早期発見に効果的!糖尿病の初期症状7選
糖尿病を早期発見するのは容易ではありません。
糖尿病を発症したときやその疑いがあるときは、今回ご紹介する症状をはじめとする様々な兆候が現れますが、これらの症状が現れても糖尿病かなとは思わない人が多いようです。
お菓子やジャンクフードを頻繁に食べる傾向がある人は、糖尿病の発症を予防するために食生活に配慮する必要があります。糖尿病の初期症状や兆候は、それに注意を払わない限り意味をなしません。
糖尿病を早期発見するために知っておくべきこと
何かに対処する最善の方法はその事柄について詳しく理解することです。しっかりと理解することで、適切な措置を講じることができます。そのため、糖尿病を早期に発見するためには糖尿病について理解することが大切です。
糖尿病にはいくつかのタイプがあります:
- 1型糖尿病:この糖尿病は膵臓がインスリンを産生しないことを特徴とし、子供や若者に多く発症します。このタイプの糖尿病の治療にはインスリン注射が使用され、健康的な食事を維持することが重要です。
- 2型糖尿病:この糖尿病を発症している患者の体はインスリンをうまく使用しません。高齢者、座る時間の多い人、または肥満やオーバーウエイトの人が発症するのが一般的です。治療には、インスリンまたはブドウ糖値を低下させる薬、そして健康な食事と運動が大切です。
- 妊娠糖尿病:妊娠中に起こるこのタイプの糖尿病は、ホルモンがインスリンの働きを「ブロック」します。 25歳以上の妊婦、高血圧を患っている妊婦、または妊娠中に体重が増加しすぎた妊婦に発症するのが一般的ですが、遺伝または多嚢胞性卵巣症候群なども原因とされています。妊娠糖尿病の治療は、適切な運動と健康的な食生活に基づいて行われます。
2型糖尿病は40歳から60歳の間に発症することが多い疾患ですが、何か健康上の問題が生じるか医師がその診断内容を明らかにするまで、糖尿病を発症していることに気づかない人がほとんどです。
真性糖尿病は慢性疾患であり治療法はありません。インスリン産生が不十分であることやインスリン抵抗性が原因で、血中に高レベルのブドウ糖が存在することを特徴としています。
糖尿病を発症しているかどうかを診断するためには血液検査が必要です。 血液に1デシリットルあたり125mg以上のブドウ糖が含まれていると糖尿病とみなされます。
糖尿病を早期発見する方法
糖尿病を発症すると体からの警告サインである初期症状が現れます。これらの症状は散発的に発生し、他の疾患と混同されることの多い症状なので注意が必要です。
これからご紹介する兆候のいずれかに気付いた場合は、医師の診断と必要に応じて血液検査を受けるのが最善の方法です。
1. 頻尿
頻尿は糖尿病の一つの初期症状の一つで、水分の摂取量を増やしていないのに夜間に何度もトイレに起きるなどの症状がみられます。
こちらもお読みください『頻尿の原因とは?自宅でできる頻尿の簡単な対処法』
2.体重が減る
食事を変えたり運動量を増やしていない時の体重の減少には、特に注意が必要です。「理由もなく」体重が減る時は、膵臓に何か問題が生じている可能性があります。
3. 異常に喉が乾く
口内や喉の乾きを常に感じている人は、飲んでいる水分量に関わらず、糖尿病の初期症状である可能性があります。
私たちの体が常に水分を求めているというのは、体が尿を介して失われた体液を回収する必要があることを示しています。
喉の渇きがおさまらない時は、水、天然果汁、またはハーブティーなどで喉の渇きを満たすことをお勧めします。
血液中の砂糖の量を増やすリスクのあるソフトドリンク、アルコール飲料、ボトルに入ったジュース、そして甘みをつけたコーヒーなどは、糖尿病の症状を悪化させるため避けてください。
4. 痒みや刺さるような痛み
痒みや刺さるような痛みは血糖に実際には関連していませんが、血管の問題と密接な関わりのある糖尿病の初期症状の一つです。 これらは「神経障害」として知られており、手足のうずくような感覚や衰弱を引き起こします。特に夜間に症状が悪化する傾向があります。
5. 強い疲労感
睡眠時間に関係なく、常に疲労感を感じて活力がないように感じる時は注意が必要です。
週末ゆっくり休んだにも関わらずエネルギーが欠乏しているように感じるのも2型糖尿病の兆候である可能性があります。
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6. 視界のぼやけ
糖尿病の初期段階では、多くの患者が視界のぼやけなどの視力の変化を経験する傾向があり、短期間の間に新しい眼鏡などの視力矯正が必要になることがあります。
糖尿病と診断されたら専門の眼科医の診察を受け、網膜症などの合併症を早期に防ぐことが大切です。
糖尿病を発症している場合は、目の健康に注意を配り、健康上の問題が起こっている時は早期に治療をしないと失明の原因となることがあります。
7. 傷が治らない
料理中にちょっとした怪我や切り傷ができてもこれまでのようにすぐに治癒しない場合は、体内で何か不調が起こっている兆候で、一般的には糖尿病の初期症状だと考えられます。
糖尿病患者の体内では、既存の血管から新たな血管枝が分岐して血管網を構築する生理的現象である「血管新生」に問題が生じるため、傷ができてもその治癒に通常よりも長い時間がかかります。