スティールカットオーツとは? 食べ方もご紹介します!
スティールカットオーツは、オーツ麦(オートミール)の一種で、従来のものよりも小さいサイズが特徴です。ですので、コーヒーなどの飲み物と一緒に非常に摂取しやすいようになっています。今回の記事では、この種のオートミールについてご紹介します。なぜスティールカットオーツを食生活に取り入れるべきなのか、その理由もご説明します。
オーツ麦は、シリアルの中でも特に優れた食品です。しかも、ほとんど精製されずに販売されているので、付加価値があるのです。小麦の場合は糖分が多く含まれていることが多いので、注意が必要なのです。
スティールカットオーツとは
スティールカットオーツは、小さくカットされているのが特徴です。従来のオーツ麦よりも調理時間が長くなりますが、生で食べることもできます。
出来上がりは、ゴムのような食感になります。また、わずかにナッツのような風味があり、これが美味しさの特徴でもあります。
栄養学的な観点からは、スティールカットオーツは普通のオート麦と同じ特性を持っています。後で詳しく説明しますが、スティールカットオーツを普段の食生活に取り入れることの重要性を、今回はぜひ知っていただきたいのです。
スティールカットオーツの栄養成分
スティールカットオーツは、100gあたり375キロカロリーです。栄養素の観点から見ると、炭水化物の含有量が際立っていますが、グリセミック指数は低いので、良質な食品と考えられています。
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オーツ麦には脂肪分はあまり含まれていませんが、タンパク質は小麦などの他の穀物よりも多く含まれています。ただ、このタンパク質の摂取量はアミノ酸スコアが低いことを考慮に入れておく必要があります。また、食物繊維が含まれていることも重要です。
同時に、オーツ麦に含まれるビタミンB群とミネラルについても注目してください。ビタミンB群には、リン、鉄、銅、亜鉛が含まれています。これらはすべて、体を効率的に動かすために必要な物質です。
スティールカットオーツを摂取するメリット
それでは、スティールカットオーツを食べることで得られるメリットと、それについての科学的な見解をご紹介します。
腸内トラブルの減少
オーツ麦には水溶性食物繊維が多く含まれています。水溶性食物繊維は、腸内で発酵し、微生物叢に良い影響を与えてくれます。
これが消化を助け、腸の動きを良くしてくれます。また、オーツ麦に含まれるβグルカンは、腸内細菌の生物多様性の促進に役立つことが明らかになっています。さらに、抗炎症作用のある短鎖脂肪酸を生成する基質としても機能します。
脂質プロファイルの改善
オート麦の食物繊維は、体内の脂質プロファイルに良い影響を与えることができます。コレステロールに対する食事の影響は限られていますが、βグルカンはリポタンパク質HDL(善玉コレステロール)の濃度を高め、酸化したVLDL(超低密度リポタンパク質)の濃度を下げる効果があります。『The Cochrane Database of Systematic Reviews』に掲載された研究がこの主張を裏付けています。
オーツ麦は免疫機能に作用する
オーツ麦には、前述の通り、亜鉛が豊富に含まれています。亜鉛が免疫機能を刺激する能力があるという研究結果があります。体の防衛システムを構成する細胞の分化の改善を生み出すそうです。
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調理方法
スティールカットオーツの調理法はとても簡単です。従来のオートミールと同様の方法で作ることができます。鍋に水または牛乳を入れて加熱し、そこにオーツ麦を入れるだけで出来上がりです。
中火で7分ほどかき混ぜると、もちもちした質感になります。この時、ベリーなどのトッピングをしても美味しいです。栄養価を損なわないように、砂糖は入れないでおきましょう。
他にも、コーヒーなどの飲み物に生のオーツ麦を加えることもできます。そうすることで、栄養価が高まります。また、材料を全てミキサーにかけることで、より滑らかで飲みやすいスムージーにすることもできます。こちらの方が早くできるので、人気の調理方法です。
スティールカットオーツは健康的な食品
スティールカットオーツは、高炭水化物食品の中でも最も優れた食品の一つです。糖質はグリセミック指数が低く、食物繊維も豊富で、微生物叢に良い影響を与えます。
それだけでも十分すごい食材ですが、さらに、火を通す調理方法の他にも、粉砕してスムージーにすることもできます。また、ヨーグルトにナッツ類と一緒に入れることもできます。こんなふうに、スティールカットオーツを使って完全な栄養を摂取することができます。
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