脇の下のしこりについて

脇の下のしこりを予防するためには、制汗作用のあるデオドラントの使用を止めることをおすすめします。使用する場合は、皮膚呼吸を可能にするために、デオドラントを夜必ず洗い流してください。
脇の下のしこりについて

最後の更新: 29 10月, 2018

脇の下のしこりはよく見られる症状で、過度に心配すべきものではありませんが、深刻な病気の症状である場合も稀にあります。この記事で、しこりの原因と、対処法について見ていきましょう。

脇の下のしこりの原因

脇の下のしこりについて

脇の下のしこりのほとんどは、深刻な問題ではありません。しこりを見つけても、せつ腫症(毛包炎)である場合が多いため、過剰に怖がらないようにしましょう。以下で、せつ腫症について説明します。

せつ腫症:最も一般的な原因

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脇の下にできるしこりの、最も一般的な原因は毛包炎で、これが一度にたくさんできたり、次々と出る症状をせつ腫症と言います。痛みがあるため、この症状が現れたときは怖く感じるかもしれません。汗腺に毛が食い込んで炎症を起こすことが主な原因です。汗が排出されずに毛包に溜まると、細菌は急速に繁殖し、結果として腫れてしまうことがあります。

毛包炎は、たとえ無害であっても不快なものです。自然に消える場合もありますが、嚢胞となり、治療が必要な場合もあります。医師はたいていの場合、ブドウ球菌への感染に抵抗するための抗生物質を処方しますが、それでも治癒しない場合は、しこりを取り除く処置をする必要があります。

残念なことに、しこりができやすい体質の人もいますし、一度しこりができてしまったら、同じ症状がまた現れやすくなってしまいます。予防のためには、しこりをできにくくする、抗菌作用のあるクリームもありますが、最も効果的な解決策は、脱毛やシェービングの際に細心の注意を払うことです。特にシェービングの際は、毛が毛穴に埋もれやすいため、雑菌に感染するリスクがあります。シェービングの前には脇の下をよく洗い、毛穴を開かせるために角質ケアをしましょう。また、脇の下の敏感な肌にダメージを与えるような、刺激の強いデオドラントは使わないようにしましょう。

こちらの記事もご参考に:毛包炎に効果的な5つの自然療法

2番目に多い原因:リンパ節の腫れ

脇の下のしこりについて

この症状はリンパ節炎として知られています。脇の下には多くのリンパ管がありますが、リンパ節には細菌などを除去するフィルターとしての役割があり、体を感染症から守ります。

しかし、免疫機能が弱まっている場合や、細菌やウイルスに感染した場合、リンパ腺が炎症を起こして腫れることがあり、これが脇の下のしこりとなります。リンパ節が腫れていることに気付いたら、炎症の原因と、感染の有無を調べるために病院で検査を受け、適切な治療を受けてください。

3番目の原因:リンパ腫

脇の下にしこりを見つけた場合、リンパ腫が原因で、リンパ節に炎症を起こしている可能性もあります。この場合のリンパ腫は、ホジキンリンパ腫、または非ホジキンリンパ腫で、そのどちらもガンの変種です。ステージⅠの5年生存率は、ホジキンリンパ腫が90%、非ホジキンリンパ腫が70~90%です。どちらのリンパ腫もBリンパ球(B細胞)と呼ばれる白血球から生じます。

この種類のガンは複数回に渡る化学療法を必要としますが、回数や、治癒するまでの期間の長さはもちろん人それぞれ異なります。現代のガン治療は大きく進歩していますので、希望を捨てず、努力と勇気、家族や友人の支えによって回復することは十分に可能です。

せつ腫症とリンパ腫を判別するために

まず、ストレスで参ってしまわないように、心を冷静に保ちましょう。脇の下にしこりを見つけたときはいつでも、できる限り早く医師に相談するのが最善の方法です。

リンパ腫はたいていの場合、微熱睡眠障害、寝汗、体重の減少などを伴います。国立がん研究センターによると、通常は痛みのないしこりとしてあわられ、数週から数ヶ月かけあわられ、数週から数カ月かけ持続的に増大して病状が進むと、このしこりや腫れは全身に広がり、従って全身的な症状が見られるようになります。全身的な症状としては、先に述べたように、発熱、体重の減少、投函を伴うことがあり、これらの症状を「B症状」といいます。 リンパ腫があっても、これらの症状が現れないこともあるため、自己判断をせず、まず病院を受診してください。


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