スマホ断ちをするための10のヒント
今回ご紹介する10のヒントは、旅行の予定がある場合や、または単に今以上にストレスを増やせないと感じている場合に役立つことと思います。多くの人が、精神的、感情的な健康をより良くケアするために、少なくとも数時間は「スマホデトックス」をし始めているのは、偶然のことではないはずです。
実際のところ、スマホにはSNSの通知や仕事のメールがひっきりなしに届くため、数分間の静けさすら楽しむことができなくなるほどの負荷がかかることがあります。この点では、1日の仕事が終わったとしても、スマホのアラートを受信し続けることで、周りの人との時間を楽しむことができなくなってしまいます。
これに基づき、ある研究では、スマホの使用は、他の多くの技術的なデバイスと同様に、「常にチェックしなきゃ」と癖になるような、強迫的なルーチンになってしまうことを強調しています。今回の記事では、これに対するために何ができるかをご紹介します。
なぜ「スマホ断ち」が必要なのか
テクノロジーが提供する膨大な量の情報は、健康リスクを伴わないようにするために、その利用に関して新たな課題を投げかけています。テクノロジーの使用に伴って生じる新たな行動は、必ずしも健康的なものではありません。
また別の研究が上記について示唆しています。結局のところ、テクノロジーが改良されるたびに、新しい用語が出てきます。例えば、スマホを持たずに家を出ることへの不合理な恐怖を抱く「ノモフォビア」があり、これがある人は不安を覚えます。また、周りの皆が何をしているのか知りたい、という欲求が常にあり、これは「見逃す恐怖」という英語の頭文字を取って「FOMO」と呼ばれます。
そのため、テクノロジーの発展で恩恵があるべきなのに、「スマホ断ち」が必要なことが多いのです。下記では、ストレスのない生活を送るために役立つ、スマホから離れるための10のヒントをご紹介します。
スマホ断ちするための10のヒント
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1. 本当に便利なアプリだけを入れる
これには、例えばカレンダーなどが含まれます。そして、通知が届くばかりで、自分の気力とスマホのバッテリーを消耗するだけのアプリは削除しましょう。どのアプリを残すか、削除するかは、それぞれのアプリをどれだけ使っているかを考えて決めましょう。
2. 他の誰かに相談する
あなたのパートナーでも、友人でも、家族でも構いません。身近な人が同じようにスマホ断ちしようとしている場合、お互いにモチベーションを感じるかもしれません。スマホをいじる代わりに、一緒にお出かけしたり、他の遊びを計画してみましょう。
特にオススメなのが、「家の外で一緒に時間を過ごしているときには、スマホをマナーモードにする」というルールを決めることです。そうすることで、楽しい時間を過ごしながら、相手との関係性をより良いものにすることができます。
通知にばかり気をとられていると、日常生活の中で起こる面白いことを見逃してしまう可能性があります。
3. アカウントを同期しない
同期せずに、スケジュールを立てましょう。仕事のメールアカウントを自分のスマホと同期してしまうと、顧客が常にあなたを必要としていたり、いつでも仕事をするハメになるため、スマホ断ちが難しくなります。「仕事の時間」とスケジュールを立てて、オフィスを出たら仕事のことは考えないようにしましょう。そうすることで、より多くの休息時間を楽しむこともできるようになります。
4. スマホをそばに置かない
夕食の間、テーブルの上にスマホを置いておく必要はありません。それに、家にいる間はどこにでも肌身離さず持っていく必要もありません。スマホはそばに置かず、食事を楽しんだり、読書をしたり、お茶を飲んだり、自分のために時間を割いたりしましょう。何か重大なことが世の中で起こっていたとしても、別に世捨て人になるわけではないので、いずれあなたの耳にも入るでしょう。
5. スマホを使う時間を決める
もちろん、何かを解決したり、実行しなければいけないことだってあるでしょう。しかし、スマホを使うのはある程度の時間だけにして、その後は目の届かないところに置いておくようにしましょう。毎晩睡眠を取って体を休ませる必要があるように、スマホを使うのは程々にして他のことに時間を割くこともまた、必要なことです。
6. マナーモードにする
スマホのバイブや通知音が聞こえなければ、他の活動に集中することができ、心ここにあらず、という状態を避けることができます。頭の中で他の何かを考えることなく、「今ここ」の瞬間に集中できます。特に就寝時には、この状態であることが好ましいでしょう。
7. 従来の時計を使う
目覚まし時計としてスマホを使用することは避けましょう。そうすることで、目覚めた時、寝ている間に届いた通知を確認する負担を感じることなく、完全にリラックスした状態でベッドで数分を過ごすことができます。
8. 新しいことをする
新しい言語を学んだり、本を書いてみたり、絵を描いてみたり、いつも夢見ていたことに没頭してみましょう。そのためには、しばらくスマホから離れる必要があります。何かに情熱を注ぐことができたはずの時間を使って、ジョークやニュースを人と送り合って無駄に過ごす人はたくさんいるものです。
9. 飛行機モードにする
スポーツをしている時や、何かに没頭している時におすすめです。終わったら飛行機モードをOFFにして、通知をチェックできます。
10. 電源を切る
何をやってもスマホが気になって仕方がない!という時は、もう電源を切ってしまって、そもそも何のためにスマホを使いたいのか自分に問いかけてみましょう。
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まとめ
スマホ断ちするためにご紹介したヒントを使っても、どうしてもスマホから離れられない時は、カウンセリングを受けてみるのも良いかもしれません。もしかしたら依存症になっている可能性があるからです。
一番大切なのは冷静になることです。最初のうちはおそらくスマホ断ちするのに苦労するでしょう。しかし、徐々にスマホがなくても生きていけることに気づくはずです。マインドフルネスやヨガを実践して静けさを引き寄せましょう。一番大切なのは、自分自身と心が平穏になることだということを忘れないでください。
最後に、何か特別な助けやサポートが必要かもしれないと思ったら、躊躇せずに、訓練を受けたセラピストに相談してみましょう。
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