「失う」ということ

· 7月 14, 2016

人はその人生において様々なことを経験します。幸せもあれば、不安や絶望、そして悲しみもあるでしょう。私たちは何かを失うということを日々思いながら生きているわけではありませんが、そのときは必ず訪れます。大切な人の死を受け入れるのは本当に難しいことです。しかしその事実にきちんと向き合い、気持ちの整理をつけることが大切になります。

一言に「失う」といっても様々なことがあるでしょう。学校が変わったり、両親の離婚、職を失うこともあれば、愛する人との別れもあります。おそらく一番つらいのは大切な人を亡くすことでしょう。身近で大切な人を亡くしたときに経験する深い悲しみにも、様々な段階があります。

  • 否定:死を信じたり受け入れることができない時期
  • 怒り:死に対して、また亡くした人の思い出に対して怒りの感情を抱く時期
  • 努力:死を受け入れまた理解し始め、少しずつ前を向こうと努力する時期
  • 悲しみ:死が永遠の別れであることを理解する時期。この時期がもっともつらい時期だと言えるでしょう。
  • 落ち込み:もっとも時間をかけるべき時期で、またもっとも乗り越えるのが困難な時期とも言えます。体調に支障をきたすようであればカウンセリングを受けるのも一つの手です。
  • 受け入れ:気分が落ち込んでいる時期を乗り越えると、誰かを失った事実に変わりはないけれども、自分の人生はこの先も続いていくのだということを理解し始めます。ここまでくれば前に進むのみです!

 

必ずしも上記に挙げた6つの時期を順にたどらないといけないというわけではありません。少しずつ悲しみを受け入れ、また乗り越えるためのステップとして上記のような一連の流れがあると言えます。もちろん亡くした人、失った物はいつまでも心に残ることでしょう。しかし、その心の痛みは時間とともに和らいでいくはずです。「時が解決してくれる」というのはまったくその通りですが、それに加え、少しでも心が安らげる、心を軽くする方法をご紹介したいと思います。

感情を表に出す

今日は怒りの感情が芽生え、翌日には受け入れることを拒否し、また翌日にはただ泣きたくなる。それでいいのです。大切な人を亡くすということはめったにあることではありませんが、だからこそ感情を(どのような感情であれ)表に出すことが大事なのです。我慢して感情を押し殺すことは、心身ともにダメージを与えることにしかなりません。心と体には密接な関係があり、心が不安定な状態だと、体も不調をきたすことになります。

人生の良いことをリストアップする

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気分が落ち込んでいるときなどは、「自分の人生には何の意味もない」とか「悪いことばかり起こる」と思うこともあるでしょう。しかしすべてが失われたわけではありません。日記をつけたりあなたの人生において大切なものをリストアップしてみましょう。例えば大切な人、仕事や兄弟、両親や友達など。「そのグラスには半分しか入っていませんか?それとも半分も入っていますか?」という有名なフレーズがありますが、常に心にとどめておいて欲しいフレーズです。誰かを亡くしたとしても、あなたの周りにはたくさんの人や物事があり、そこには幸せもあるのです。

また家族や友人などと距離を置かないように心がけてください。家族や友人は愛情をもってあなたと接してくれますし、亡くなった人の話をするのも良いでしょう。自分が感じていることを話してみてください。きっと理解してもらえるはずです。また一緒に悲しみに向き合ってくれるはずです。

 

楽しいことに目を向ける

深い悲しみに襲われている人は、長い間心の内で戦っていることがあります。いつも黒い服を着ていたり、何か楽しいお誘いがあっても断ってしまったり。そのような状況に陥ってはいけません。気分が上向きになれるようなことに積極的に参加し、自分自身を励まし、また落ち込んでしまうことがないように努力しましょう。

 

自身の健康を大切に

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気分が落ち込んでいるときは、食欲が無くなったり、眠れなかったり、自分のことを考えなくなってしまうことはよくあることです。しかしそんな状況で体調を崩してしまうのは非常に危険です。しっかり食べ、しっかり睡眠をとり、飲酒やたばこはやめ、むやみに精神安定剤などの薬(医師の処方によるものは可)に頼るのはやめましょう。飲酒やたばこは短期的に見れば一時的に気持ちが落ち着くこともあるでしょう。しかし長期的に見れば精神的に悪影響を及ぼす可能性が高いのです。

 

最後に

大切な人を失った悲しみを乗り越えるのは本当につらく大変なことです。しかし乗り越えられないものではありません。自分の感情を受け入れ、そして「悲しみを乗り越えること。今抱えている心の痛みは時間とともに和らぐもの」ということを忘れないでください。