別れたりよりを戻したりを繰り返すカップルが辛い理由
多くのカップルが、別れたり、またやり直したりを繰り返します。二人の関係を終わらせる、そしてまた始めることを何度も繰り返してしまうのです。一歩引いてみれば、そのようなカップルには始まりと別れを繰り返すだけでは解決できない問題があるということは明らかです。
このような関係は、付き合いが長く一緒にいるのが当たり前になっている、片方がまたはお互いが精神的に依存し合っている場合に起こります。
このような関係に陥っているカップルは、きっぱりと別れるのが非常に難しくなります。そして、もう一回やり直してみようと言う気持ちになります。ただし、こうなってしまうと二人の関係のさらなる悪化と最終的な別れは避けられません。
お互いの気持ちを傷つける
生きていく上で、私たちは様々なタイプの辛さや悲しみを経験します。愛する人を失う、パートナーとの別れ、失業・・・
精神的な辛さは、きちんと対処をしないと鬱病になってしまうこともあります。恋人と別れたりやり直したりを繰り返しているカップルは、お互いの気持ちを傷つけることに、ある意味慣れてしまっています。このままでは、必要な最後のステップをきちんと踏むことができません。
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精神的な辛さや痛みを表す段階と、人がそれぞれの段階でどのように行動するのかを見てみましょう。
・否定:自分たちの関係がうまく行っていないと言う事実を否定します。彼らは現実から目を背け、何も問題がないかのように振る舞います。この状態がどんどん深くなっていくと次の段階に移ります。
・怒り:この段階では、カップルはお互いの関係がうまくいかない原因や問題に関して、相手が悪くて責任があると思い込み、相手を攻め立てます。お互いのネガティブな部分のみを考え、怒りを通してしか相手のことをみることができません。
・悲しみ:非常に強烈な怒りという感情が去ったあとで訪れるのが悲しみです。とても深く麻痺した悲しみという感情がカップルに幸せだった時や一緒に過ごした時の懐かしさを思い起こさせます。
・話し合い:カップルはやり直すために話し合います。このサイクルを繰り返しているカップルは大抵またやり直します。悲しみが、二人の関係がどれほど大切なものであったかを思い起こさせて、またやり直すことを後押しします。こうしてカップルは二人の関係を終わらせることができません。
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最後のステージは、受け入れることです。二人の関係がうまくいかなかったという事実を受け入れ、新しくやり直すことは、新しい失敗になりうるということを受け入れます。
しかし、別れてはよりを戻すを繰り返すカップルは、二人の関係が終わったということを受け入れたくありません。
これが、話し合いの段階でカップルがもう一度やり直すことを決める理由です。彼らはお互いに「自分が変わればいい」という前提でやり直すことを決心するのかもしれません。
別れたり付き合ったりを繰り返すカップルが抱える恐れ
安定しない関係の二人は、痛みの最後のステージに到達することができず、新しい人生を始めるために関係を終わらせるということを恐れます。
恋人と6〜8年以上一緒に過ごしていると、たくさんのことを共に経験します。彼らはお互いに依存しあっているので、関係を終わらせたくないと思うのは自然なことです。
カップルが危機を迎えるのは普通のことですが、何度も何度も関係をやり直すことは普通ではありません。お互いをさらに傷つけることになります。
また、そういうカップルは問題の本質から目をそらしがちです。
お互い依存し合っていると、パートナーなしで生きるということがとても難しくなります。カップルがお互いに依存しあうことでこのようなジレンマが生まれます。
パートナーを手放すことはとても辛いことのように思えます。それを避けるために、実際にはそうではないとしても、もう一度真っさらな状態から二人の関係を新たにスタートすることができると感じるかもしれません。
一度上手くいかなかったら、次も上手くいかない
何がカップルの関係を何度も終わらせたり、やり直させたりするのでしょうか。根本的な問題にどう対処するのかがわからず、何度も何度も同じ壁にぶつかっているのです。
もし問題の本質が、お互いの性格や人生の目標が全く合わない(例えば、一人は海外に住みたいけれど、一人は自分の国に住みたい)というような場合は、解決策がありません。
お互いが変わることを約束したり、不可能なことを実現しようとすることは、あまり意味がありません。
一方で、問題が彼らの仕事や子供とそれに伴うストレスから発生している場合は、状況を改善する方法があります。
プロの助けを求めたり、カップルセラピーを受けることで問題を改善できるかもしれません。
別れとやり直しを繰り返すことは辛いこと
問題が何であるのかを見極めましょう。確実に上手くいかないチャレンジをしようとしている場合、またパートナーが全く別の方向を向いている場合は、私たちの人生にとってどうすることが最善であるか、考えなければなりません。
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