スポーツヘルニア:原因、症状、治療法

11月 19, 2019
スポーツヘルニアは、通常スポーツ選手が鼠蹊部に激しい痛みを覚えるのを特徴としています。今回の記事では、スポーツヘルニアに対処する方法を説明します。

スポーツヘルニアは、鼠蹊部に影響を与える健康上の問題であり、運動性恥骨痛、鼠径部痛症候群、またはグロインペイン症候群と呼ばれることもあります。

この名前は、スポーツ選手が体を動かす時に苦痛を感じることから名付けられました。

同じ動きを繰り返したり、方向やペースを変える必要があるスポーツをする選手に特によく見られます。

今回の記事では、スポーツヘルニアの原因、兆候と症状、そしてそれに対処する最善の治療法を見つけましょう。

原因

スポーツヘルニアは、継続的に繰り返しの運動を行った時、鼠蹊部など筋肉への過負荷により発生します。

その名前が示す通り、通常はスポーツ選手が発症します。

スポーツヘルニアをできる限り予防するためにも、発症のリスクがなぜ高まるのかを理解してください。

  • 体がスポーツへの準備ができていない:座りがちなライフスタイルが原因で体調がよくないからと、スポーツや運動を始める場合に、スポーツヘルニアを発症することがあります。
  • ウォームアップが十分でない:スポーツヘルニアを予防するためには、運動やスポーツをする前に必ずウォームアップを行なって、筋肉を正しい方法で温めてください。間違った方法でウォームアップを行なったり、ウォームアップを行わずに運動を始めると、スポーツヘルニアを発症するリスクが高まります。
  • 解剖学的な特徴恥骨領域または身体のある部分の外傷が原因で、スポーツヘルニアを発症するリスクが高まることがあります。

どのスポーツを選ぶかということに関しては、解剖学的な身体の特徴などの側面に注意して選ぶことが大切です。

自分の体に合うスポーツを選ばないと、「スポーツヘルニア」をはじめとする多くの健康問題に悩むリスクが高まるかもしれません。

こちらもご覧ください:運動のしすぎで起こる筋肉痛

スポーツヘルニアの症状

スポーツヘルニア:原因、症状、治療法 痛みを感じる女性

スポーツヘルニアは、動くことができないほどの股関節の激しい痛みを伴うのが特徴です。

非常に不快なスポーツヘルニアの最も特徴的な症状は、内転筋と下腹部に広がる鼠蹊部と恥骨の痛みです。

スポーツヘルニアの症状の発症を、段階ごとに説明します。

  • 運動前後の痛み:これは、遅発性の筋肉痛や姿勢の悪さと混同されることが多い、注意すべき初期の兆候です。痛みは軽度ですぐに消えます。
  • スポーツをしているときの激しい不快感:初期の兆候が終わると、次はトレーニング中に痛みが現れます。運動を止めなければいけないほどの非常に激しい痛みが現れます。
  • 動きが制限される:この段階になると、運動やスポーツをしていないときでも痛みを感じます。この時点で、動きがある程度制限されていることに気づくでしょう。

最後の段階になると、動きが制限されて筋肉が衰弱していることに気づくでしょう。

大切なのは、適切な治療をできるだけ早く開始することです。

こちらからさらに詳しく:坐骨神経痛にお悩みですか? 症状を緩和するストレッチ

スポーツヘルニアの治療

スポーツヘルニアは、症状がどの段階にいるかという病期に応じてさまざまな治療法があります。

それらのいくつかをご紹介します。

  • 筋力を強化する運動とストレッチ:スポーツヘルニアと関連している筋肉を強化する方法です。このエクササイズは、理学療法、カイロプラクティック、および電気刺激を含むリハビリテーションプログラムの一部として専門家の指導のもとで行なってください。
  • 抗炎症薬の服用:スポーツの練習を中断しなくてはいけないほど痛みがひどい場合は、痛みを和らげるために処方薬を服用します。
  • 特定のウォームアップ:スポーツヘルニアを発症している場合、慢性化を予防するために専門家の指導による特定のウォームアップ運動を行うことが大切です。
  • 手術:症状が重度で深刻な場合は、この部分への圧力を低下させることで痛みを和らげる手術を、医師が推奨することがあります。

スポーツ選手には一般的に起こると言われるスポーツヘルニアは、鼠蹊部に痛みを感じたら、症状が悪化する前にすぐに医師の診察を受けることで、早期診断が早期治療へとつながります。

早期に治療を開始すれば、筋肉の衰弱やそれによる激しい痛みを予防することが可能です。

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