椎間板ヘルニアとその他の背中の痛みの違い
背中の痛みは多くの人の一般的な悩みであり、10人中8人の人が人生で一度は背中の痛みに悩まされると言われています。
背中の痛みには様々な要因が考えられますが、痛みの強さと継続時間にも幅や個人差があります。
一般的には、鈍い痛みが多く、少し運動したり休めば痛みが治まることがほとんです。
しかし、痛みが持続する慢性的な痛みになると本格的な治療が必要です。
背中の痛みを放置する人がいますが、背中の痛みを身体が発している危険信号だと考えて、注意を払うことが大切です。
また、一般的な背中の痛みと混同されることの多い椎間板ヘルニアは、痛みを放置すると悪化し、治療が困難になることがあるため、さらに注意が必要です。
本記事では、椎間板ヘルニアの痛みと一般的背中の痛みの違いをご紹介します。二つの違いを理解することと、早期の治療が重要です。
椎間板とは何か?
日本医師会のホームページによると、「私たちの身体の中心には背骨が通っています。24個の骨が積み木のように重なっていて、この骨と骨の間には椎間板と呼ばれる軟骨があり、これがクッションのような働きをしています。」と記載されています。
椎間板が脊椎の動きを助け、身体の伸縮を可能にします。
年月が経つにつれて脊椎の伸縮性は弱まり、柔軟性を失います。
つまり加齢により柔軟性を失うことで、ある一定の動きが難しくなり椎間板ヘルニアを引き起こす原因になります。
椎間板ヘルニアの症状は、はじめは身体の片側に激しい痛みを感じることから始まり、その後は麻痺や衰弱、または動きが困難になります。
こちらの記事もご参考に:背中が痛いのはこのせいかも!背中の痛みの原因6つ
椎間板ヘルニアと一般的背中の痛みの違いとは何か
まず最初に椎間板ヘルニアの症状として上げられるのが、少しずつ痛みが増していくという点ですが、一般的な背中の痛みに似ているため、間違えられやすいい点です。
椎間板ヘルニアとただの背中の痛みの見分け方についてですが、まず椎間板ヘルニアの場合は、咳や軽いストレッチしたり、長時間座り続けると痛みが増します。
一般的に膝を曲げて横になったり、歩いたり、直立姿勢を長いこと保っている時などには痛みが軽減します。
また、椎間板ヘルニアの人は末端神経が刺激されることで力が入りにくくなるという、椎間板ヘルニア独特の症状があり、これは一般的な背中の痛みだけの場合には見られません。
椎間板ヘルニアが原因の慢性的な痛みを発症すると、最終的に脊髄が危険な状態になるリスクが高まり、排尿や排便をコントロールすることも難しくなります。
椎間板ヘルニアの顕著な症状としては、痛みが何日もまた何週間も続くという点があります。
一般的な背中の痛みは数時間の休めば痛みが解消されます。
ご存知ですか?:背中の痛みを改善するストレッチ
椎間板ヘルニアになってしまったら?
もし椎間板ヘルニアを発症したと感じたら、すぐに医師に相談してください。
手術が必要となる場合もありますが、手術によって100%痛みが無くなるわけではありません。
そのため、椎間板ヘルニアの患者の多くは、代替医療で症状を和らげることが多くあります。
手術以外の治療法をご紹介します:
- 温熱療法
- 電気療法
- 腰椎けん引
- 下肢装具
- マッサージ
- 水治療
- 自然鎮痛剤
これらの療法に加えて痛みを和らげるためにお勧めのいくつかのアドバイスがあります。
- 厚板を敷いた上に良いマットレスを置いて寝る。
- 膝を抱えた状態で枕を脚の間に挟んで眠る:こうすることによって腰が回転することを防げます。
- うつ伏せで寝るのは避ける。
- 数時間休憩するだけにして長時間休むことはやめる:ゆっくりと身体を動かすことが回復には重要です。
- 重たい物を持ち上げるなどの行為は余計な負担がかかるのでやめる。
- 1日30分歩くまたは泳ぐ:痛みがなくなっても続けてください。
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