ハンドダイエット:手で正しい食事量を計る方法
ダイエット中の食事で大切なのは、決められた量を食べることです。
ポーションコントロール、 ポーションダイエットと呼ばれる、最初から決められた量だけを食べる食事法を難なくこなす人もいれば、失敗してしまう人もいます。
栄養士が推奨する「一度の食事の量を減らして、食べる回数を増やす食事法」は、決められた量と回数を守れば、かなりの効果を発揮する食事法ですが、成功する人が少ないが現状です。
今回ご紹介する方法は、1日に必要な量を調べるための高級なはかりや難しい計算は必要ありません。
必要なのは私たちの手、つまり、手だけを使って1日に必要な食事を測る方法です。
手を使って食品の摂取量を測る方法
手相をはじめとして、手が私たちの性格や健康状態を判断するのに大切な役割を果たしていることはよく知られていることですが、手を使って1日に必要な食品の摂取量を測ることができるのはあまり知られていません。
それでは、早速ご紹介します。
ハンドダイエット
「Guard Your Health」というアメリカのウェブサイトが提唱しているのが「ハンドダイエット」です。栄養バランスのとれた王道のダイエット法なので、あっという間に人気の食事法になりました。
体重が増えてしまう原因は、1日に必要なカロリー以上を摂取しているからですが、手を使って必要な量を手軽に測ることで、ポーションコントロールが成功し、減量効果がアップします。
肉類は手のひらより少ない量を、炭水化物は握りこぶしの直径より少ない量を摂取します。
この「ハンドダイエット」を使えば、ポーションコントロールを手軽に始められます。
また、決められた量を摂取することの大切さを学ぶのに最適なダイエットだと、栄養士や専門家は話しています。
握りこぶしサイズ
握りこぶしのサイズは、炭水化物を多く含む食品の目安量です。
- パスタ
- 米類
- 芋類
- パン類
手のひらサイズ
手のひらは1日に食べる果物の量やレンズ豆などのタンパク質を豊富に含む食品を測るのに最適です。
ちなみに手のひらとは、手首から指の付け根までのことです。
2つの手
2つの手をあわせたサイズは、1日に食べる野菜の量を測るのにちょうどいいサイズです
人差し指と中指
人差し指と中指をあわせるとチーズの目安量を測るのにちょうど良いサイズになります。
こちらもお読みください『ヘルシーなチーズの種類』
親指のつけ根から第二関節
脂質と糖質は、特に摂取量を気をつけるべき食品です。脂質と糖類の推奨量は、親指のつけ根から第二関節までと同じです。
食べすぎないための注意事項
手を使って食品の摂取量を測る際は、以下の注意事項に従ってください:
- 袋入りの食品や加工食品を避けてください。
- 食品のラベルで推奨されている摂取量を守ってください。
- 菓子類やデザートなどの甘い食品には中毒性がありますので、摂取量には気をつけてください。
- 食事は1日に4−5回に分けて食べましょう。また食事のときには小さい皿を使うようにしてください。
- テレビやコンピューター、携帯電話などを使いながらの、いわゆる「ながら食べ」は絶対にしないようにしてください。
- 一度の食事には約20分かけましょう。また、静かな騒音のない場所で食べてください。
- たくさんの野菜を食事に加えてください。
- 皿の半分が野菜で埋まっているようにしてください。
- 中強度の運動を行いましょう。
- 水や低カロリー飲料の摂取を増やしましょう
こちらもお読みください『水を飲むのが嫌いな人に:水分補給のアドバイス』
今回ご紹介した手を使う方法を使えば、食品の摂取量を簡単に測ることができます。
1日に必要な摂取量が手軽にわかれば、毎日の生活も楽しくなり、ポーションコントロールも簡単になります。
最初は難しいかもしれませんが、すぐに身体が慣れるのでご安心ください。
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- Benton D. Portion Size: What We Know and What We Need to Know. Crit Rev Food Sci Nutr. 2015;
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- Young LR, Nestle M. Portion Sizes in Dietary Assessment: Issues and Policy Implications. Nutrition Reviews. 1995.