場合は、ヨモギを抽出したお茶を1週間の間、毎日1日2回飲んだ後、1週間は飲まずに休み、その後また6日間の間飲むとよいでしょう。
そうすることで、肝臓の機能が促進され、腸内の寄生虫を退治することができます。
- 外用薬として塗る場合は、ヨモギ茶にタオルを浸し、それを腹部にあてて、消化不良や腹痛を和らげましょう。これは子供にも効く方法です。
苦い薬草を抽出してお茶を作る際は何でもそうですが、ヨモギも決して煮たり沸かしたリしてはいけません。お湯に入れてお茶を出すだけにしましょう。
禁忌事項
- 薬草は過剰に摂取したり、十分な知識なく摂取すると有害となるため、必ず医師や自然療法医と相談してから使うことをお薦めします。
- 妊娠中の人や胃潰瘍の人はヨモギを摂取しないで下さい。
- また、ヨモギを乱用してはいけません。上記に記載の容量だけを摂取するようにして下さい。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Lachenmeier, D. W. (2010). Wormwood (Artemisia absinthium L.)-A curious plant with both neurotoxic and neuroprotective properties? Journal of Ethnopharmacology. https://doi.org/10.1016/j.jep.2010.05.062
- Krishna, S., Bustamante, L., Haynes, R. K., & Staines, H. M. (2008). Artemisinins: their growing importance in medicine. Trends in Pharmacological Sciences. https://doi.org/10.1016/j.tips.2008.07.004
- Patocka, J., & Plucar, B. (2003). Pharmacology and toxicology of absinthe. Journal of Applied Biomedicine.
- Alvarez, L., & Quispe, A. (2010). Efecto Antiparasitario de la Infusion de Ajenjo (Artemisia absinthium L.) en Niños de Edad Escolar. Ucebol.