卵が新鮮かどうかを見分ける方法

卵はとても人気のある食品です。1人あたり1年に300個は食べていると考えられています。卵は優れたタンパク質源の一つであることは間違いと言えるでしょう 。いつも冷蔵庫にある、という家庭も多いかと思います。身近な食材、卵。卵が新鮮かどうかを見分ける方法を知っておくに越したことはないかもしれませんね。

どこで購入するかにもよりますが、国や地域によっては12〜24個入りの卵1パックあたりに古い卵が3〜4個混じっていると言われるところもあるそうです。今日は、卵が新鮮かどうかを見分ける方法をお教えしましょう。

卵が新鮮かどうかを見分ける方法：卵の殻

卵の殻は外部の汚染物質から中身の栄養を保護する役割をしています。実際、ある特定の環境状況下では、殻に微生物がいくらか存在します。これらが卵の殻に入り込み、卵黄内で増殖していまうのです。

従って卵の殻をまずよく観察することが大切です。見た目や手触りなどをよく調べましょう。

• 健康な卵の殻は硬く、シミや斑点はありません。
• 小さな穴やヒビがあるような卵は買わない、食べない方が良いでしょう。
• 殻が柔らかい場合、汚染物質が入り込みやすい傾向になっています。また、殻の柔らかい卵は腐りやすいでしょう。

卵が新鮮かどうかを見分ける方法：卵帯と卵白

卵が新鮮かどうかを見分けるには、卵帯の様子を見ましょう。卵帯は卵黄にくっついている小さい白い部分です。

卵を割ったときに卵黄の横に白い卵帯が付いていたら、その卵は新鮮だと言えるでしょう。卵帯があればあるほど新鮮です。

卵白を調べるのもまた、卵が新鮮かどうかを見分ける方法の一つです。卵白がべたっと大きく広がるなら、あまり新鮮ではないと言えるでしょう。卵帯や卵白を調べる方法は役に立ちますが、問題は、卵を割ってみないとわからない点です。お店で購入前に割るわけにはいきませんので、割らずに見分ける方法が必要ですね。

卵が新鮮かどうかを見分ける方法：卵黄

卵黄の様子で卵が新鮮かどうかを見分ける方法もあります。割ったとき、卵黄が流れ出るような状態では新鮮とは言えません。お皿に割り入れた後、少し動かしてみてください。卵黄が卵白に付いているか確認しましょう。

また、卵黄はべったりと広がらず、コンパクトに盛り上がったように見えるものが新鮮な卵です。卵黄や卵白に普通とは違う様子が見られたら、古くなっているまたは何か菌に汚染されているかもしれません。

卵が新鮮かどうかを見分けるその他の方法

卵が臭う、というのも古い卵を見分けるサインです。腐ったような臭いがしたら捨てなくてはいけないサインです。

水に入れて確かめる方法

卵を水に入れてその鮮度を確認するには、中くらいのサイズのガラス製容器を用意しましょう。容器の8分目程まで水を入れます。その後卵を入れましょう。卵が水に沈めばその卵はまだ新鮮だということです。

• もし卵が新鮮でなければ、卵は水に浮くでしょう。そういう卵は食べないほうがいいかもしれません。勿体無いからといって古い卵を食べると、病気になる場合があるからです。

卵が人体にもたらす危険とは？

2017年8月、オランダで卵に関する大きな事件が起こりました。フィプロニルと呼ばれる殺虫剤によって相当な数の雌鶏と卵が汚染されていたのです。ですが、この汚染された卵は全てのヨーロッパ諸国の人に影響を与えたわけではありませんでした。警戒していた国もあったからです。

有害な殺虫剤以外では、腐った卵を食べてしまうと人体に害を与えるサルモネラ菌に感染する危険もあります。サルモネラ菌は、簡単に卵の殻から入り込み、卵黄で増殖することができる恐ろしい病原体です。